地上へ一時的に戻るたましいの方々 Ⅱ
◇たましいを癒す場所◇
天界の方々が地上に行かれている間、わたしは別の場所に行って欲しいと存在さんたちから言われて、ある場所に移動しました。
そこはたましいを癒す場所です。
地上から天界に戻られたたましいがなんらかの理由でご自身の故郷に戻ることが出来ない場合があります。
そのような弱ってしまっているたましいを癒し、元気づけ、パワーを回復するための場所があります。
そのような方々はそれなりにいらっしゃるため、たましいをケアして差し上げる存在さんたちがいつもそばでサポートしてあげています。
その場所の担当の方々も地上に行かれるということで、帰ってこられるまでの間、たましいのケアのお手伝いをさせていただきました。
その場所からは地球がきれいに見えます。でも、わたしたちが映像や写真で見る地球とは見え方が異なります。
光の線や粒子が常に動いているそんな感じです。
光は電気の明かりではなくて、たましいの光です。
◇地上への思い◇
わたしがその場所に移動した時には、最近地上から帰ってこられた方がお二人いらっしゃいました。
わたしの隣に座っている方は、ずっと地球を眺めていらっしゃいました。とても愛おしそうな表情で……。
「楽しかったですか?」
わたしは静かに話しかけながら、ゆっくり丁寧に彼の背中から光を入れて差し上げました。
この場所に来られる方は、肉体は卒業されていても残像のように地上にいた時の雰囲気がそのまま残っています。
ですので、かなりお疲れのご様子であることはすぐにわかりました。
「うん。でもね……」
地上での彼の記憶がわたしの中に入ってきて、彼の人生がどのようなものだったのか、肉体を卒業した瞬間まで見えてきました。
「そうでしたか……大変でしたね」
「また(地球に)行けるかな?」
「希望したら行けますよ。でも、その前に故郷へ戻りましょう。あなたの仲間が待っていてくれていますからね」
まだ肉体に未練がある彼は、地上へ戻りたい気持ちが強く上に上がりたいわけではないようでした。
例外はあるものの、彼のようにもう一度肉体に入りたい場合は、故郷へ戻り、ガイドと人生の振り返りをしてから仲間と再会して……
という過程の中で、たましいの準備をしていきます。
仮に、たましいにエネルギーがない状態や欠けている状態で肉体に入れたとしても、地上で〝自分〟と繋がることが難しくなってしまう場合があります。
ですので、天界でのたましいのケアは想像以上に入念に行われます。
その時期は、地上へ戻る(懐かしい思い出の場所へ数日行く)たましいが多かったので、なぜ自分は戻れないんだろう?と思っているようでした。
わたしはその場所に残られていた担当の存在さんにお話をして「少しだけでいいので彼が行きたい場所に行ってもいいですか?」と聞きました。
しばらくして、担当の方から「少しなら」という事と「(わたしたちが合図するので)このタイミングで行ってくださいね」ということを言われました。
◇行きたい場所◇
そのタイミングは比較的早くきたので、彼ともう一人の肉体を卒業したばかりの方と3人で地上に向かいました。
最初にお話をしていた彼は、小さな公園の片隅に行きたいと言われついていきました。あまり長くはいれないので「そこでいいのですか?」と聞いたのですが、彼はそのままそこにフォーカスして地上に降りました。
そこは彼のご両親のお墓でした。
わたしはその状態では地上に介入は出来ませんが、出来るだけそのお墓がよく見える状態の時間帯にフォーカスしました。
すると白い正方形に近い石に小さな文字が綴られていました。
お墓の上にはひとつ赤いお花が添えられていました。時が経っているのがわかります。
天界からは「戻るように」と聞こえてきます。
「行きましょう」
彼は別れがたいようでしたが、そこには彼が会いたいたましいはいらっしゃいません。
でも、その時の彼のその状態では、天界でもお会い出来るかもわかりません。彼のたましいの光はかなり弱まっていたので、丁寧にたましいのケアが必要だと感じていました。
もう一人の方の行きたい場所に行った後、お二人とともに、たましいを癒す場所に戻りました。
それから、彼らといろいろなお話をしながら、様々な角度からたましいのケアをさせていただきました。
*** *** *** *** *** ***
地上と天界などに限らず、天界で空間を移動するには、たましいにパワーがないと難しい場合があります。なので、まずはたましいにパワーをつける必要があります。
地上での様々な記憶からくる傷を癒すことも含めて、優しく寄り添い、たましいを元気づけていきます。
お一人に2〜3の存在さんがついてくださり、
・地上での思いや出来事について、いろいろな角度からお話を聞いて差し上げる
・たましいが傷ついている場合は、回復を促す場所に一緒に移動し、そこで原因となったエネルギーを解放していく
・たましいに傷などはついていないけれど、弱まっている場合は、光の量を調整しながら、もともとのパワーにゆっくりと戻して差し上げる
というような事をしています。
*** *** *** *** *** ***
彼らとともに過ごしているうちに、
少しずつ、少しずつ彼らのたましいの記憶が繋がっていきました。光が強まっていくのがわかります。
そして、しばらくすると自ら光を発することが出来るようになっていきました。
その後、
「ありがとう、ぼくはもう行きます」
その時には内なる光が神々しいほどに満ちて、眩しいほどでした。
もう地上にいた頃の肉体の残像はありません。美しいたましいとなって輝いています。
するとすーっと光は柱となって空間に溶け込んでいきました。ガイドと繋がれたと思い、安心しました。
彼は故郷へと帰ることが出来たとのことです。
今は新たな仲間たちと美しい宇宙を満喫しているようです。
程なくして、もう一人の方も故郷に戻られました。
彼らが故郷に戻った後も、数名たましいの癒しが必要な方がいらっしゃいました。
その頃には地上に行かれていた担当の存在さんたちが戻ってこられていたので、わたしは「よろしくお願いします」とご挨拶をした後に、自分の場所に戻りました。
次の記事へ続きます。
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