見出し画像

ポケカデッキ紹介「きんのたまロストマーチ」

今回紹介するのは拡張パック「反逆クラッシュ」発売直後のジムバトルにて優勝し、一部の界隈をざわつかせた「きんのたま採用型ロストマーチ」です! ※事実に基づく誇張表現

ロストマーチとは特定のカードの効果によって自分のカードをロストゾーンに送り、ロストゾーンにあるポケモンの数がそのまま攻撃力となる技。その技を持つ《ワタッコ》や《ネイティ》、《モンメン》などで相手のポケモンを一撃で倒すことを目的としたデッキで、そのまま技名がデッキ名となっています。そのロストマーチに反逆クラッシュでリリースされた《きんのたま》を採用したレシピがこちらです。

画像1


【採用カードの解説】

 まずは今回のコンセプトである《きんのたま》ですが、こちらのカードは「自分の番のはじめに山札から引いた時のみ使用できるカード」です。なので、TAGチームやVMaxポケモンを主体としたデッキよりも非GX/Vポケモン主体のデッキの方が《きんのたま》と相性がいいということになります(自分のポケモンがきぜつしてもサイドが1枚づつしか取られないため、自分の番のはじめにカードを引く回数が増えるので)。 かなり運要素の強いカードとなるのですが、《ヤレユータン》の特性[さるぢえ]で手札の《きんのたま》を山札の一番上に戻すことで無理やり“奇跡の神引き”を演出できます。手札にある時は何の仕事もしないので、《ヤレユータン》がベンチにいない場合は《マリィ》で速やかにデッキの下に送ってやりましょう。 デッキから《きんのたま》を引けていない場合は“最初からデッキに入っていなかったのと同じ状態”ですので、あまり意識しすぎないことが大事です。ゲーム開始時の手札になくてよかったと考えるのが吉ですね。

《エモンガ》は単純なデッキ圧縮から《ロストミキサー》や《ポケモンつうしん》使用のためのコストなど、このデッキではかなり役割が大きいです。特に《ポケモンつうしん》はこのカードがあるために手札コストなしで全てのポケモンを手札に加えることができ、手札に来てしまった《ワタッコ》を山札に戻せるロストマーチ最強のグッズなので、本来はその力を十分に発揮させるために4枚採用するのがベターなのですが、今回は《きんのたま》などにスペースを取られてしまったので泣く泣くの3枚採用です。

《フィオネ》。これについては昔から書きたくてしょうがなかった。他のデッキでも1枚採用をよく見かけますが、ロストマーチにおいては他のデッキよりも多くの仕事が見込めます。まず、最序盤でロストゾーンの枚数が足りてなくて打点が伸びない時に、なんでもいいから1枚サイドを取りたい。とりあえず1枚サイドを取ることがロストマーチでは重要なのです。ポケモンカード上級者はよくサイドを取られる枚数をズラすという話をしますが、これもその手の話と似ている問題で、攻撃を開始するターンの相手とのサイド枚数の差がそのまま勝敗を決めることが多いロストマーチにおいて、とりあえずの1枚はとてつもなく大きいです。また、カードを引く力が乏しいデッキなので、サイド1枚=自分の番のはじめに引くカードが2枚に増えると同義です。敢えてずれた言い方をするなら“追加の1ターン”です。これをもらえるのが弱いわけがないんです。 それ以外にも“《ポケモンつうしん》のコストになる《ボスの指令》”という呼び方や“20ダメージになる《ボスの指令》”(《ロストミキサー》と合わせて)なんて呼び方もできます。すごいぞ《フィオネ》。 これ以外の《フィオネ》が強い理由は他のデッキと同様の理由になるので割愛させていただきます。

《デデンネGX》や《ワタシラガV》のようなサイドを取られてしまうポケモンは可能な限り採用したくないのですが、本当にどうしようもない手札事故を解決するのに役立つために採用しています。何もできずに負けてしまうくらいなら《デデンネGX》でカードを引いてみて、相手の《ボスの指令》で《デデンネGX》がバトル場に出されて倒されるまでゲームを引き延ばそうという感じです。それと意外と知られていないのが「準備の整ったロストマーチに対してベンチのポケモンを呼び出して攻撃するのは得策ではない」ということ。全体的にHPの低いロストマーチデッキでは、エネルギーを付けて攻撃したポケモンが次の自分の番が来る前にきぜつしてしまうのを前提にしています。つまり、ベンチのGX/Vポケモンがきぜつする代わりに攻撃役のポケモンが生存して自分の番がくると、この番はそのままワザを使うだけでいいのです。本来エネルギーを引くために使わなければならなかった《マリィ》ではなく、相手が倒されたら困るポケモンに対して《ボスの指令》を使ったり、《ロストミキサー》のコストのために《ウツギ博士のレクチャー》でポケモンを手札に増やすなどの行為をする余裕を与えることになります。これらの理由から、ロストマーチに対し中盤以降にベンチのGX/Vポケモンを狙うプレイはミスである可能性が高いと判断できます(ケースバイケースですが)。よってロストマーチに中盤以降でしか使用しないGX/Vポケモンはほぼノーリスクで採用できると言えるでしょう。今回は採用していませんが《オドリドリGX》も進んで採用していきたいですね。 ただし、これらはあくまで準備が整った中盤以降に限った話なので、可能な限り《デデンネGX》と《ワタシラガV》は最後のサイドを取る番にエネルギーカードや《ボスの指令》を引くために使用するようにしましょう。必要ないと判断したら《ロストミキサー》でロストゾーンに送るのがオススメです!

《ふつうのつりざお》は使わなくともデッキは動いてくれるので必ずしも必要なカードではないのですが、このカードがあると《ワタッコ》を1枚《ロストミキサー》でロストゾーンに送ったり、事故気味で仕方なく《デデンネGX》の特性[デデチェンジ]を使用してしまった時に捨てた《基本草エネルギー》を山に戻して終盤のエネルギー切れが起こる確率を下げてくれます。プレイの難易度を下げてくれるカードはパズルのようなロストマーチデッキを使う際に重宝するので1枚忍ばせておいて損はないでしょう。


【デッキの動かし方】

 デッキの基本的な動かし方ですが、このデッキを使う上で常に意識をしなければならないことが2つあります。それは「とにかくロストゾーンにポケモンを送ることを考える」のと「相手のポケモンを1撃できぜつさせること」です。どちらも当たり前のことのように感じると思いますが、これよりも優先することは基本ないというくらいの意識を持つことが大事です。 1つ目の「ロストゾーンにポケモンを送る」を達成するために序盤は《ハネッコ》可能な限りベンチに出し、《ポポッコ》に進化させて特性[そらのはなみち]でデッキから《ワタッコ》を呼び出しましょう。そのために手札にある《ネットボール》や《ポケモンつうしん》、《ウツギ博士のレクチャー》は惜しげもなく使うようにしてください。デッキからカードがどんどん減っていくので、欲しいカードを引きやすくなったり《きんのたま》を自分の番の最初に引ける確率が上がっていきます。デッキからカードを引く力があまりないデッキなのでとても重要です。 《ハネッコ》を進化させる以外にロストゾーンにポケモンを送る方法は《ケララッパ》の特性[やまわたり]とグッズの《ロストミキサー》ですが、前者は基本的にすぐに使用してしまって構いません。後者のカードは《エモンガ》やこのゲームが終わるまでに進化が見込めない《ワタッコ》などを送るのが基本ですが、時には相手のポケモンのHPをよく確認しながらグッズやサポートをロストゾーンに送ることも考えましょう。

 上記を意識してデッキを動かせば後は相手のポケモンを“一撃で”倒していくだけです。一撃にこだわる主な理由はエネルギー切れを防ぐためです。このデッキにはエネルギーカードが7枚しか入っていません。つまり相手のポケモンを倒せないままこちらのポケモンがきぜつした際にエネルギーを付けられるという保証がないのです。最初のうちはいいかもしれませんがゲーム中盤~終盤で確実にエネルギーが切れます。中途半端に攻撃したポケモンが《ポケモンいれかえ》などで逃げて、他のポケモンで攻撃されるなどを繰り返されるのが最悪のケースで、これを防ぐ一番簡単な方法が「一撃で倒す」なのです。HP210のポケモンに60点程度を与えるためにエネルギーをつけるのではなく、この番は仕事の終わった《エモンガ》や《ワタッコ》を壁にして、次の番でロストゾーンを貯めて一撃で倒すように心がけましょう。 ※もちろん例外はあるので、その境目を見分けられるようにどんどんデッキで遊んでください!


【まとめ】

いかがでしたか?超速でロストゾーンにポケモンを送り、少ないエネルギーで高火力を出すロストマーチの紹介でした。エネルギー1枚で320ダメージを出すこともあってド派手なイメージもあるロストマーチですが、このデッキは《ウツギ博士のレクチャー》にサポート権を使用するため慢性的な手札不足問題を抱えています。あくまで《きんのたま》はそんなロストマーチにおける貴重な手札補充ができるカードの1種であり、ロストマーチで採用が見込める手札補充カードはまだまだあると思います。皆さんもロストマーチと相性のいいカード(もしくは《きんのたま》と相性のいいデッキ)を探してみてはいかがでしょうか。 

ここまでお読みいただきありがとうございました。もし面白いなぁと思える方がいましたら投げ銭をお願いします。次のモチベーションになりますので。(※有料分は1文字もないので投げ銭と同様にお使いください)

Enjoy, your game.

ではまた。

ここから先は

0字

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?