【令和2年バレンタインの戦い】職場のおじさんたちに義理チョコを配ることについて

いきなりですが、みなさんの職場にバレンタインはありますか?

私の職場はありました、去年まで。

私が所属している課では、昔からバレンタインに女性社員から男性社員へチョコを配る習慣がありまして。

しかも、去年まで私が職場のお姉さまたちのなかでいちばん下っぱだったから、バレンタインのチョコは私の担当でした。チョコを調達して、自分の課の男性陣(13人)に、「女性陣からチョコです!」って女性代表として配らないといけなかったんです。

これがなんか、すごく嫌だったの。


別に職場の人が嫌いなわけではないのに、なんでこんなにバレンタインのチョコ配りが嫌なのか。


準備が面倒だから?いや、むしろデパ地下のチョコ売り場をウロウロしていろんなチョコを買うのは好き。

好きでもないおじさんにチョコをあげたくないから?いや、別に相手に対する感情が問題だとは思わない。


いろいろ考えてみてたどり着いたのは、自分のキャラと合わないことをしているからじゃないか、という答えでした。


私の職場には、バレンタインには義理チョコをガンガン配りたい!という女性の先輩もいます。その人は普段から社交的で明るくて、気配りができて。チョコを渡すときも笑顔で、渡された男性はめっちゃデレデレしている。彼女は男性から見て、「これぞかわいい女の子」って感じの女性です。普段の私はそういうことがサラッとできるタイプじゃないから、そういう女性を見るとすごいと思う。いや、うらやましいとすら思いますよ。

だから、バレンタインに職場の人にチョコを渡すときは、その先輩のような「かわいい女の子」を私にも期待されている感じがしてしまうんです。しかも妙なことに、自分でも、そういう女の子を演じないといけない気がしてしまう。でも演じようとしてもできないんです。

そして悟るわけです。ああ、私は世のおじさんたちが期待する「かわいい女の子」にはなれそうにもない。


去年はそんなふうに無理してチョコを渡したのに、「お返しを考えるのが大変」という非常に失礼なことを呟く先輩がいて、心折れました。ほんと、世の中失礼な人が多すぎる。

今年は令和になって初めて迎えるバレンタイン。「新しい時代になったので、この習慣をキレイさっぱりなくしましょう!」と提案してみたら女性陣にはすんなり受け入れられ、なんと今年からバレンタインは廃止になりました。まあ、例の義理チョコを配るのが好きな先輩は個人的に配るようですけども。

ひとまず、めでたしめでたし。今年は平穏なバレンタインを過ごせるといいな…。


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