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編集と構成 【制作過程 #02】

収集・分類の繰り返し

8月、まだ完成イメージが全く持てずにいましたが、そろそろ構成考えたほうがいいよな、と思いながら参考文献を集めて読むことをしていました。日本の本屋の歴史は江戸時代から始まりますが、その時代の営業体制について理解することに結構手間取っていました。書籍の構成も当然のように、一章が導入、二章が歴史、三章が営業体制の違い…みたいなよくある流れというか、簡単な順序で考えていました。だけど、心のどこかで「本屋のビジネス本みたいになりそうで嫌だな」と思ってました。

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とにかく理解しなければ、という考えで本屋の営業体制について分析することにしました。でも、結果的に「だから何?」という感じで、これから新しくわかることや主張したいことなど、特にありませんでした。この時に、読み手にどう読んでほしいか、を考える必要がありました。

キーワードを決める

私の研究のポイントは「他のモノとの掛け合わせ」です。まだ「本屋×〇〇事典」という仮タイトルにしていたので、この「×(カケル)〇〇」にワードを当てはめて考えることにしました。章立てもキーワードの特徴で分けていくことを試しました。この過程を細かく説明するとつまらないし面倒で疲れるので、端折ります。

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紆余曲折あって、キーワードを大体決めたのちに、それらをPart1〜Part6までに特徴を分けました。書籍を作る上で、ある程度の規模の大きさが必要だと思っていて、電子書籍とか、図書館とかの話題も入れるべきだと思ってましたが、私が作りたい本には、そういった話題が必ずしも必要かというとそうではありませんでした。自分が発信したいことを明確にするためには、情報を捨てることも大事でした。私は学者ではないし、本屋でもない、著述者でもないです。必要なのは自分の目線で、それを正しく伝えるために、情報の取捨選択は大事だと思いました。当たり前すぎることはわざわざ書かなくていいし、ネットでわかることも書かなくていい。ただ、編集して構成を考えることで書籍のアイデンティティが完成するんだと、学びました。私の作品のアイデンティティはこの編集と構成にあると思います。

次回 | 欲しい本のデザイン【制作過程 #03】
本に対する憧れを考える。

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