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長女の読み書き困難(ディスレクシア)は見え方と音が原因だった⁈-音韻処理について-

ディスレクシアの原因について

ディスレクシアのは、読字障害や発達性読み書き障害などと表現されています。しかし障害というと『読み書きができない』と思われがちですが、わかりやすく言うと『よく間違える』『時間がかかる』ということです。
長女も全く出来なわけではありません。しかし文字を読むのに時間がかかり間違ってしまう状況です。(なので、私は読み書き困難と表現します。)

では、なぜ読み書きに時間がかかり間違えてしまうのか。それは、音韻処理と意味処理いう脳の機能障害が原因であるといわれいます。視覚や聴覚に異常はないものの、読み取ることが困難、文字を思い起こして書くことが困難、文字が歪んだりぼやけたりしてしまう、などの症状が現れます。

音韻処理・・・文字を音に変換するプロセス

この2つの処理機能障害がどの程度関与しているのかは個々によって異なるため、症状の出方にも個人差があります。そのため訓練方法や教育的支援についても確立されていないのが現状です。

音韻処理障害とは

  音韻処理障害とは表記された文字とその読み、つまり音の対応が自動化されにくく、そこを司る脳の発達障害とされています。この自動化が障害がない人たちににとって「当たり前」と表現されているところかもしれません。この自動化ができないということは、文字を見て頭の引き出しから文字を見つけ、その文字はどんな音をしているのか探して、それを声に出す。毎回5Fにあるゴールに向かって階段をつかっているようなものです。「当たり前」にできる人はエレベータを使っているのに・・・。結果、読むことにエネルギーを使いすぎて、その意味まで理解が至らず、間違ったり、疲れてしまったりするのです。

具体的な症状としては
①文字と音への変換が苦手
 →特に小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」「っ」や伸ばす音「ー」などの音節の認          識が難しく読めないことがあります。長女も音読でつまずくことが多い       です。そのほかに「弟(おとうと)」と言われて書くと「おとと」や「お      とおと」になったりします。

②単語のまとまりを理解することが困難
 →文章に「み」「か」「ん」と書いてあると一文字ずつは読めるが「みか         ん」とひとまとまりで読むことが難しいです。いわゆる逐語読みにな
  りなんと読んでいるのか聞き手も分かりづらい状況になります。

③読み間違え、行を取り違える。

④助詞「は」を「わ」と書いたり、形態的に似ている文字「め・ぬ」「わ         ね」等の書字誤り。






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