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頚椎症性筋萎縮症

【臨床メモ】
肩関節周囲炎や肩腱板断裂のようで、上肢が挙がらないという主訴でリハビリオーダーが出ます。
周囲炎のような疼痛はないし、腱板断裂のようなインピンジメントもないし。

おやっと異変を感じたら絶対主治医に相談してほしい疾患の1つです。
ALSとの鑑別も大事です。

頚椎症性筋萎縮症(Cervical spondylotic amyotrophy)

・筋肉が次第に萎縮していく、
 主に首の筋肉が弱くなる

・神経筋接合部に異常があるため、
 筋肉が正常に働かない

症状
 首の力が弱くなり、首が支えられなくなる
 「首が落ちる(ヘッドドロップ)」、
 腕や脚の痛み、しびれ、脱力感
 吸引・嚥下障害、呼吸困難などがあります。

タイプ
 近位型:肩や上腕の筋肉が衰える
 遠位型:前腕や手の筋肉が萎縮

 遺伝性と、
 原因不明の特発性のもの

治療法
 根本的な治療法はまだ確立されていない
 保存療法と圧迫を取り除く手術
 症状が進行すると、呼吸筋が弱くなるため、人工呼吸器の使用が必要にな 
 ることもある
 早期発見、早期治療が重要

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