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Scene Investigatorsを遊んだよという話(24/04/09更新)

Scene Investigatorsを遊びました。
面白かった、面白かったけどすごくもどかしいという感想になりました。
同じ制作であるThe Painscreek Killingsももどかしい感想になったりもしたのでネタバレを交えつつ語りたくなり、いつものSteam怪文書とは別の独立した感想を書こうと思います。

追記分
なんかチラホラ見られてると思ったら3月末にパッチが来ていたみたいなので追加で軽く触ってきました。
新規ゲームではなくクリアデータを読み込んだので、正直触れてない部分もありますのでご了承ください。
あとはちょっと意図が伝わりにくかったかなっていう文章を手直ししたり、画像を貼ったりなどしました_(:3」∠)_

このnoteは24年3月現在のバージョンの「Scene Investigators」、「The Painscreek Killings」のストーリーやエンディングなどの展開に対するガッツリとしたネタバレを含みます。
またそれに関連して「Return of the Obra Dinn」、「Portal」、「Unheard ー罪の代弁ー」等の要素にも触れています。
これらのコンテンツに触れる予定がある人はここでタブを閉じてください。
というか気になってる人はこんな怪文書読むより遊んだ方がいいですよ!

またこれらは私の個人的な感想です、制作者様を貶めるような意図は一切ありません。
ただの怪文書ですのであしからず。
ウィジェットではないので値段は確認してください。




まずThe Painscreek Killingsについて。
殺人事件が起き廃墟となってしまった町を歩きながら捜査し真実までたどり着く作品です。
多少の不穏な空気はありつつも町自体は概ね綺麗で廃墟感は薄いです。
基本的なシステムは脱出ゲーム的で、推理をするというよりはアイテムや情報を収集する事が難易度の高さになってる感じ。
なにせ舞台が町なのである程度の広さは元々ある上に、思った以上に入れる場所が多いし作り込みもすごい。
その分情報とアイテムの見逃しが致命的にはなりがち、私は閉まってると思い込んでた場所が開いてる事に気付いてなくてうろうろした記憶があります。
あとは海外と日本の文化の違い要素で答え合ってるのに合ってないやん!!!っていうのもありましたがこればっかりは私のうっかりなので仕方ないね。

見つけるのは大変ですが見つけてしまえば話の真相にたどり着くまでの情報は充実しているため、ストーリーとしての不完全燃焼感は少なく最後の最後まで犯人がわからない…みたいな事にはならないと思います。
ミステリー好きな人なら真相に気付くのは結構早くて、証拠で答え合わせをしていけるレベルだと思います。
個人的には好きな作品ではあるのですが、その一方で最後の展開が人に進める事を躊躇わせる作品でもありました。

その理由はただひとつ。
真実にたどり着いた主人公が凶器を持った犯人に襲われ逃走するパートがはじまり、それを救ってくれるのが幽霊だからです。
ミステリーがスリラーになって、スリラーがホラーになると見せかけて…ならない!
ジャンルの大渋滞かな…?
ちなみに当時の私は犯人から必死で逃げ惑うさなかに目の前にいきなり幽霊出て来てキャパオーバーしてゲームを強制終了しました、仕方ないね。
ちなみになんで最終的に幽霊が主人公を助けてくれたかはわかりません、主人公の前に来ていた探偵は見殺しなので更に謎が深まる。
いやまぁもしかしたら探偵も助けようとはしてたかもしれないけど結果的には助からなかったので…尊い犠牲だった…。

…一応どちらの要素もゲーム内でちらほら匂わせはあったんですよ。
幽霊に関しては要所要所でちら見せ登場してきたり写真みたいなのもあったんですが、気付かなければまじで気付かないままいくので…。
最初やった時は唐突に停電になる病院とかホラーか!?幽霊のせいか!?ってなったんですがあれは多分犯人の妨害だなぁ…本当に心臓に悪かった。
それを抜きにしても犯人が現在町に居るかも…というのは失踪した探偵、開いている墓のゲートなどで一応察する事はできます。
ただそれまで主人公は時間制限もなくじっくり探索して、不穏さを感じつつも犯人の決定的な情報を見つけたら閉じ込められて襲われるんですよ。
一応キー行動はあるのでそれさえやらなければ大丈夫っぽいのですが、そこまでたどり着いた人ならやっちゃうよね☆(ゝω・)v

多分終盤に向けての盛り上がりや話の結末までの整合性などを考えてこの展開になったんでしょうけど、スパイス程度だろうと思ってた超常現象ががっつりエンディングに乱入してくるのはミステリーとしての最後の締め方の難しさを感じました。
でもこの展開がなければ今もなお私の記憶に残る作品であったかはわかりませんし、その展開込みだったとして最終的な感想は面白いゲームでした。
ただこの作品にミステリーを期待してる人にはすすめがたい、すすめた人がこの展開を受け入れられるかは未知数だからです。

ちなみに本格推理系かなと思ったらファンタジー要素バリバリだったという作品にReturn of the Obra Dinnがありますが、そもそもあれは死ぬ瞬間を見れる時計というシステムを抜きにしても序盤に怪物の存在が明示されるので言及のしやすさが違うんですよね。
The Painscreek Killingsの場合はオチに関わってくるのでネタバレしないようにすると触れられない、だから最後がもどかしいとしか言えなくなるのがもったいなかったな。


続いてScene Investigators
世界観的には近未来でVR的に再現された事件現場を捜査し、事件の概要を推論しながら解き明かすゲーム。
主人公は捜査官になるテストを受けてる研修生というポジションです。
なので別に未解決事件を主人公が解決するわけではないです、実際に事件を解く事でテストされている感じです。
ちなみに事件現場再現システムはファンタジーですがあくまで再現されたものなので幽霊要素や襲われる要素はありません!
漂う雰囲気とかはこわいですけどここはめっちゃ褒めるポイントだと思う、とってもえらい!!!
そんな感じで前作からの改善点とか色々頑張っているゲームではあるんですが、ちょっともどかしい所は正直ちらほらあるんですよね。
そのもどかしさをうまく言語化出来ずに、こうやって怪文書をしたためているのでうまく伝えられるのかわからないのですが_(:3」∠)_
私個人としてはは全体的な難易度よりも情報へのアクセス性の悪さの方が気になってしまったかなぁ…。

Scene Investigatorsは再現された事件現場という前提があるため必要最低限の範囲でしか動けません。
そのためか証拠品や書類の取得は出来ず定位置に置いてあります、なので再度チェックしたい時にはカメラで撮影しておくかその場所まで行かないといけないんですよね。
The Painscreek Killingsでは取得できないものもありましたが基本的には重要そうな書類などを調べると自動的にジャーナルというものに記録されました、見返しながら考えるのがやりやすくてこのシステムは継続してもよかったんじゃないかなぁと。
アシストモードでも遊んでみたんですけど、あくまで見つけた事件解決に必要そうなアイテムがリストアップされるだけなんですよね。
最初にこの部屋には何個ありますよっていうのはわかるんですが、見つけないと名前がリストにはのってないみたいな…説明がちょっと難しい。
証拠がある位置が大事…なんでしょうけど別に見つけても光るわけでもないので再度確認したいのにどこだったっけ…ってなったのも結構ありました。
ちなみにリストがあっても見つけられない証拠があったり…私の目はガバガバの節穴だった…?

追記
アプデ範囲を触ってくるついでにスクリーンショットを撮ってきました。
これはもう発見済みなので一応加工してありますが、最初は黒塗りの中にあるリストの名前は全部???みたいな感じです。
探索して自分で証拠を発見したらアイテム名が分かる感じです。
あと一応アシストモードでは提出した回答のどれが間違ってるか教えてくれる機能もあります。
ちなみに上記の見つけられなかった証拠は今回チェックに行ったら埋めれました、なんかバグだったのかな?わからんけど!

また日時が大切なゲームでありながら、再現された日時がステージ開始時点しか見れないのが結構不便。
なんか私見落としてる?見る方法あったのかなーわかんないんだよなー…。
ゲーム内のカメラ機能じゃだめだったのでメモしないといけないけど、私の書く速度だと時間まで書くのが間に合わない事も多かったです。
一部の事件以外は概要スカスカになりがちだったので再現日時くらい記載して欲しかったなぁ。

あとこれは私の環境なのであれなのですが、このゲームプレイするとPCのファンが全力で回りだすのでちょっと怖かったです。
まぁガツガツのゲーミングPCでもないので仕方ないのか?と思うんですがグラフィック設定下げようが全く無意味で設定の意味とは一体…うごごごご…となりました。
DEMO版どうだったっけ、やったのも大昔だったし購入したら体験できないから体験版から重いのかも分からず…。
でもThe Painscreek Killingsはそんなことなかったよなぁ?と思って再インストールしてやったんですけどグラフィック高品質でやっても全然回らなかったです、あっちのほうが基本的に広いはずなんだけどなぁ。

一応内容的な話をするとチュートリアルの事件1つ、アパートで起きた事件を3つ、警察署で起きた事件1つ、失踪に関わる事件3つ、番外編1つという9つの事件があります。
一部以外は完全に独立しており、評価を一定以上にした後に遊べる番外編も含めて3つの連作と6つの短編という感じ。
供述書的なものと照らし合わせて解くようなものもすこししかなく、基本再現された部屋からの情報だけでの推理ロジッククイズみたいな感じなんですよね。

アパートに関してはある程度納得が行く筋道と情報はあると思います。
警察署は必要不必要に関わらず情報量が多い上にちょっと答えが意地悪なものがあるので、難しさというより理不尽さを感じるかも。
失踪に関わる事件3つに関しては結構完成度高いと思います。
ただこのゲームの中でも一番重い話で可哀想な子供と動物が出てきます、完成度は高いけどこれ系地雷の人にはきつい事件なんだよなぁ…。
番外編は出来る限り情報を縛ったおまけっていう感じ。
解けなくはないけど合理性のない大きな行動があるのと、推測部分が大多数をしめる所があるのが難しい。

追記
私が触った範囲のアプデ部分は、アパートの事件に関わる追加資料と番外編の調整部分です。
それぞれのアパートの事件に関わる追加資料は後日談的というか事件の理解度が多少深まるようなフレーバーテキスト的なやつでした。
でもこういうの好きなので将来的には他の事件にも追加されると事件の深みが増すんじゃないかなーって思いました。
番外編に関しては合理性のない大きな行動の先の情報が多少追加されたりしたのでまぁ…いいんじゃないっすかね…もう私はクリアしちゃったけどもだ!
あとそれに伴って質問が1つ増えていたのですが質問の解釈を私は間違えて一発で答えらなかったです、ちょっと悔しい。
対象じゃなくて先の方だったかーうっかりミスった_(:3」∠)_

まぁこんな感じで長文で文句言ってるだけに思われそうなのですが、ゲーム自体は決して嫌いではなかったです。
私が遊んだ時はすでに色々修正が入って、初期よりは大分ユーザーフレンドリーに改善済みだったみたいですし。
リストも直近のアプデだったみたいなので、もしかしたら私が欲しかったようなものがいつか実装されたりするのかな…_(:3」∠)_
アプデ情報を遡ってみると初期は解答後に読める事件の概要もなかったっぽい、答えが合ってても想像したストーリーと合ってるかもわからないのはちょっとストロングスタイルすぎるな!

翻訳に関しても気になる箇所は数か所で、評価に関わる部分だとアパートの質問の1つがちょっと混乱するかも。
他にもあった気はするのですがとりあえず覚えてる2箇所をサラッと見てきましたが、3月時点では修正されてませんでした。
でも日本語とかいうめんどくさい言語を遊ぶのに不自由なく翻訳してもらえてるだけマシなので…!!
でも手放しでおすすめできるかって言われると…うーん!
アプデが入った上でシステム的に優しくない部分が残ってるのと、難易度を含めて突き放してる感が強いので好みが分かれそうでしにくいですねぇ…。

なんていうかせっかく複数のロケーションが用意されたのにほぼ話が交わらずにスンッ…って終わる感じなんですよ。
そもそも事件もプレイヤーが解決に導いたわけでもないですし、あくまで研修生ですからね。
基本的に部屋を見ます、テストを答えました、合ってました、こういう事件でした、おわり。
事件はじっとりとしたようなものもあるのですが、基本的にプレイヤーとしてはこういう無機質な感じでエンディングまで続くんですよね。
プレイヤーを導くのも淡々とした女性ボイスで、若干PortalのGLaDOSみたいな感じで無機質さを強調するというか…プレイヤーも誘導の女性もグラフィックもなんもないですからね。
答え自体もファジーさはあんまりないかなぁ…一応登場人物の名前だけでも良かったり複数回答大丈夫なのもあるんですけど、そこOKでこれはNGなん?みたいなのは正直ある。

たとえばもうちょっとプレイヤーが介入してる感がでたりとか、交わったり収束するシナリオ的な物があればもうちょっとおすすめとかはしやすかったかなと思います。
ベタな展開ではありますがやっぱそういうのが最後にないとゲームを遊びきった満足感的なものがないなぁ…って。
一応前作からのちょっとしたファンサービスとかはあったんでちょっとテンションあがりましたけど、事件同士でももうちょいあってよかったと思う。
主人公は捜査官になるテストを成功させたのですし、DLCとかで捜査官として今までのテストで出てきた事件に関わりのあるような事件の調査なんて来たらめっちゃテンション上がるんだけどなぁ。
まぁ基本的に制作大変みたいなんで高望みは出来ないですよね_(:3」∠)_
私が英語が分かればメイキングPDF買ってもっと制作の大変さとか色々読めたのになー…ぐぬぬ。

ちなみにUnheard ー罪の代弁ーというScene Investigatorsと結構フォーマットが似ている作品があるのですが、こっちはストーリーの理解をこっちにぶん投げつつも最後交わる部分だったりエンディングはプレイヤーが選択するような余地があったりしたんですよね。
些細な範囲とはいえ差異があるのは良かったです。
ちなみにScene Investigatorsとは違い音声でしか聞けないというシステムのためか証拠はほぼ提示されます、そのため難易度的には大分優しくなってしまいましたが。
やはり提示されすぎると優しいが削ると難しい…ここに難易度調整の難しさを感じる。
まぁその分無料DLCで難易度はっちゃけてやりたい放題してましたけどね!
DLCまでやるやつならついてこれるよなぁ!?と言いたげの難易度とボリュームでした、無料でいいんか…?


The Painscreek KillingsもScene Investigatorsも面白いゲームではあります。
ただ求めてる人が遊んで期待した通り楽しめるのかはどっちもわからないからもどかしいなって感想に私はなっちゃいました。
Scene Investigatorsも嫌いじゃないけどSteamがやや好評だったり賛否両論のレビューになるのは言語化出来ないけどちょっとわかっちゃう…!

ただ私は開発元のEQ Studiosが新作を開発したらまたチェックは入れるだろうし、興味のあるジャンルだったら多分買うんじゃないかなぁくらいには気に入ってます。
興味がないジャンルでも買えって言われたらそれはちょっと困るけど!
でも前作好きで次作買ったけどあんまり…みたいなのはままある中でそういう気分にはならなかった2作目ですし_(:3」∠)_
いうてこんな長文のnote書くくらいには面白いですよ、人は選ぶけど!
クオリティは決して低くないしアプデでシステム調整も頑張ってくれてるので、ほんとめっちゃ頑張ってほしい。
日本の田舎の片隅から応援していきたいと思います、まぁ所詮私の場合は怪文書にしかならないですけど_(:3」∠)_

追記
という感じで怪文書もちょっとだけ付け足したりなどしました、またアプデとかに気付いたら付け足されるかもしれませんが予定は未定です_(:3」∠)_


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