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HIJIKIが2023年に見た映画 〜FINAL〜


・画像は那須高原に遊びに行った時の写真です

・2023年に観た映画感想シリーズも、今回が最後


・今年観た映画 … 45本 (新作12本)

・自分にしては意識的に映画を鑑賞した年だった。しかし有名作だけに絞っても全く総量が減ってる気がしない。映画って多い……多過ぎない? やばない?

・もう少し頑張って50本くらいは行きたかったが、ゲーム制作でバタバタしてた感もあり……。


※ネタバレあり


雨に唄えば

雨に歌う場面は意外と少ないが、ミュージカルがマジで長い。「終わりかな?」と思ってから体感5分くらいある。後半のブロードウェイが一番凄まじく、10分くらいほぼ本筋と関係ないミュージカルシーンが続く。う、嘘やろ……。
文句を言ったが本筋は面白いし、歌やダンスも当然レベルが高い。特にタップダンスが超絶技巧で、ミュージカルの印象の半分くらいはタップダンスだ。Make 'Em Laugh が好き。

お話としては無声映画からトーキーへの過渡期の混乱がコミカルに描かれており興味深かった。リーナは時代の変化で映画からは足を引かざるを得ないかもしれないが、別の世界で輝いてほしくはあるな……あの性格のままで……。

あと、とにかくパロディされまくっているので「アレの元ネタここか!」みたいなシーンが多く満足度が高い。「雨に唄えば」は先に「時計じかけのオレンジ」を見ていたのでちょっと微妙な気持ちだけど……。


エクソシスト

ブリッジで階段降りるシーン無かったです。嘘やろ……こんなことが……(2回目)
ディレクターズカット版には収録されてるが、公開当時は無かったらしい。じゃあなんでここまでミーム化したんだ。

序盤は情報量が多いというか、一部の関係性が明言されないまま進む+割と登場人物多い+外国のお爺ちゃんの顔が見分けられないの三重苦で混乱していた。後半は後半で「ブリッジまだかな〜」という思考が常に頭の数%を占めていたけど。

デミアンが聖職者と精神科医という、一見すると遠い職業を掛け持ちしていたり、母親の死に対して罪悪感を持っている設定が映画の雰囲気を深めている。もっと悪魔に取り憑かれた少女がゲロバァーン🤮グロシーンドーン🫵みたいなのを想像していたので、そこはいい意味で裏切られた。……いや、ショッキングなシーンは多いのだが、流石に時代を感じてしまい、あまり怖くはない。一番怖いのは脳の検査シーンだろう。あの時代の医療器具、「実験」感が強すぎるよ!!

公開版バージョンが物足りない人はこっちを観ておこう。



マトリックス

ま、マトリックス!?
「真似されまくった元ネタを後年に見ると陳腐に見える」現象が起きた。面白くなくは無かったのだが、死ぬほど擦られた黒地に緑の文字演出、死ぬほど擦られた赤と青の錠剤、「白ウサギを追いかけろ」、そして仰け反り……。見ている間、興奮してはいたのだが、非常に不健全な興奮の仕方で刃牙を読んでる時に近い。
2023年に真っ直ぐにマトリックスを楽しむのは不可能なので、惜しむなら早めに見なかったことを惜しむしかない。「実は今の生活は仮想世界で、現実は機械に支配されている」という筋も、実写でやる内容じゃなくて凄いな。
キアヌリーブスが最初の方は本当にキアヌか?というほど冴えない風貌だったのが、コートを着た瞬間メキメキキアヌになっていくのも良かった。


ウォンカとチョコレート工場のはじまり

邦題がチャリチョコに寄せまくりなのが広報の四苦八苦を感じさせる。
所謂オタクに嫌われがちな広報に対して、最近は「おまんま食えないとしょうがないしな……」という気持ちになりつつある。無論、内容と乖離した宣伝は問題だし全員がハッピーになる方向を目指して欲しいが、もうXでフォロワーが「面白い面白い」と言い出したら観に行くやる気のないスタイルでやってるので、公式のやり方を見ていないというのが本音だろう。オタク、面白い映画があったら騒いでくれ(最悪)

本編はトリコのグルメシティみたいな街で一旗あげようとする、若い頃のウォンカのお話……。
直球の夢あるミュージカル映画で、クリスマスの時期にぴったりな作品だ。歌で状況説明をして、ストーリーが停滞しないのでえらい(雨に唄えばのトラウマ)。全体的に普通に良かった(本当に普通に良かった)のだが、単なる賑やかしでしかないキャラがまあまあ居て気になった。
マジでビビったのがお笑い芸人が仲間になる時に特技として「水の中にいる時の声真似」を披露するのだが、その特技が活路を作る訳でもなく、どうでも良いシーンで消費されてされっきりな点。「一見役に立たなさそうな技能」が本当に役に立たなくてどうするんだよえーっ。お笑い芸人……必要だったか? アイツ。

ラストのウォンカのお母さんのくだりはちゃんとグッと来た。文字を読めるようになったからメッセージを受け止められたのも美しいし、チョコレートが人に分け与えるのに最適な形をしているお菓子なのも良く出来ている。(あの割れ目は切り取り線ではなく、冷やす時間の短縮の為らしいですが……)
「夢を忘れないで」というテーマ?は、今デカデカと掲げるにはまあまあ厳しい世界だけど、まぁ忘れずに行きたいですね。かしこ。

OSTがサブスクにあるの助かる。



今年唯一の心残りといえば……

フォロワーから年末におすすめされたゴーンガールを見れる時間を取れなさそうなことですね……。最悪映画で2023年を〆るというのも乙なものだったでしょうが。

年が明けてもたくさん映画を見たいですね! 年始にフォロワーとウォッチパーティ 〜マリオとミーガン2本立て〜とかいう謎の企画が上がっていたので、実現したらそれが映画初めになりそうです。

来年も、映画!!💪

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