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BanG Dream!【ミュージックビデオが本体】

42歳のリーマンに刺さった漫画・アニメを紹介します。

僕は学生時代にバンドを組んでいたことがあります。ガチでミュージシャンを目指すとかではなく趣味的なやつです。演奏していた楽曲もオリジナルではなく、X JAPAN、hide、 GLAY、ラルクなどの当時流行っていたビジュアル系バンドのコピーです。

お遊びとはいえバンドを組んでいたこともあり、ちょっとだけ音楽にはこだわりが強かったりします。

さて、そんな経験を踏まえつつ作品を紹介します。

BanG Dream!(通称、バンドリ)は女子高生がバンド活動を頑張る作品です。1つのバンドが5名編成、6バンドあるので30名くらいのキャラクターが出てきます。

話はぶっちゃけ大して面白くないです。いちおうゴール設定がありますが、基本的には女子高生たちがキャッキャウフフしているだけで、文学的な面白さとか、感動的なストーリとか、スポ根系の演出とか、新しい示唆とかそういう部分はありません。いや、正確に言えば、ありませんでした。

この作品の魅力はミュージックビデオ(MV)です。女子高生バンドが一生懸命演奏しているMVは、躍動感があり情熱的で真剣で心を動かすものがあります。しかもバンドによって景色が変わり、ポップなもの、ヴィジュアル系もの、ガチバンドものなどバラエティ豊かで飽きません。

友人にオススメされた手前、「話はアレだけど、MVキレイだなー」程度で流し見していたのですが、第三期でガラッと印象が変わりました

第三期はRAISE A SUIREN(通称、RAS)というバンドを中心にストーリが進んでいきます。正確に言えば、第二期の後半からRASが登場してきます。このRASのMVは痺れました。


最近、音楽系アニメでは声優さんたちが実際に音楽ユニットを組んでアイドル活動をしていたりします。μ’sとかAQUAとか。ですが、RASの場合は、先にガチのミュージシャンがいて、ミュージシャンが声優を務めるという逆の手法が取られています。アニメ→バンドではなく、バンド→アニメという流れです。

RASコアメンバのベースボーカルとドラマーはSHAZNAの現役メンバーです。部活レベルではなく、本物のミュージシャンによるガチサウンド。実在する人物をモデルにしたキャラクターたち、バンド活動でしばしばある人間的衝突、そしてそれを乗り越えた先にある達成感。それらを最先端技術で映像化しています。

実際にバンドを組んだことがある方は分かると思いますが、バンドってけっこう人間関係がギクシャクします。酒と女とタバコみたいな世界ですし。そんな人間関係のイザコザに共感しつつ、純粋に音楽のレベルもプロってすごいなぁと感じさせてくれます。

キャッキャウフフから、ぐっとリアルに近づき深みを増した作品。MVを観るだけでも価値があると思いますが、キャラクターまで踏み込んだ第三期は刺さる方には刺さるのではないかと思います。

おわり。

#アニメ #アニメ感想 #40代

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