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⦅12⦆『2020.08.06』〜三重県→愛知県〜

6日目の目覚めはセミの声でした。

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『気温が26度を越えるとセミが鳴く』と昔本で読んだことがあったんですが、朝から暑い。

Twitterやインスタでは、あまり暑さを強調することが少ないのですが、実際毎日朝から本当に暑い

暑い暑い言うと歩くことすら嫌になりそうなので、リアルタイムで発信することはありませんでしたが、改めて振り返ると暑さはかなりきつかったなと思う。

暑さと並行して、汗が酷く午前中から全身ずぶ濡れ状態に。
全て汗
乾くと生乾きの匂いになり本当に不快なのだけれど、これだけ汗を掻くとある意味熱中症対策は万全?なのではと思う。

実際ここまでも気温が何度なのかわからない道中でも倒れることなく順調に歩き進めてきた。

余談ですが、気温などの気象情報に関するデータに関しては、一般の人々が観測したデータを元にすることはできません。
そりゃ情報錯綜しますからね。
数値的な観測に関しては気象庁管轄で、きちんと資格を取得し、観測地点を登録した場合、公式データとして認められます。歩くにあたり、各地点の気温など公表したかったのですが、厳密には難しく、体感でした表現できない問題と直面しました。

6日目は三重県を抜けて愛知県へとリヤカーを進めた。
とにかく歩く

三重県を抜ける時は国道1号線か23号線というざっくり2つのルートがあります。

どちらも交通量が多く、歩道が整備されているか不明箇所も多くあり、歩道がない場合はかなり困難を極めます。

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車道に出ることもありますが、なかなか走って渡ることができません。

あまり速くリヤカーを引くと、車輪が壊れてしまうからです。
これは自転車屋さんからのアドバイスでもありましたが、このリヤカーはノーパンクタイヤを使っており、空気を入れるタイプではないのでパンクはしないが、車軸とスポークに大きな負担がかかります。
車輪の輪も歪んでおり、速く走ると歪みによる振動や、バランスを失うことによるスポークへの負担で、車輪が壊れる恐れがあるのです。
知らなったし、地味に最後まで致命的な問題になったのです。

と言うことで、Google マップを頼りに、慎重に道路事情を把握して進むことに。

また、Twitterのフォロワーさんで、三重県について紹介YouTubeを配信されている方がいて、道路状況について細かくアドバイスをいただきました!

元トラックのドライバーさん!

その方の情報を頼りに23号線と1号線を使い分けながら進みます。

この日は、午前中が暑かった。

午後になるにつれて、海風が吹き始め涼しさを感じることができたこともあり、午前中の直射日光と無風時間がかなりきつかった。

途中、整備された人工の川を挟んで歩道が整備された緑道を発見。

日中の暑さですっかり体力を奪われたので、橋の下で仮眠することに。

気がついたら、どこでも眠れる体質を手に入れてました。

1時間ほど休憩したの後に最終発。

1号線を歩いていると歩道が突如なくなり階段になっていたり、反対車線へ回ろうとしても大回りで、ルートにたどり着くまでに30分以上田んぼ道を歩いたりと、なかなかうまく進めませんでした。

23号線に乗り換え、揖斐川と木曽川越えに差し掛かります。

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木曽三川公園と言って、愛知県?の小中学校で教育を受けていれば恐らく一度は訪れたことがあるのではないか。木曽川流域を中心にした公園が現れます。
木曽川、長良川、揖斐川が流れるこの地域は、濃尾平野を流れる三川であり、歴史も残る地域です。

ちなみに、全て木曽川水系に含まれます。

東海道五十三次においても、難所としても語られており、海を渡ったとも言われています。
そのため、何度も河川の工事が行われてきました。

三重県からわたると、まずは揖斐川。

長島スパーランドの観覧車を右手に、23号線を渡ります。

赤い橋の欄干は一定の間隔で山と谷を繰り返し、どこまで続くのかというくらい長く長く続きました。

GoProを起動させ、橋の上からの空を撮影。

橋の上は、右側からの海風が吹き込み、帽子が飛ばされないか心配になるほど。海は遥か先に感じるけど、確実に海風のしめっぽさが体にまとわりつく感じがした。歩いていて汗だくの体には心地よく涼しげで、川に飛び込みたい衝動を抑えていました。

実際飛び込んだらだいぶやばいのでもちろんしませんが。。

約20分ほどで橋を渡りきり、当初宿泊を考えていた温泉施設を右手に、まだ歩けると判断し、通過することに。

さらに10分後、次は木曽川が現れました。

橋を渡るときに感じたのは、揖斐川を超えた時と全く同じ。

感覚だけでなく橋の作りや川幅、雰囲気もほとんど変わらなかったということ。

長島スパーランドも相変わらず遥か右手に控えていて、赤い橋の欄干が続く道をひたすら歩く。

2回目の橋は、ほぼ無関心に。。。
今日はどこまで歩くか、銭湯はどうするか、そんなことばかり考えていたと思います。

また、三重県を越えて愛知県に入ったんだなっていう実感が、このタイミングになって鮮明になりました。

地図で見るとガッツリ愛知県だ!ってわかるところまで来たから。

見慣れた地図。

もう少し進むと、6月チャレンジをして未達成に終わった旅の、リベンジの橋に着くかな。ということも考えていた。

気がつけば木曽川も越え愛知県の弥富市へ。

この時並行してTwitter上で応援しいていただいている方からDMが。

しばらくやり取りしながら、歩きを進めていました。

どうやら弥富にお住まいのかたで、川を越えたのちに直接応援に来てくださるとのこと。

この旅で、実現させたかったことの一つ。

SNSで知り合った方と、直接コミュニケーションをとること。

SNSで簡単に全く面識のない人と繋がれる世の中で、SNSきっかけでリアルにコミュニケーションを取るということがどれだけ重要か。
しかも近所ではなく、普段の生活領域が全く違う人との交流がどれだけ難しいか。数値化できないところではあるが、他人との交流の可能性を広げることができると思うのです。

その目標もあったため、現在地と合流場所をDMでやり取りしながら歩きます。

待ち合わせ場所は、ファミリーマート弥富23号店。

この日は朝からとにかく誰とも話す時間帯がなく、ただひたすらに歩くだけ。たまに、音楽を聴きながら大声で歌ったり気分転換してみましたが、会話という会話をしていなかったことと、この旅をきっかけにSNSでつながった人と初めて会うという興奮が、ここまでの疲れを忘れさせました。

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今画質が精一杯でしたが、黒くて自分で面白くなってしまった💦

かずぽんさん。

元々浅草で活躍されている『人力車』の『リキシャーズ』というグループを応援されていて、たまたま僕がリキシャーズのガンプ鈴木さんと繋がっていたことがきっかけで、Twitterをフォローしていただいたのが始まりです。

僕は全く人力車という文脈ではなかったので、とても知識不足でしたが、先駆者である方々のお話や、これまで配信されているYouTubeなども参考に、とても勉強させていただきました。

少なくともその繋がりを強く感じさせる今回の出会いは、とても心強くまた不思議なご縁を感じました。

リキシャーズさんの出されているCDもいただき笑
帰宅する前に、YouTubeで聴きましたよ!!確かにカッコ良かった笑

直接ご声援をいただきました。

先にも触れたように、人と会話していない一日だったので、かなり変なテンションで会話したことを覚えています。。。

ありがとうございました!!!!

ここから、寝床までを改めて検索。

天然温泉コロナの湯・中川店を目指し、約10キロの道のりを歩くことに。

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正直、午後7時以降の歩きは、涼しい分歩けるのだが、体力的にも精神的にも本当に辛い時間帯でもある。
道も暗く、車道も日中より油断できない。

何度か夜道を歩いたが、集中力も切れがち。

当日のゴールまで最後の微妙な距離は精神力勝負でしかない。

最後の力を振り絞りとにかく歩く

途中田んぼみちで方角を見失った時、疲労と絶望で足が止まります。

同時に明日は何もしないで休もうと心に誓ったことを覚えています。

カエルの鳴き声、虫の声が鳴り響く田んぼ道を一人黙々と歩いている時は、

『なんでここにいるんだろう・何してんだろう』という最大の自己否定感に包まれた。

これは、最終日まで続く自分との戦いでした。

ようやくコロナの湯・中川店に到着。

この日は22時ごろついて、最終1時までゆっくり浸かりました。

入浴を終え、再びリヤカーを引いて近くの公園を探しに。

少し歩いたところにコンビニがあったので立ち寄りました。

クローズされているイートイン。

店員さんに思い切って事情を話し、充電可能か聞いてみたら、時間限定で2時までならOKいただき、充電させていただきました。

遅い晩飯をすませ(カップラーメン)、時間内に携帯の充電を切り上げました。

歩道橋を越えこの日の就寝地点と決めた公園へ。

野球グラウンドの横。

フェンス外の植え込みになっている、少しだけ高くなった芝生の上に、テントを貼る。

めちゃくちゃ疲れていた。

三重県を抜け、愛知県へ入ったこの日、40キロほど歩いたと思う。

翌日は動かず、コロナの湯でまる1日休むことを心に決め寝ました。

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書き途中だった6日目の出来事。
一昨日ゴールし、今日は帰宅後2日が経ち、新宿内のサンマルクで書いています。久しぶりにはいたジーンズに違和感を感じ、改めて22日の長さに思いを馳せていました。
すごく長いなと感じましたが、この日以降にも出来事は多く、とにかく長くなると思いますが、できるだけ細かくできるだけ時系列に、忠実にその時感じた事を書いていきます。

ではまた!

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