【神使轟く、激情の如く。】語りたいこの名曲【喪失のカタルシス】
こんばんはひいろです
先日このような記事をアップしました
Twitter上で発生した#神者自己紹介カード企画にかこつけて集計した結果を乗せたのですが、私自身はどの楽曲をベスト3に選んだのかを触れていないことに気づきまして、どうせなら別記事として1つネタにしてしまおうと思い立ったわけであります
ちなみに私の作成したカードがこちら
ご覧の通り
1位 喪失のカタルシス
2位 さよならネガティブ
3位 夏声蝉時雨
という感じに順位をつけました
「さよならネガティブ」と「夏声蝉時雨」は過去にレビューを書いているのですが「喪失のカタルシス」については一番好きなのにも関わらず語っていない、これは書かなければ
ということで偏愛するこの楽曲について普段よりもねっとりと語っていこうと思います
なお、本レビューは「月影フィロソフィア」収録のバージョンを基に作成しておりますので、サウンド等に関してはそちらに準拠しつつ、現メンバーでのパフォーマンスを想定しております
ポイント1 シャッフル調の楽曲は名曲の法則
私のもともと好きなジャンルにおいてまことしやかに囁かれる法則
シャッフル、もしくはスウィングというのはジャズの影響で広まったもので、ハネたようなリズムが特徴となります
ちょっとアダルトな雰囲気を演出するのに最適で、「喪失」の歌詞世界ともがっちりマッチしています
参考資料を当初貼っていたんですけど思い直して消しておきました
シャッフル+エロスは名曲
ポイント2 バキっとしたベースサウンドが心地良い
最近の神激では、ベースのサウンドはエッジを効かせてはいますがおそらく指弾きのサウンドがメインであると思っています
充分ゴリゴリした素敵なサウンドなんですが、このころの楽曲ではメインはピック弾きだと思うんです
よってピックのアタック感が追加された独特のバッキバキな狂おしいほど気持ちの良い音が堪能できます
これはもう好みの問題ですので仕方ないんですけどベースはやっぱりピック弾きやろと思ってしまう私を許してくれ
ポイント3 キメにつぐキメ、またキメ
めっちゃキメが入ります
これでもかとてんこ盛りに
キメってようは休符を楽器陣全体で揃えることなんですけど、これをかっこいいと感じるジャンル出身の私としては大好物なんです
ここってところで必ず入るし、サビ中も数回キメるし大放出状態で息の根を止めにきているのかと疑いたくなるほどです
ポイント4 ツインギターが美味しい
ツインギター、要はギターが2人必要な構成です
古今東西様々な2人の組み合わせがありますが、右チャンネルがオクターブ奏法やハイポジションの多用、オブリガートを入れ左チャンネルが堅実にコード感やローを支える王道で黄金な編曲になっていると思います
最初から右chが動き回るのではなく「税金で太る〜」あたりから徐々に手数が増えていくのも「分かって」て大好物です
ポイント5 途中のジャジーなパート
「嘘でもいい、本当でもいい〜」のパートや1サビ後の間奏部分です
ドラムとピアノ、ベースのバンドの最小構成で魅せる魅せる
特にいもこが歌う部分は独特の色気があって素晴らしい
ハイハットのスウィングした刻み、流麗に紡がれるピアノの旋律、ウォーキングベースと基本中の基本なんですけれどそれをしっかりと上質に仕上げているのが神激クオリティですよね
知っての通り今も昔も凄い楽曲ばかりなんですよ
ポイント6 歌詞が良い
終わった関係を詠う歌って好みなんですよ
寂寥、寂寞、郷愁などなど、「エモさ」の中でもこういう漢字を当てられるような感情を歌っているのってグッときます
言葉のチョイスもツボ
「感情の信号が青から赤になる」って言ってしまえば「メンタル終わる」とか「病んだ」ってありふれた感情ですけどこう書くと途端に詩的な情緒になりません?
「歪に空いたパズル、似たピースはあるけど」という誰かを失った喪失感から「今なら狂った宗教でも信じちゃいそう」
巧みな表現だと思います(ここで彼女が映されるのが良かったのよ……)
「きっと生まれて死ぬまで出会える人数って限られてるけど」というフレーズ、単なる事実なんですけどここの疾走感あるメロディと合わさってどうしてだか心に深く刺さります
メロディと詞の調和って大事なんですよ
ポイント7 推しメンが落ちサビ
皆さんも好きですよね?
特にあまねは時期によって歌唱力がわかりやすく向上しているので、成長も感じれて美味しいところしかありません
初期の音源では正直弱々しさがあり、ライブでも安定感はちょっと怪しいところがありました(逆に意図せぬ儚さが出ててそれはそれでいい味なんですけどね、歌詞とのリンクもあったし)
上に貼ったZepp Diver City公演ではガナりを取り入れ始め、発声も太さを出せるようになってきた時期でしたので、以前の音源よりも安定感や勢いを感じさせるような仕上がりでしたが、ここの歌詞に合っていた「儚さ」を表現することには少し向いていませんでしたね
そして現在、スクリームの習得、上達が目覚ましい彼女ですが、クリーンの歌唱力も抜群に上がり、何より歌に表現力がつきました
ここ最近2回(喪失ってセットリストにあまり入らないし再録もされていないレア曲枠なんですよね……)珍しくライブで披露された際に感じましたが芯のあるしっかりとした発声をしつつ儚さも表現することができているんですよ
好きな曲がライブで聴けた喜びと相俟って感無量でしたね
むすび
といった感じですがいかがでしたか
今回はちょっと個人的過ぎる文章になってしまいましたね
音楽って、聴いて体感する楽しみ方が大前提ですが、こういうちょっとした知識を仕入れる事でより具体的に、自らの中で言語化して味わうこともできるんですよ
知識といっても義務教育で受けたはずの音楽の授業内容に少し毛の生えた程度のものですが、それでも1曲に対して2000文字以上語れるようになります
楽しさを言語化できるということは、心だけでなく頭でもその素晴らしさを味わえるということで、実質楽しさ2倍です
脱線しましたね
一応知識ベースの楽しみ方というか、いわゆる楽曲派的聴き方講座的な記事を一回書いてみようとも思っています(予定は未定)
最後でとっちらかりましたが今回はこの辺りで
最後までお読みいただいた方、ありがとうございます
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