ぶらり博物さんぽ

なんだか出かけたくなった、
友達との遊ぶ場所に悩む、
そんな時に博物館に行くのはどうでしょう?

今回は東京・国立科学博物館 特別展「海展」をご紹介。

10月9日までと残り1週間の展示期間なので今回はライトに紹介していきます。

「海展ー生命のみなもとー」

地球の表面積の約7割を占める海。その海から、地球上最初の生命が生まれたことは理科の授業でみんなが習うことです。
そして日本は島国であり、海に囲まれたこの国は海と親密な関係の中で暮らしてきました。

母なる海。

遥か昔から我々に恵みをもたらす海について、特に日本近海について知ることができるのが今回の展覧会です。

 環境問題と海といえば

今回の展示構成の第4章では「海との共存、そして未来へ」というタイトルになっています。
そう、今世界中で考えられている環境問題について。
近年、水産資源の枯渇、海洋酸性化、海洋プラスチック汚染などの様々な問題があげられています。
その問題にふれ、どうしたらこの先の海の未来を守っていくことが出来るのかをテーマにしたのが展覧会の最後の章になります。
個人的に衝撃だったのは海洋プラスチック汚染の問題で出てきた、カモメやクジラの胃から出てきたプラスチックゴミたちです。私たちが日々使用にするものが、海を汚している事実が目の前にありました。撮影禁止だったので写真無いですが、これは多くの人に見てもらいたいものだと感じました。

個人的に面白かったこと

ちょっと面白かったことがひとつ。
この写真のもの、普通に見ていたら気づかないかもしれないものです。

展覧会の解説パネル
裏打ちがダンボール

この裏打ち、ダンボールなんです。
私は学校で写真を学んでおり、展示する時に写真の裏に裏打ちという加工をすることが多いです。
裏打ちとは紙がシワになったり寄れたりするのを防ぐために後ろに貼り合わせて補強することを言います。
今この裏打ちでよく使われるのがポリエチレン製のもの。つまりプラスチック。
でもこの展示ではダンボールが使われていました。
ダンボールにすることでプラスチックを減らし、先程触れた環境問題に配慮している、ということです。
今回の展示はそういった細かいところにも環境に配慮し、未来を考える展示ということです。
気づくと面白い部分でした。

もちろん、深海に住む面白生物について知ることもでき、生命誕生の神秘に触れることも出来る楽しい展示でした。
是非ふらっと散歩に行ってみてはいかがでしょう?

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