カンヌライオンズ2023、見てみたまとめ
2023年のカンヌライオンズの作品も印象に残ったものピックアップをやっていきます。昨年みたやつなので、そのときのメモです。
多くの広告が、自分たちの提供するサービスが、どのように人々の生活を変えていくのか、どんなふうに人々に力を与えているのかを表現していました。こういうのがブランドとして認知されて売上に紐づいていくのかな(?)
NEVER DONE EVOLVING FEAT SERENA(NIKE)
"Never Done Evolving"というコンセプトを体現するひとりの人にフォーカスしている。ブランドを体現する人に焦点をあてる、というのは他の作品にも通じるもの。
現在と過去のデータを数万回分も再現しているところに、ブランドとしての本気度やこだわりを感じる。エモーショナルなメッセージと、それを裏付けるエビデンスがセットになっているところにスマートさを感じる。
試合の分析内容に、ハードスキルだけでなく、メンタル面の進化も含まれているのがおもしろいところ。
The Greatest (Apple)
「Think different.」を思い出す。Appleの変わらないスタンスを感じられる。
情報量が多いものの、途中に無音の間を入れて空気を切り替えるシーンがあってちゃんと引き込まれる。
前半はAppleの製品がいかに人間の能力を拡張できるか、をわかりやすく表現しているし、後半はピアニスト、チアダンサー、モデルたちのかっこよさにAppleらしさを感じ取れる。
SELF LOVE BOUQUET(DoorDush)
世の中でタブー視されているものをかわいくアレンジして、ハードルを下げるというプロジェクト。「SELF LOVE BOUQUET」というワーディングや本物のバラとセットでという見せ方がカジュアルさを演出している。
人々のあいだに潜んでいる悩みごとと、自社サービスの提供する価値を紐づけている。
このプロジェクトにかかわる数字を見せることで、「誰かの悩み」は「ひとりの問題じゃないんだよ」ということを伝えることにもなる。
アニメーションもポップで、「悩み」として取り上げるのではなく、ポジティブな印象を与える企画になっている。
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