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不自然なまちづくり/誰のためのまちづくり

ある企画で、外国人と千住を歩いていて不思議に見えると指摘されたことがある。東口の駅前ローターリーについて、全く車の停まっていない風景に異様さを感じたらしい。考えてみると、北千住の駅はその利用者数から、ごくあたり前にロータリーが付いていてもと考えるのだが、実際には島のような形から東方面からの車のアクセスは極端に少ない。海外にあるように「柵のない」石畳の駅前広場の方が自然に見えたのかもしれない。

別の話だが、国道4号(日光街道)をはさんで東と西でまちの雰囲気が変わる。大きな幹線道路は、島の交通を分断している。駅から続く賑わいは、このラインで途切れ、多くの来訪者は日光街道を超えることはない。以前この街道に沿って路面電車が走り、都心からの来訪者を街道で開放していた。その時の名残かもしれないが都市計画上は、この街道沿いがより多くボリュームを建てれるゾーンとなっており、実際には城壁のようにマンション群が連なっている。もし、日光街道沿いに賑わいが生まれ、ここに多くの人が訪れることがあれば、まちの雰囲気は変わる。

昨日まで述べてきた、護岸整備や路地裏(2項道路)の課題などを含め、島の地域環境は、他の地域と違い千住では当てはまらないと思える場所を包含しているように思う。SNS等を通じ、より快適で住みやすいまちづくりへの手立てとして、情報共有したい。「我輩は<センジュネコ>である」より。

明日は、最終回『島人たり得よ!!?』です。

この投稿はFacebookページで2016年7月16日に投稿されたものです。1週間でお届けする「島プロRide on」島のかたち その6です。

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