津々浦々2014ツアーを振り返ってみた

最近、必要があってムービングアース津々浦々2014四国ツアーの映像を見返しています

津々浦々シリーズはムービングアースで2012年からはじまった、日本全国の津々浦々、様々な土地(近年ではほぼ野外公演が中心)で踊るツアーです

公演ツアーをするグループは他にもたくさんあると思うけれど、こんな場所で公演するグループはなかなかないだろうな・・・というようなところでも公演をします。住所は一応あるけど、住所だけでは辿り着けないような場所とか・・・ここお客さんわかるかな?来られるのかな?(そもそもここまでお客さん見に来てくださるのか?)というようなこともよくある・・・

その場に着いたら清掃から始まります。海岸沿いは特に大変。漂流物がいっぱい。でも、清掃して、踊って、終わって片づけて、すべて終えて帰り際にふとその場を振り返るとその場のなにか・・・空気感みたいなものが変わっていたりするんですよね

そういう時、ああ、なんかやれたのかな~と感じたりします


さて、そんな津々浦々ツアーですが、2014年の四国ツアーは正直、津々浦々の中でも自分にとっては一番しんどかったな~という印象が残っているツアーでした

津々浦々の日程はなかなかハードスケジュールなので、やっている最中はそれなりに大変なことも多々あるけれど、でも終わってみると自分の中のなにかが育まれていたり、生まれ変わっていたりするので、最終的には、ああ、やれてよかったな~という感覚があるのだけれど、この四国ツアーの時はツアー中から自分の中が晴れない・・・それどころかどんどん曇っていく感じがあって、結局最後までそんな感じで、帰って来てからも頭がぼわ~んと変に膨張しているような、もやもやし続けている感覚がありました

なにより踊っても踊っても不純物が増していくような感じで、踊りが不純にまみれていくような、踊りに対してすごく無礼のような・・・でも最後までどうにもできなくて、それが一番つらかった

でも他のメンバーはそんなことなかったようで、帰ってきてからのミーティングでもあそこがよかった、あの場所がよかった、などと話している中、自分は自分の不純さばかり印象に残っていて、景色のよかったところとかそういう話が全く出来ずにいました


そんな思い出の2014年ツアーを映像で改めて見てみたら、ああ、こんなよい場所で踊っていたのか・・・、と

もっと純粋にその場を楽しめればよかったなあ・・・もったいなかったなあ・・・

・・・なんて今は思ったりするけれど、もやもやを抱えたままツアーを続け、帰ってきてももやもやし続け、それが誰とも共有できないことでまたもやもやする・・・なんていうことはきっとこの時にしか味わえなかったことで、もう今は多分そうはならないだろうから、それはそれで経験としてよかったのだと思う

おかげで自分の中のそういう感じとの付き合い方が少しわかったし


踊り方を見てもかたい!特に胸、肩、肩甲骨のあたりがガチガチ・・・まあこれはもやもやのせいなのか、ただ単に身体の使い方が下手で踊りが下手でかたいのかはわからないけれど・・・

でも何カ所かはのびやかに踊れているところもあったりして・・・自分の中では全然踊れなかった・・・みたいな印象でかたまっちゃってたけど、そんなこともなかったのかもしれないなあ


でも、そんなツアーではあったけれど、この時の作品の一部で私のとても好きなパートがあるのです。私の踊るパートではなかったのだけど・・・。いいな、踊りたいな、と思いながらいつも見ていました。そして最近子どもたちのクラスをやっていたら・・・そのパートを子どもたちが踊っている姿がふと思い浮かんだのですよね

今、この子たちがあの踊り踊ったら絶対いいな!と

ボスも快諾してくれて、仲間も協力してくれて、少しずつ取り組み始めています。どうなっていくのか、とても楽しみです。


でもこんなふとしたきっかけで、2014年のツアーや作品を振り返って、少し距離をもってみてみると、見えていた世界が全然違うし、もっていた意味もどんどん変わって動き出すのだなあ

四国も今行けば(現実的な状況はさておき)全然違う景色が見えるのかもしれない

出来事ってまだまだ本当にわからないものだなあ

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