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2023.7.16〜8.16

突然だが、私は先月からの一ヶ月間、ゲームのやりすぎでアヘン(の一種)中毒に陥り命を落としかけた人間です。

アヘンの正体は、市販の某総合感冒薬。
シロウトが見てもただの横文字で判別よくよく出来ません。
最初徹夜続きで頭痛が酷いのを何とかしようと手を出した事が事の始まりです。最初は、今までこんなに心地良く効いた薬があっただろうか⁉と浮かれた気持ちになり、それはどんどん服用量が増え、気付いた時には一日一箱(30錠)にまでなっていました。
ここまで来てしまうと、今度は薬を飲むと動悸やよだれと言う異変に変わります。かと言って飲まなければ、頭や首肩がカチ割れそうに痛い…

それまでに救急車を一度呼んで、結局カロナールだけ処方されて帰宅した翌週、おかしな症状に変化が現れました。食べ物は勿論、水分や自分の唾液も一切、飲み込む事が出来なくなってしまいました。おまけに右目だけ瞼が開かなくなり、気温35℃の中、冷房を14℃(発熱は38℃超えていました)にして父が遠方から読んだ救急車を待ちました。しかし…ことごとく、ウチ今満床なんです、ウチは精神科扱ってないんです、ウチでは応急処置が出来る体制にない…そんな救急隊のやりとりを、唯一機能する耳で聞いていて、開いたままの口でやっと一言

「死ぬかも知れないな…」

50年近く生きていて、この言葉をここまで重く口にしたのは初めてでした。

その後東京ルールで、入院は出来ませんなどの条件付きで、東京臨海病院が受け入れてくれ、そこから特例で迎えに来て下さった救急車に乗り、新宿区戸山にある国立国際医療研究センター病院へ行き、緊急入院になりました。

国立国際は重症患者ばかりの病院で、四六時中ドタバタしていたけど、医療体制は世界レベルでした。約半月間、ロクに飲み食いせずただ部屋中によだれを吐きまくっていた私は、薬物中毒の他に尿路感染症も患っていました。体が自由にならない上に、一晩中止まらないよだれで髪はガチガチ。看護師さんにライト照らされても、ガーグルべースに半顔突っ込んで、左目瞬きする気力もありませんでした。

それでも、人を死なせない病院でした!
何も出来ないところから、自力で歯磨き、少しのお水で精神科の薬が飲めるところまでになりました。

6日後、転院の手筈が整ったと言う事で、系列の国立国府台病院(千葉県市川市)に、私はストレッチャーに乗せられて医療タクシーで遠い道程移動しました。

国府台病院は精神科の閉鎖病棟があります。
ここへ来て私の病状は一気に改善しました。
入院4日目には点滴が外れ、少しずつご飯が食べられるようになり、カテーテルも外れ病棟内を自由に歩けるようになり、半月以上叶わなかったシャワーを毎日浴び、ランドリー室で洗濯し、作業療法に毎日参加し、デイルームのTVで他の患者さん達と高校野球を観たり…ひとつひとつが、神々しく感じられました。

そして8月16日午前、沢山の方々のお力のお陰で私、三途の川を渡らず還って来る事が出来ました🌻

もう…

よくわからない市販薬はコリゴリです…

あとは24日、かかりつけの先生に、何とか元気になった姿を見てもらいます。

これから自分自身の課題は多いけれど、先生看護師さん皆から言われたように、

「焦らず、上手に休憩を取って」

新しい私を、生きて行くつもりです。

#入院
#精神科
#アヘン中毒疑い

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