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⦅11⦆『2020.08.05』〜その2〜

鈴鹿峠を越えてから、しばらく山道は続きました。

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道中は休み休みGoProの映像を確認したり、景色を堪能しながら一山超えたことに安堵の気持ちで、登りよりもだいぶ気を抜くことができました。

この頃になると日差しがかなりキツく、山道では木々に遮られまだ耐えることができましたが、ようやく山道を抜け、市街に入るかなというところまでくると、気怠いほどの暑さに襲われます

相変わらずトラックの多い通りを進むと、左手に旧街道の分かれ道を見つけ、分岐のところに設置されていた休憩所で一休み。猛暑との戦いが始まります。

旧東海道を進むと、『関宿』に差し掛かります。

いくつか宿場町を通過してきました、この『関宿』はおすすめスポット!

なかなか三重県まで足を運ぶことはないかもしれませんが、もし近くにくる際はぜひ足を運んでいただきたい。

以前、長野県にある『奈良井宿』という観光地にもなっている宿場町を訪れたことがありますが、景観は似ています。が、『関宿』は断然長い

結構な長さで江戸風情を残す街並みが続いています。

歩きごたえのある街道でした。

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街自体はすごく静かで、観光地推しをしているようには感じません。コロナの影響かと思っていましたが、どうやら普段から閑静な街道とのこと。

しばらく歩いているとカメラを片手に散策されている方がいたので、思わず観光ですか?と話しかけてしまいました。

男性は兵庫県から写真を撮りにきました!と答えてくださいました。

普段はプロのカメラマンをされている岸さんという方で、街道を見て歩くのは楽しいですよねって盛り上がり、東海道五十三次と東海道五十七次についてもウンチクを語り合えました。

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リヤカーは珍しいと、雰囲気のあるお店の看板をバックに、贅沢にもプロのカメラマンに写真を撮っていただき、ついでに寄せ書きもお願いしました笑

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ちなみに履いている短パンは、水玉の水着です

名刺も交換し色々と楽しいお話の時間をいただきました!

この街道歩きくらいまでは本当に快適な、峠も越えて晴れやかな気持ちで歩けていたと思います。

その後、亀山市内に入ると日差しが強過ぎて何度も倒れそうになりました

毎日外で過ごしているので、ある程度暑さへの耐性はできてきたのですが、路面からの照り返しと、微妙なアップダウンのある道に、全く影のない幹線道路沿いの道を進みます。

コンビニすらありません。休むとしたら、神社の木々が影を落としているところか、わずかに建物が作る木陰のみ。

たまらず、差し入れで頂いた2リットルのペットボトルの水を頭からかぶり、全身ずぶ濡れで歩きます。

歩き始めて一番きつい道のりでした。

ようやくたどり着いた先は、亀山市が管理する市営の銭湯。
『あいあい亀山センター白鳥の湯』

管理人のおじさんに励まされ、なんとかお風呂の準備を持って崩れ込むようにシャワーを浴びながら汗と熱を流しました。

ちなみに、この温泉は300円で入浴できる最強コスパの温泉で、昼間からたくさんの入浴客がいました。

さらに汗が引くのを待つため、休憩スペースで爆睡。

こういう時は温泉で疲れを取り寝るに限ると実感しました。

休憩スペースでは、お父さんたちがこぞって、マスクをしながら囲碁を打ってました。周りの目など気にせず、ここぞとばかりに横でだらけていたのはぼくです。。。マッサージチェアも体験し、3時間ほど滞在してから溜まった洗濯が増えたのでコインランドリーを目指して再出発。

歩くこと5分くらいのところに、コンビニと併設されたコインランドリーに出会います。

洗濯物を回し、お店の外でコンビニご飯を食べながら1時間ほど過ごしていました。

その間に、仕事中のOLお姉さんや、車好きお兄さん、地元のお兄さんたちにお声掛けいただき、寄せ書きもいただきました!

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すでに17時を回っており、温泉に浸かり一眠りしたとは言えかなり疲労がピークだったので、ランドリーを後に寝床探しに入ります。

そこから1時間ほど進んだ先の、安楽川にかかる橋の下を目指し歩きます。

行ったことはないので、眠れるかどうか判らぬまま勘で進みます。

途中、『THE田舎の駅』という駅で休憩を取っていると、ロードバイクに乗った青年に声をかけられました。

『頑張ってください!』と言って走り去った後、数分後にわざわざ戻ってきてくれて、スポーツドリンクを差し入れてくれました。

申し訳ない、、、でも嬉しい。

この頃から、いただくものに関しては全力でいただく。その言葉や施しについては気持ちよくいただこうと考えるようになりました。

その代わり自分は頑張って歩ききること。それのみだなと。

ロードバイク青年には寄せ書きも書いてもらいました!

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インスタも交換し、今後の進捗を見守ってもらうことに。

こうして多くの方と繋がってきたことに、今更ながらありがたい気持ちと、諦めずゴールを目指すというシンプルな目標に立ち返ることができるのです。

気持ちよくお別れをし、寝床として決めた安楽川の東海道が通る橋の下へ無事たどり着きました。

鈴鹿峠を越え、猛暑の辛さを一番感じた1日。

テントの中も蒸し風呂状態で息苦しかったが、それよりも疲労が勝り知らないうちに眠りに落ちていました。

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時系列で出来事をまとめてはいるのですが、全ての情報を残せていないと思うのです。できるだけ寄せ書きいただいた方や、差し入れをいただいた方の顔を思い浮かべながら、いつ振り返っても思い出せるようにしたいものです。。。しかし、濃いのであります。なかなか伝わらないかもしれませんが、引き続き6日以降もよろしくお願いします!

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