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自然のなかへ。
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うみのこ親子山登りチャレンジ!
子どもたちが一年たっぷりと遊び、過ごした逗子の自然を、保護者のみなさんとも一緒に楽しみたいという思いからスタートし、今ではうみのこの冬の風物詩にもなった「親子山登りチャレンジ」。今年も1月中旬に開催しました。
親子で山へ入るタイミングは、一年を通して、どの時期でも楽しく、素晴らしいものになると思うのですが、こうして一年をかけてじっくりと自然と仲良くなり、山を歩く力をつけたタイミングで行うと、お父さんお母さんが思わずびっくりするような子どもたちの姿や知識に出会うことができる。それが、個人的にはとても好き。
春にはギュッと力強くお父さんお母さんの手を握っていたはずなのに、その手を子どもの方から放し、「こっちだよ!」と自信たっぷりに先導してくれる後ろ姿や、「この実何か知ってる?」と嬉しそうに紹介してくれる姿からは、単にそこで見られる成長だけでなく、その子が過ぎしてきた日々の積み重ねを感じてもらえるんじゃないかと考えています。
子どもの姿から、身の丈+数センチの提案を。
普段3〜6歳の人たちがごちゃまぜになって過ごしているうみのこですが、この「親子山登りチャレンジ」は各学年ごとに行います。
担当のスタッフはその年のそれぞれの子どもたちの発達や日々の遊びの姿から、山登りのテーマやルート、ネイチャービンゴなどのアクティビティを考えます。あくまでも、子どもたちの姿から考える。うみのこが大切にしている「身の丈+数センチ」の提案をここでも大切にしました。
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「かえりたくなかった!」「こーんなにたのしかった!!」と自分なりの言葉と身振りで気持ちを表現していました。
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保護者から「こんなに歩く力も体力もあるなんて知らなかった」との声も。
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逗子の山々を超え、横須賀にある田浦梅林をゴールにしました。
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5歳児にもなると、自分なりの山の楽しみ方を知っています。
昨年度のおたよりから。
昨年、山登りチャレンジを行なったあとに発行したおたよりを久しぶりに読み返した。そこに書いていた『子どもたちと自然の中へ』という文章をここにも載せて、今回のnoteはおしまいにしたいと思います。
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「自然は子どもたちを豊かにする」― 私は、この一年うみのこの子どもたちと自然のなかで過ごし、そう感じてい ます。自然って、姿を変えながらも常にそこに必ず居てくれます。そして、いつでも私たちを迎え入れてくれる。そんな自然だからこそ与えてくれる「体験」や「学び」があるなあ、と思うのです。
たとえば、土や岩場、草山を歩くことで、身体の使い方を学びます。偉大な自然を前に、上手にできないことや、失敗をすることだってあるけれど、友だちとの助け合いや、何度もなんども挑戦する気持ちを育んでくれ、その中でだんだんと上達し、自信をも与えてくれる。実際に目で見て、感じたものは、頭の中にしっかり刻まれていき、初めて子どもたちの本当の知識にも結びついていきます。
今回の山登りでも、子どもたちの持久力や歩く力には本当に驚かされましたし、「だいじょうぶ?」「てつだおうか?」と仲間を気遣う姿や、山で出会った人々に声を掛け、交流する姿に胸が温かくなりました。ふと、立ち止まり、気になった草木に手を伸ばしたり、かと思えば、道なき道を進み、崖登りを始めたり... 同じルートを進んでいたって、一人として同じではない。一人ひとり、自分なりの楽しみ方をあっという間に見つけ、体験していく姿が、何度も見られました。
レイチェル・カーソン(著)の「センスオブワンダー」に、こんな一節があります。
「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないと信じています。子どもたちがであう事実の一つひとつが、やがて知識や知恵を生みだす種子だとしたら、さまざまな情緒やゆたかな感受性は、この種子をはぐくむ肥沃な土壌です。幼い子ども時代は、この土壌を耕すときです。美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものにふれたときの感激、思いやり、憐れみ、賛嘆や愛情などのさまざまな形の感情がひとたび呼び覚まされると、次はその対象となるものについてもっとよく知りたいと思うようになります。そのようにして見つけだした知識は、しっかりと身につきます。消化する能力がまだそなわっていない子どもに、事実をうのみにさせるよりも、むしろ子どもが知りたがるような道を切りひらいてやることのほうがどんなに大切であるかわかりません。
自然は子どもたちを豊かにする。
子どもたちと自然の中へ、これからも日々、繰り出していきたいと思っています。
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