見出し画像

通園バス事件

喉元過ぎれば熱さ忘れるということなのか。
先日静岡県で起きた通園バスに子どもが取り残され、
熱中症でお亡くなりになった事件。
昨年も同様の事件が起きて大きな問題になった。
あの事件については忘れてしまったのだろうか?

保護者の方は通園バスに乗せてお子さんをお見送りすると、
今日も園で過ごしてくれていると安心してお仕事や家事をされていだだろう。
それが園に到着したはずの時間から何時間も遅れて、
自分の子どもが亡くなった連絡が入るなんて。
絶対に考えていなかったことでしょう。

そもそも保護者の方はお子さんの将来のために働かれていた部分もあるだろう。
学費や習い事代を貯める為に働かれていて、その為に通園させていたのかもしれない。
もしそうなら子どもの将来に備えて働く為に通園させていた園で、
亡くなるなんて本末転倒ではないかと思う。

きっと慰謝料を貰うだろうけれど、いくら貰ったって足りない。
足りないんじゃなくて、お金では子どもは帰ってこない。
保護者の方の悲しみ、喪失感など沢山の気持ちは解決しない。

テレビでコメンテーターの方が仰っていたが、
降車時、朝の会、給食の時間と確認のタイミングは複数あったはずだ。
人員不足で慌ただしく仕事されているのは重々承知している。
ただどんなことよりも大切なのは"他所様から預かった大切な命"ではないだろうか?
全員の出欠確認だけは怠らない。それはできなかったのでしょうか?

徹底して運営をされている園にお子さんを通わせている方も不安になって、
各地で「うちの子の園は大丈夫なのか?」と思われる方も増えるでしょう。
それで通園バスの利用率が下がれば、通園バス自体の運営ができなくなるかもしれない。
毎日登園したか電話をする方も出てくるかもしれない。
それで園の運営に支障が出ればいい迷惑だ。

全国の園では再度運営体制を見直すことになっていると思う。
同じ事件を起こしかねない園には、しっかりと運営方法の見直しを行ってもらい
昨年の事件、今回の事件を決して忘れることなく運営をしてほしい。

若輩者が偉そうなことを書いたが、ニュースを見るたび
保護者の方の気持ちを考えて、どうしても耐えられなくなる。
私がこんなのだから、保護者の方は私の想像が及ばないくらい様々な感情を抱かれているでしょう。
後悔の念、もしかしたらご自身への責任も感じているかもしれない。
そんな人はこれ以上増えてほしくない。
全国の幼稚園、保育園、子ども園が、
子ども、保護者共に安心して過ごすことができる場所であってほしい。

ちなちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?