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HIJIKIが2024年に観た映画① (7本)

・今年もやります

・私事ですが、2/19に開発していたゲームがsteamで発売されるので、それに向けて走っていますよ。


・2024年も映画をいっぱい観たい……。


※ネタバレを含みます。









ミーガン

セキュリティ軽視には気をつけようね!

「AIが人間の意向を無視して好き勝手する」以上に「全員の意識の甘さから取り返しのつかないことになる」怖さの方が強い。教材になりそう。

社長と産業スパイ(?)を殺した辺りで、これは配信会場の客を皆殺しにして血みどろパーティで〆やねヌホホ……と思っていたら肩透かしを食らった。でもそれがまさか激アツロボットバトルへのフリだとはね……。「内緒の家族がいるの、ブルースよ」の台詞は流石に熱すぎて拳を握ってしまった。ホラーか?

ウォチパだったのですが、フォロワーが「ブルースの仕組みを叔母から説明されていたからミーガンにトドメをさせた」と気づいており、叔母の行動が巡り巡る作劇に膝を打ちましたね……。後味も悪くなく、エンタメホラーの快作で大変満足でした。続編はもっと街とかメチャクチャにしてほしい。量産型ミーガンが見たい。



ジュラシック・パーク

仕事の属人化には気をつけようね!

恐竜のテーマパークに身内や専門家を呼んだらシステムがダウンして大騒ぎになる話なのだが、原因がシステムをほぼ一任されてたエンジニアが飛んでパスワードわからなくなって詰むという現場猫過ぎる案件で笑ってしまった。ミーガンもだけど考えろ……リスクを……!

CGの箇所は流石に今見ると浮いているのだが、それでもブラキオザウルスが初めて登場するところなどは感動がある。
何よりティラノサウルス脅威の8分間大暴れは、BGMも無く非常に緊張感があり、ここで魅せるぞ!という気概をビシビシ感じさせられた。流石に子供入りの車がぺしゃんこになった上で落ちた時は死んだと思ったけど……。ヴェロキラプトルをラスボスにしてるのも上手いですねぇ。人間よりちょっと大きいくらいの敵が一番怖いからな。

アランが初対面の子供達との逃走を通じて段々父性的なものを見せるところが印象的。今のところスピルバーグの作品ってどこかに影というか、「父になる」「父を求める」要素があるように感じるのは穿ちすぎか。



シザーハンズ

感想が書きづらい作品。筋書きは超シンプルなのだが、いじめっ子みたいな奴の末路など、因果値のバランスが取れていない箇所がある。Googleのサジェスト(2024年1月現在)に「教訓」が出るのが理解できるくらい、結局どういう話?と戸惑うところもあった。
「おとぎ話」という説明をそのまま受け入れた方がいいのだろうし、ティム・バートンの思春期に感じていたことの表出なのだとしたら大体わかるというか、「馴染めなさ」が根底にあるのだろうな……。ウチらにウィノナ・ライダーはいないわけですが……。

諸々のビジュアル超かっけ〜ということは言えます。郊外の街も不気味でよかったな。毎日職場からあの住宅街に帰っていたら、ある日全てが嫌になりそうで素晴らしい。



グレムリン

お母さんつええ! このままグレムリンぶっ殺していこうぜ!

ギズモ、最初はちょっと癖あるな……という印象だけれど、グレムリンの狼藉っぷりとは正反対の健気さが可愛さを増強してくれた。グレムリンにも言えるが、アナログなパペットのぎこちない動きなのがかえって愛らしさを増している気がするな〜。露骨にストップモーションアニメなシーンはちょっと面白かったが……。おばあさんが座った椅子が高速で窓からぶっ飛んだところで普通に声出して笑ってしまった。

ラスト、ギズモの元飼い主が人間は愚か……みたいなことを言い出したのはちょっとびっくりしました。なんか……そんな映画だったか?



ゴッドファーザー

面白い!! 早く言ってよ!!

正直ね、正直。ランキング等で常に上位だし評価が高いけど、地味そうな上3時間だし、完全に「教養で見ます、か……」のテンションで再生しました。ま〜面白い。面白いというか、圧倒された。

暗闇と「I believe in America」の始まりにスッと引き寄せられてから、ゴッドファーザーが撃たれるあたりで、完全に映画の世界にのめり込んでいた。特に好きなのはレストランのトイレの場面。線路の軋む音がマイケルの決意や、もう戻れない岐路に立っていることを暗示しているように思えたので。それと洗礼のシーンはいくら何でも凄すぎる。ラストもな〜〜〜〜!!
人の顔が覚えられない欠点があるので、登場人物の多さは結構しんどかったが……。5大ファミリーのドンの顔とか、だいたい忘れていたので「あ!? 今誰殺されてる!?」とか思っていたもんな。パート2も……見ます。



セブン

嫌な話だろうな〜嫌だな〜とウォッチリストの底に置いておいたのですが、やっと観た。

ノイズが印象に残る作品だった。
ずっと振り続ける雨や街のざわめき、売春宿の騒がしさ……。それが「犯罪の絶えない街」「最悪な世界」なのだろうし、そこで子どもを産んでいいのかという葛藤すら芽生えてるのは世紀末っぽい暗さ……と思いきや今後さらに悪化しそうな悩みだ。自分は悲観的で世界は戦う価値すらないと考えているタイプだが、だからって山に篭るわけにもいかないし何とかやってくしかないんだよな。デビットフィンチャーの映画、ファイトクラブしか見てないけどだいぶ疲れるな……。

それはそれとしてOPとエンドロールがかっこよすぎる。クレジットが上から下に落ちることで堕天感?を表現するのには痺れた。



ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

今、劇場でかかるアニメ洋画制作会社の中では勢いがあるイルミネーションが任天堂とタッグを組んだ!

何も言うことねぇな。ずっと面白いし、元ネタがいっぱいあって刺激的だし、クッパはセクシーだから……。

強いて言えば「何者でもないマリオ」がこんなにハッキリ描かれることってほぼ無かったんじゃなかろうか。最初モブが舐めた口を聞いた時も「何だお前……こっちはMr.ビデオゲームだぞ」と憤ったものだが、まだ何も成し遂げていないから、あんな態度を取られてしまうこともあるのだろう。
人の子(親がいる)というのもびっくりしたな。マリオってなんか……自然発生かと思ったから……。

イルミネーション(というよりポップな洋画全般)がやりがちな往年のヒットソングを流す演出がザ・日本のキャラなマリオの活躍の裏で行われるのも奇妙で面白かった。Holding Out for a heroとTake On Meはいつまで擦られるんでしょうね。

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