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台湾ビギナーが令和元年台北に単騎突撃してきた記録 1日目~嵐を呼ぶ出発便~

2019年10月18日~21まで台湾(台北)一人旅をしてきた、その記録です。
日本語通じるよ!不安要素少ないよ!と聞いての旅でしたが、なかなかどうしてそんなこともなかった。

いきなりの波乱

事前にPeachでとっていた関空出発便は16:00発。
諸々の手続きにも時間かかるだろうと、余裕を持って12時半頃着のはるかで空港に向かったのですが

「機材繰りのため」出発が2時間遅れておりました。

旅程が予定通りにいかないのも海外旅行の醍醐味……などと考えつつ保安検査場へ向かうと、今度はゲートで鳴り響く警告音……
ボディチェックされまくった後なんとか無事無罪放免されましたが、金属製品も持っていなかったのに何がいけなかったのだろう。
ポケットに持っていたお徳用ウエットティッシュくらいしか心当たりがないのですが……まさかね……

免税店でおみやげ購入

出発2時間延びて大変暇になった間は、免税店をふらふらと覗いておりました。
すると発見した「日本酒キットカット」の山。
撮影不可につき写真は撮れませんでしたが、毎年バレンタインポストの時期になると日本号さんクラスタ間で飛び交うあれの現物が山盛りになっていたのはどこか感慨無量でした。

現地へのお土産は既に用意してあったのですが、うろついている間に見つけた「桜花紋」チョコに一目惚れして追加購入。
贈り先が刀剣乱舞好きの方々なので、これは確実にウケるだろうと読んでの購入です。

ちなみに既に買ってあったのは「カントリーマアム 白バラコーヒー」。

事前情報収集時にみかけたブログによると「台湾人にはチョコとクッキーの組み合わせが受ける」「みんなが知っているお菓子がよい」らしいのですが……そうはいってもどこでも買える汎用品はなあ……と迷った挙げ句のチョイスでした。
誰でも知っているお菓子、かつそれなりにレア!

ともあれ、そんな感じで免税店をうろうろしているうちに出発便の時間になりました。

関西系航空会社

出発のPeach便は、地方民にとって人生初のLCC搭乗でした。
とはいえ機内は、普段乗っているANAと特に大きく変わるところはありません。
いつもどおりに機長のアナウンスと客室乗務員さんの紹介……

……ん……機長がなんだかウケをとりにきている……?

台湾人客室乗務員さんの紹介のところでなんだか変なこと言ってたような……
ぼんやりしていて聞き逃してしまいましたが、中国語アナウンスの同じ箇所で中国人のお客さんが笑ってたので、笑いを取りに来ていたのは確実な模様。
Peachはノリも関西系なのだろうか……?

とりあえず機内設備紹介のところの「機内に酸素が必要になると、酸素マスクが勝手に下りてきます」は覚えてるのですが。

そして着陸後は、「ご搭乗ありがとうございました」的アナウンスが「ほんま、おおきに」
そういえばPeach、関空での搭乗手続きカウンターの出口が

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これでしたねえ……。
最初見た時はどっかの外国語かと思いましたよ……w

そして桃園へ

なんだかんだありつつ、現地時間21:50頃になんとか桃園国際空港へ到着しました。飛行機を降り、人の流れに沿って入国手続きカウンターへ。
しかしここで、海外旅行不慣れな自分は迷走を始めます。

「預けた荷物、受け取れるのは入国手続の前なのか後なのかどっちだ……?」

旅慣れてる人ならおそらくはすぐ分かるであろう点で、自分は激しく混乱を始めます。
もし入国手続前なら、荷物を受け取らないままカウンターを出たらおそらく戻れない。どこかで受け取り場所を見落としていたかもしれない。
いや、でも、だとしたら人がある程度そっちへ行くだろうから見逃すはずはない。
いやいやしかし……

迷いに迷ったあげく、頼ったのは周りの人たちでした。
聞いてみたのは……

1. (恐らく)掃除のおばちゃん
まず近くを歩いていたおばちゃんに「Where is baggage claim?」と(片言の)英語で訊ねてみました。

通じない。

まったく要領を得ないやりとりを何度か繰り返したあげく、ようやくおばちゃんから出てきた「turn-table?」のフレーズ。
Yes! Yes!と頷くと、あっちだから(推定)!と指差されたのは、おそらく特定客向けのe-Gate。
あの向こうだから!と思いっきり背中を押して送り出されましたが

たぶんあのカウンターは通れないと思います……おばちゃん……

2. 近くで並んでた人
e-Gateを通るわけにもいかず、仕方ないのでNon-Citizensの入国カウンターに並びます。とても長蛇の列です。
周りを見ると大きなスーツケースやその他の荷物を持っている人たちが何人もいます。あの人たちはもう手荷物受け取ったんだろうか……

思い切って近くの大荷物のお兄さんに訊いてみました。

「Have you claimed your baggage already?」(片言)
「Yes!」

……慌てて列を抜けました。
でも列を抜けたところで、手荷物受け取りの場所がわかったわけでもなく。
言葉が通じない異国の地でやはり途方に暮れるばかりです。

3. 列整理のお兄ちゃん
見ていると、入国カウンターの長蛇の列の中、列整理をしている空港職員のお兄さんがいました。
さっきのおばちゃんよりは話通じるかな……と、やはり片言の英語で「Where is baggage claim?」と聞いてみます。

今度は通じました!

この列に並んで!と指示された列で入国カウンターを抜けてみれば、そこには探し求めたターンテーブルが……。
安堵するとともに「2番目に訊いた兄ちゃんの『Yes!』はなんだったんだろう」と疑問もわきましたが、おそらく私の英語が下手すぎて意図通じてなかったのでしょう。たぶん。

もろもろの準備

無事荷物を受け取った後はもろもろの準備です。
両替カウンターで台湾ドルを調達し、そのお金でプリペイドSIMカードを購入します。
SIMフリータブレットを普段から使っているので、ひとまず無難に中華電信の5daysカードを購入しました。話に聞いていた通りカウンターでカードの差し替えまでやってくれたので、そのままいざネットに接続……

つながらない。

自力でしばらくこねくり回していましたが諦めて、人がいなくなったさっきのカウンターで「Can you set up this tablet?」でなんとかしていただきました。
親切。

ネット環境を得た後は交通手段を。
MRT(地下鉄)の駅で、日本のSuica的なカード「悠遊卡」を購入……しようとまたも片言の英語で話かけると「Korean? Japanese?」と聞き返されました。
Japaneseと答えるとあっさり日本語メニューが出てきました。指差しで300NTDチャージ付きのカードを購入。
空港線の路線図付きの(たぶん)限定版のカードが出てきました。

よくよく考えたら、日本語通じると噂の台湾なんだから、片言英語で喋る必要なかったんじゃないか……とこの時点でようやく気付きました……。

台北行きのMRTの中でも日本人多かったですね……
降りる時、荷物を取ろうとしているお姉さんたちの後ろを「後ろ通りまーす(日本語)」「あっすみませーん(日本語)」で通り過ぎたりしましたし。

たのしいホテル生活

七転八倒しつつ、ようやく23時過ぎにホテルに到着しました。
今回宿泊したホテルは「新驛旅店 西門捷運店」さん。

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MRT西門駅すぐそばなのが、大荷物を抱えた身にはありがたいかぎりです。
見てのとおりなかなかファンキーな外装ですが、客室もまた

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面白いデザインです。

ホテル・ここがよかった

問い合わせのレスポンスが超早い
これは本当に早かった。
予約サイトで「空港送迎サービスあり」と見て、ホテル公式サイトのメールフォームから問い合わせたところ「詳細こちらです。申し込む場合は添付のフォームを記入してメールで送り返してくださいね!」と、わずか14分で返事が来ました……
定型文の一次回答でなく、ちゃんと中身のある回答がこのスピードは本当に驚異でした。

ホテルの人がとても親切
送迎サービスは予算的に合わなくて結局見送ったのですが「ちょっと思ってたより高かったですが、超速のお返事ありがとうございました!」と返したところ、「一人だとちょっと高いかもしれませんね、バスがありますよ。質問あったらいつでも連絡ください」とバス路線番号の案内を送ってくれたりしてました(初手からバスは不安で結局MRT使いましたが)

飛行機到着後に「チェックイン遅れます」と連絡した際も、例によって高速な返信に「お部屋はちゃんと確保してありますのでご安心くださいね!」と定型文でない気遣いいただきましたし。
宿泊中も、荷物のこと(後日分で詳述)などなにかと気にかけてくださいました。

流石、tripadvisorのtravelers' choice台北5位を堂々と掲げてるだけはあります……!

内装が面白い
写真参照。
内装写真はホテル公式サイトにたくさん載ってますね!

毎日ミネラルウォーターとお菓子をくれる
ダブルルームなので2つずつもらえました。

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ドリトスはドリトスでしたが、野菜の方が控えめ味付けでおいしかったです。

施設が色々あるっぽい
今回は使わなかったのですが休憩室など色々施設があるようです。
ビジネスセンターもあるっぽくて、ホテルでコピー本が作れそうな気配……

ホテル・ここが人によってはいまいちかも

基本中国語か英語
日本語話せるスタッフさんはいらしたのですが、流暢に話せるのはたぶん1人か2人ぐらいで、あとは基本英語でやりとりしてました。
良かった点に書いた14分での返信も

We are sorry to type in English, but if you have any further questions,
please do not hesitate to reply us in Japanese.^^

との前置き付きで英語でしたし(※問い合わせ自体は日本語でしました)

あと宿泊数日前に「チェックイン何時頃になりそうですか?」との問い合わせ電話が英語でかかってきた時は、かーなーりわたわたしてしまいましたね……(英語、読み書きはできるけど話すのは片言)
中国語か英語、いずれかがそこそこできないときついと思われます。

寝間着がない
寝間着の備え付けはないので持って行く必要ありです。とはいえこれは台北のホテル大体そうらしいですが。
歯ブラシ・櫛などだいたいのアメニティが揃っていて、寝間着だけないのはなんだか不思議な感覚ではありました。

バスタブがない
バスルームにバスタブがありません。シャワールームです。
私は、ホテル宿泊時はシャワーで済ませるのであまり気にならなかったですが、湯船につからないとダメな人は不満ポイントかもしれません……

と、ホテルの話はこのくらいにして。

台湾初食事

ホテルで荷物を置いて一服すると、時刻は既に23:30過ぎ。
流石に開いている飲食店は多くなさそうです。Twitterのフォロワーさんには24時間営業の牛麺屋さんなど教えていただきましたが、西門街をこの時間に出歩いても大丈夫かな……とやはり不安が。
そこでホテルのフロントで相談。

このあたりなら今の時間でも人が多いから……と、成都路沿いの食べ物屋さんを教えていただきました。
地図に印を付けていただいて10分ほど歩くと、確かに小さな食堂が。

思いきって入ってみたものの、何が良いかと迷っていると、お店の人が日本語併記ありのメニューを出してくれました。

そして、こちらが台湾初の食事になりました。

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乾麺です。
メニューの日本語部分には「汁なしパスタ」と書かれていましたが、見た目も食感もまったくパスタではない……気がする……

でも美味しかったです。麺は味が付いていないのですが、茶色部分がおろしにんにく的な何かで、絡めて食べるとにんにくの風味が平麺にまとわりついて美味しい……!
舌鼓を打ちつつ、明日イベントなのににんにく系の物を食べちゃって大丈夫だろうか……とちょっと心配になったりもしました。

飲物調達

食事の後はお茶がほしくなったので、帰りにファミリーマートへ寄って飲み物を調達しました。
ロゴは日本と同じ、座れるスペースがある以外は店内の様子もほぼ一緒……と、見慣れた感じのコンビニですが

飲物メニューが全然違う

お茶系飲料のバラエティ豊富……
夜にカフェインを摂ると眠れなくなる体質なのですが、どれがノンカフェインなのかそうでないのかぱっと見ではさっぱり分からず。

迷いながらも買ってきたのがこちらのラインナップです。

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左の2つは現地のファミリーマートコレクションより。
ハーブティーっぽい何かに見えたので、おそらくノンカフェインだろうと期待して購入しました。しかしどちらも飲んでみたら甘かったです。

右のはたぶん麦茶。「無珈琲因」ってのがおそらくノンカフェインの意味だろうと推測しました……字面で意味が推測できるってほんと助かりますね。

ついでに買ってきたスナック菓子類。

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ハロウィンパッケージが面白い左のは、たぶんバターガーリック味なんだろうと推測……右はどう見ても輸入品ですが、なんとなくほしくなったので。
Laysのロゴに漢字が混じるあたりが漢字圏らしくて面白いです。

そして2日目へ

そんなこんなで、最初から波乱含みの1日目はようやく終了しました。
しかし、この後さらなる波乱が待っていようとは、この時の自分は知る由もないのでした……
【2日目前半へ続く】

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