母を呼ぶ声のその先に②

のかの横に男の子が見えました。

おかあさんへ。

ぼくが、なんで、いま、おかあさんによびかけたかっていうと、
しってほしいことがあったからだよ。

おかあさんはね、たとえば、
りょうちゃんたちに「だいすき」っていわれたとき、
ほんとうはうれしくないでしょ。
“こんなじぶん、だめなじぶんなのに“っておもうでしょ。

それはね、しなくていいんだよ。
じつはね、ぼくは、おかあさんのなかに、いるんだよ。
うまれてこれなかったけど、ずっといっしょにいるんだよ。

だからね、だめだなって、じぶんのことおもってると、
ぼくもだめだってことになるんだよ。
そしたら、やっぱりぼくだって、かなしい。

だからね、そのまんまでいんだよ、
だめだなんておもわなくていいよって、
いいたかったの。

ぼくはいつもいっしょだし、
おかあさんに、わらっててほしいんだ。
これから、もっとたくさんのひとと、
いろんなことするおかあさんに、わらっててほしいんだ。

そしたらさ、まわりもみんな、しあわせになるんだよ。

のかの中で、少しずつ、
何かが変わっていくのかな。
そんな気がした。

今日もおやっとさあです。
また次回。

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