2023.4.15 脳内にて
2階の上の階に、小さな部屋があった。
小窓と、シングルベッドとカーテンがあるだけの、殺風景な部屋。
昨晩のことだから、彩もよく思い出せない。
ベッドの上には、幼馴染のアンディ、窓際には、弟の、確かウィリアム?だったっけな。少しばたつく足を、小さな両手でくるんで上目で私を見上げていた。
もう何年も、手のひらどころか
顔すら合わせていないのに。
2人が私を見つめていた。
そこから始まっていた。
アンディとウィリアムと、私と、コウキは、朝も昼も、時には夜だって一緒に過ごしていた