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レバレッジイールドファーミングを制する(5)~ALPACA-BUSDレバ2.5倍~BUSD借入編

おはようございます。イケハヤ仮想通貨ラボ(ICL)で日夜勉強しているhiisunです。

今回はAlpaca Financeに新登場のALPACA-BUSDレバ 2.5倍 を考察します。

はじめはALPACAしか借りることができませんでしたが、後にBUSDを借りることができるようになっており、どう違うのかをきちんと理解しないとエライことになります。


1.Borrow Assets(借入資産)をALPACAにする場合とBUSDにする場合の違い

再掲ですが、重要な部分です。

・ALPACAを借りる=ALPACAをショート=ALPACA下落の方が都合よい

・BUSDを借りる=ALPACAをロング=ALPACA上昇の方が都合よい



今回はBUSD借入の時について考察します。


2.BUSD借入の時、ポジションオープン時のポイント


・借りるのは投入した金額の1.5倍分のBUSDです

・初めにBUSD、ALPACAはどんな比率で入れても、手数料分の差だけで大差はありません


3.ポジションクローズ時のポイント


・借りた同数のBUSDを返却します。BUSDは一定ですので、ALPACAが上昇すると利益が大きくなりやすいです。

・清算される負債率(kill threshold)は80%です

です。負債率とは、その時のLP価値に対する借り入れの割合です。


4.ALPACA-BUSD 2.5倍 レバファの流れを式で表す

まず、相場の変動に伴うLPの枚数や価値変動の理論的な部分についてはこちらをご参照ください。



① ポジションオープン時


ポジションオープンの時のBUSD枚数をNB、ALPACAの価格をPA・枚数をNAとします。
投入額は NB+PA*NA となり、レバ2.5倍では投入額の1.5倍のBUSDを借り入れます。

ポジションオープン時のLP価値は 2.5 (NB+PA*NA) です

借り入れはBUSDで行いますので、

借り入れたBUSD枚数は 1.5(NB+PA*NA) 枚 となります



② のちにALPACA価格が α倍になったとします。

LP価値は 2.5√α*(NB+PA*NA)に変化します



③ ポジションクローズ時、返済するのは1.5(
NB+PA*NA)枚の BUSD です。

返済額は 1.5(NB+PA*NA) です



ファーミング収益等を考えずに、ですが、利益を式で表すと

(ポジションクローズ時のLP価値)ー(返済額)ー(元手)

 2.5√α*(NB+PA*NA)-1.5( NB+PA*NA) - (NB+PA*NA) 、すなわち

利益= 2.5(√α - 1 )*(NB+PA*NA) です

手仕舞い時にプラスで終えるということは

 √α - 1 ≧ 0 ということです。これを解くと α ≧ 1です。つまり

ALPACA価格の上昇で利益が出やすい

となります。また、利益の式からは

利益は投入した総額に比例し、BUSD・ALPACAをどう入れても大差ない

ということが読み取れます。

負債率(debt ratio)とはその時のLP価値に対する借入額の割合ですので

 負債率= 1.5*(NB+PA*NA)÷2.5√α*(NB+PA*NA)= 3/5*(1/√α)

上記のポイントで負債率80%以上でロスカットとありますが、そのとき 

 0.6*(1/√α) ≧ 0.8 → 0.75 ≧ √α → 0.5625 ≧ α

理論的にはALPACA価格が約44%下落すると負債率80%となり清算されます

実際にはスワップのレートなども鑑み、40%下落くらいで危ないと思った方がよいでしょう。

5.まとめ

① ALPACAの上げ相場で利益が大きめ

② ALPACA価格がポジションオープン時より約44%下落すると清算される

③ BUSD、ALPACAはどんな比率で入れても大差ない

ということになるかと思います。ALPACA借入編はこちらです。あわせてどうぞ。



イケハヤ仮想通貨ラボでは、日夜高レベルなやりとりがなされております。
全然ついていけてませんが、みなさんの投稿を読んで、毎日DeFiを実践するだけでも間違いなく成長できていると感じています。ではまた。

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