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柊エッセイ:神経が苛立つ

 暑さと更年期、お酒が相まって母親が夜はずっと大きな物音を立てたり声を荒げていたりする。これが数日なら、耐え凌げるのだが兄が一人暮らしで家を出てからほぼずっとだ。
 父はため息を吐くがあえて反応しないという方法を取っているため、機嫌を取るのはいつも僕だ。
 もともとHSPっぽい部分があるため、昔から人の顔色を窺って気分を察したりする。だから、お酒を飲み始めて何か起こる前に、色々と行動して抑えられる物は抑えようと行動している。例えば、食器洗いや洗濯物を畳むなど家事や日頃の行動。細部に至っては自分の苛立ちや言葉遣いにも気を遣っている。あまりよくは聞こえないかもしれないが、怒られないようにこうして毎日が使っている。

 しかし、避けられないことも多々ある。仕事の愚痴や父親の態度、暑さや体調で怒り出すこともある。その時は心を無にして、自分が悪いと思いながら耐えることしか出来ないのだが、これ最近辛くなっている。
 物音ひとつでドキドキするし、声を聞くと少し怯えてしまう。大きくゆっくり深呼吸をしないと心の平静が取り戻せなくなっている。昔はグッと堪えていられた音も耳を塞がないと耐えられなくなっていて正直辛い。
 しかも、うっすらと聞こえているのか、はたまたファントムバイブレーションシンドロームのようなあれなのか声が聞こえるため、実際は耳を塞いでも落ち着くことが出来ない。それが余計、神経を苛立たせる。

 だから、家を出て楽になりたいのだが生憎仕事もないし、学校に通っているわけでもない。離れることが出来ないので、今はこうして薬を飲んで心を落ち着かせて、平穏を保っている。

 最近では焦燥感とこの神経の苛立ちから普通にしていて楽になることがない。今は市販薬の薬で何とかなっている?がやはり、病院に行って普通の薬をもらって、少しでも今よりも楽になりたい気持ちがとても強い。バイトが受かれば、お金も手に入る。社会復帰を目指しながら、しっかりとした薬を飲んで、楽な気持ちで生きていけるようになりたい。
 

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