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⦅16⦆『2020.08.08』〜夜道→-3〜
前回の続き・・・
夜な夜なコインランドリーで熱苦しい話をしていると、遠くでこちらの様子を見ていた地元のヤンチャな少年4人が近づいてきた。
そのうち一人がホワイトボードの『大阪→東京 歩き・・・』という文字に気がついたらしい。。。
『やばくないっすか?!笑』
って話しかけられた。
『やばいんですよ。歩いちゃってるんですよね。。』と返すと、残り3人もいいリアクションで興味を持ってくれたらしく。
リヤカーに刻まれた寄せ書きを食い入るように覗き込み、だんだんと本当にこれ引っ張って歩いてるんだって実感が湧いてきた様子。
僕はこの旅を始めるにあたり、「リヤカーの旅」「東海道歩き旅」「歩き旅」「東海道五十三次歩き旅」などなど、想定できるワードで検索をして実際に歩いて来られた方々の形跡を追っかけていたので、それほど珍しいものではなくなっていたのですが、普段そんなことを考えたことなもない人からしたら、物珍しく気になって当然なんだなと改めて感じた、いいリアクションをしてくれていた。
先に話をしていたこーへいくんは、彼らのリアクションの嵐の中、黙々とリヤカーに寄せ書きを書き込んでくれていた。
ヤンチャな4人組は、コロナの湯中川店の地下で絡んだメンバーとももしかしたら繋がっているようで、地元あるあるなのか、そのことについても盛り上がっていた。
きっとこの4人の方がさらに若いのか。
乗り物も自転車だったし、自転車だったら○○までいけるのに!って、なんか懐かしいフレーズにほっこりしてしまった記憶がある。
そろそろ、4時過ぎだったか。
こーへいくんは仕事帰りということもあり、この辺りで自宅に帰って行った。連絡先も交換し、改めてお酒でも飲みながらいろいろ話そうとお別れした。
この時間になると、夜更かしなのか早起きしてるのかわからないから不思議だ。例えば、未成年の深夜外出は条例で認められていない。
めっちゃ早起きで遊んでるとしたら補導されるのか。
そういう曖昧な時間帯。
※ちなみに条例では『午後11時から翌日朝の4時までを制限する』とある。
洗濯物の様子を見て、そろそろ乾燥も終わる頃、ヤンチャな4人組にも寄せ書きも書いてもった。
そのうち2人がマックスバリューで飲み物を買いに行った。
残った2人に色々質問される。
圧倒的に多い質問は『なんで始めたのか?』※中にはなんでこんなこと、的なニュアンスの人もいた笑
という質問だ。
その都度、相手に合わせて冗談まじりに返答してきた。
『・・・罰ゲームだよ笑』
『マジっすか?!やばっ!笑
なんで?何したんすか?笑』って、話が盛り上がる。
できるだけ興味を持ってもらっている感じで、動機を話すようにしていた。
『いつかやってみてもいいと思うけど、お勧めはしないよ。だけど、人生一度きりだから、何かやりたいと思ったことに挑戦する覚悟で物事を考えてもいいんじゃない?』と、未来ある少年たちに対しては伝えるようにしてきた。
横一列の教育の中で、この時間帯ににで歩くどう考えてもパワーが有り余っている彼らにとっては、決められた枠に収まって生活できるようなタイプじゃない。くすぶっている無駄な時間を少しでも短くして、面白い未来ある活動に力を使ってもらいたい。
※↑リヤカーも超絶ダサいけど、冷静に考えて大概この感じのバイクもダサくないですか?笑。色とか形とかセンスは全然共感はできないんですけどね笑
リヤカーと暴走族について、共通点をいくつか発見したのもこのタイミングだったかな笑
・目立つ
・誰もやらない
・ダサい笑
※↑本人はそう思ってないかもしれないからごめんね
・やれるときは限られている
人目に晒されて、馬鹿げたことをやっているということ。この共通点はとても興味深いと感じた。
彼らも何か主張したいし、何か面白いことをやりたいだけなのだ。それが若いうちにバイクで爆音立てて市街を走り回って、注目を浴びている状態に優越感を感じているんだと思う。無意識に。
ある意味、スポットライト症候群に近いような感覚。
※ちなみに、バイクで暴走している若者が少なくなったと感じますが、歩き旅中どの街にもいました。必ず夜になるとバイクの音はどこかしらか聞こえてきたし、野宿していてもうるさくて眠れない時もあったほど。。。
その時に何を感じるかというと、『根拠のない自信』を持てること。
※根拠のない自信に関して面白い記事があったのでリンクしておきます
誰も止められない暴走に『自己肯定感』を高める効果があると推測した。
実はルールなんていらないじゃん。
事故ってないし、迷惑かけてると思ってない。
避けて通れば走れるじゃん。
信号とか守ってる意味あるのか。
警察だってビビって捕まえに来ないじゃん。
っていう、結構無茶苦茶な理論で、自分たちの思考が正当化されると、世の中のルールに従い、生きていくことの不条理を訴えているのだろう。
リヤカーはそんな暴走でもなんでもないのだけれど
・やりたいなっていうけど、なんでやらないの?
・誰にも迷惑かけてないじゃん
※コロナ禍にあって、濃厚接触もクソもないじゃん
・目立つよ
などなど、爆音を立ててないし大人数でもないところを除けば、かなりの割合で主義主張が似ているのである。
僕もこの度で『自己肯定感』は異常に高まった。
きっとヤンチャな彼らも、言葉にできないだけで自己肯定感は非常に高く、自分の主義主張を表現する形が、わかりやすくバカをすることで世間を嘲笑っているんじゃないかなと思った。
故に、僕みたいな静かな暴走に対して、自分よりさらにバカな奴がいたって興味を持つんだと思う。
4人組は、飲み物とパンをわざわざマックスバリューで買ってきてくれた。
この旅では、誰にどんな事されても、その好意は全て受け取ると決めていたから、年齢や立場関係なく、彼らがしたいと思う協力だと解釈して、素直に受け取った。
乾燥も終わり、洗濯物を畳んでしまう。
そろそろ安城コロナへ向かい歩かねば。
彼らと記念写真を撮って、挨拶をして濃いめのコインランドリーの時間が終わった。
そのまま、1号線を安城方面へ歩き始めたのは4時半頃でした。
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コロナの湯中川店をでてから、まだ3キロくらいしか進んでないし、時間もまだ数時間しか経過してない出来事。
この後も、夜明けを迎えて安城コロナに着くまではしばらく出来事が続きます。1日1記事ペースだったけどもう少し増やして書き残さなきゃ、ブログの歩き旅振り返りが一生終わらない。。。
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