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⦅14⦆『2020.08.08』〜地元の-1〜

8月8日のスタートは早く、1時ごろから活動を開始した。

コロナの湯中川店に閉店まで居座り、ギリギリまでくつろいだ。

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※色々な事情で写真は少なめです🤗

途中、露天風呂で話をしたおじいさんが、『まだいたんかい!?』って突っ込んできたけど、僕から言わせれば『おじいさんもいたんかい!』でした。
おじいさんは一度外に出てからまた戻ってきたらしく、7日19時ごろの外は大雨で大変だったとか。

施設内にいたため全く気がつかず、21時ごろまで爆睡していた。

雨にだけは打たれたくないなと思っていました。

スクリーンショット 2020-08-25 21.37.38

本人は濡れてもいいのですが、もはや汗だくなので。。。

リヤカーの荷物に関しては全く雨対策をしておらず、雨が降れば全て濡れる状態でした。

これは当初から雨に対して全く警戒していなかったわけではなかったのだが、7月31日関西で梅雨明け宣言があり、ちょどその日に大阪入りのため夜行バスに乗っていました。

準備の段階では、雨対策は荷物になるし梅雨が明ければしばらく雨が降らないだろうという過去の天気からも考察し、できる限り最小荷物で行こうという作戦にしたのです。

この日は、たまたま施設内いたし、リヤカーも地下の駐輪場に止めていたため全く濡れることはなかったのでよかったのですが、、、

8日1時に地下の駐輪場へ向かうと、すぐ近くに地元のヤンチャな少年たちがバイクにまたがり、スマホ片手に話し込んでいるのが見えました。

僕がリヤカーに近づくと、彼らは元々リヤカーに興味を持っていたのか

『あ、きたよ笑』

的な会話してこちらの様子をチラチラ見てくる。

『そりゃ気になるよね』
リヤカーはすでに寄せ書きでだいぶ派手に装飾されており、ホワイトボードにも相変わらず

大阪→東京 歩き旅中

と書かれてそのまま掲げられていたので、誰でも気になるはず。
そういう意味ではこちらの意図は間違っていなかったのですが。。

彼らの方をチラッと、僕も見て『ニヤっ』っと笑ってやりました。

絡んでも平気だな。。と思ったのか、4人が一斉に立ち上がりこちらへ向かってきます。

年齢もおそらく十代だろうし、深夜だしみた感じヤンチャだし。
色々突っ込みどころ満載だったのでとても印象に残ってます笑

なんか悪戯されたかな?という疑いよりも、きっと興味持ってくれたよな。という意識の方が強く、近づいてくることも想定できました。

そこから質問責めに。

しょーーーもない冗談交えて色々話しました。

見た目とか、その場の状況とか全く関係ない。
旅に出た人間は彼らの置かれた立場や今までの出来事や抱えている問題など関係なく、全くフラットに会話できるのが面白いと実感した瞬間です。

きっと、近所の人だったらいろんな地元のつながりやしがらみとか、イメージとか、、、それら含めた固定概念でその場にいた彼らに対しての印象はすでに操作され、フラットに会話なんかできないと思います。

せっかくだから寄せ書きでも書いてくれと僕から頼みました。

気休めに『お前ら、早く帰れよ!🤗』とだけ注意しましたが、それ以上僕がどうこう言える立場でもなく、その言葉自体も形式的な挨拶でしかない。

寄せ書きを書く彼らは、無邪気にその時間を楽しんでいるように感じた。
むしろ、僕にエールを送るために必死になって書いてやってんだぞ!って感じで、地べたに座り、あーでもないこーでもない、ふざけながらも真剣に。

そのうち、人数が増える。

5〜6台のバイクが駐輪場に入ってきたのは、4人と話してから30分もしないうちでした。

めっちゃうるさいし、ちょっと人数増えてめんどくさって思う感じ。

早く出たいと言う気持ちはなかったけど、ダル絡みはめんどいからやめてよなって思ってました。

結局、総勢9人の地元のきっとうるさいグループに取り囲まれて寄せ書き大喜利が始まりました。

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もう、盛り上がってしまったらこっちのもん。
せっかくなら飽きるまで楽しんでくれと思い、遠巻きにニヤニヤしながらリヤカーの一部を持って、わちゃわちゃしている様子を見ることに。

しばらくすると施設の管理人さんが2人、わちゃわちゃしている様子を感じてこちらへやってきた。

「事」を大きくするつもりはなかったので、こちらに気がついてすぐに
『僕が旅に出るのをここで送ってもらってるんです。彼らは僕が引き止めてしまったので申し訳ない。ことが済んだらすぐに解散させるので、温かく見守って欲しいです。』
と、めっちゃくちゃこっちの無茶な要望丸出して、第一声を放ち
『もしよかったら、寄せ書き書いてもらえますか???』
と、巻き込む作戦に。
警備員さん申し訳ない。
別に対しことはしてないつもりだが、きっと通報でもされたんだろう。

警備員さんは『大丈夫だよ💦もう少し静かにお願いしますねっ💦』と、早々に立ち去りました。

結局、寄せ書きを書いてもらうだけで1時間半ほど笑

彼らのいい暇つぶしになったわけだが。

歩いて大阪から東京までいく、と言う単純な出来事に対して、彼らの反応は純粋で
「できそうでできないことをやること」
「やろうとはしないけどやってみたら楽しそう」
「こんなアホなことなんでやるのか」
「こんなアホなことやってるやつ何者なのか」
「こんなアホなことに加担したことがなんかおもろいやん」

反応を見ているこんな感じ。
改めて、大阪から東京までリヤカーを引いて歩くことの意味はなんなのか。

人々を驚かせたいわけじゃない。
けど、しょうもないことだけど、僕が動くことで日常から離れて
「おもろ」って少しでも誰かが感じてくれること。
そのリアクションを見ることが重要で、その反応を楽しみになりました。

年齢や住む地域や性別も関係なく。

なんだかんだ、彼らに寄せ書きをしてもらい、こちらもお礼に名刺を渡し。

コロナの湯中川店を後にしたのは8月8日2時半ごろのこと。夜中ね。

この日向かうのは、同じコロナの湯系列の、安城のコロナの湯。
コロナコロナって別に意識してるわけじゃなく。
コロナは施設として地元にだいぶ昔からあったから、むしろ時代が追いついたなって不謹慎にも思っていた節がある。こんな状況を見越してつけた名前じゃないのはもちろん知ってるのだが。

僕の実家は愛知県の豊田市だが、安城コロナは昔からあった。
気がするのです。
ただ、実家で暮らしていた時は、高校3年まで。
当時はバスケ部で毎日部活しかしてないし、地元の同級生はほぼみんな免許を持っていたけど、僕は珍しく持っておらず、遊びに行く場所も限られていて安城コロナ(通称:アンコロ。今でも呼ぶのか?)には存在だけ知っていたが行ったことがなかったと思う。

なんとなく知ってる場所が、次の目的になりました。

ひとまず、1号線を岡崎方面へ。
夜中の2時半過ぎ。
夜の道を歩き始めた。

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8月8日は、前日に何もしなかった反動か、やたら出来事が多かったなと。
この日だけでも何日分味わったことか。
地元が近いと言うのもあるが、歩き始めて1週間経ち自分自身の歩くキャラが確立されてきたこともあるのか。。。とにかく出来事に溢れてきた印象が強い日でした。
次は、夜明けから日中までのお話。

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