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日曜深夜。真っ暗な学校に鳴り響く、暗証番号エラー音

日曜深夜の学校。
過去に死人が複数出ている
真っ暗な校舎を
1人で歩くのも慣れてきていて、
今日も懐中電灯もつけずに歩いてた。

でも、一人だとある意味安心だけど、
他に人の気配を感じると別。

「ピーピーピー」
の音が聞こえて来て
急激に緊張感が走る。

この音は…
おそらく保安システムの
暗証コードを間違えた時に出る音…

音の出る方向に
そっと近づいてみる。
シルエットは小柄、
女性?

少し気が緩んで
「お疲れ様です」
と声を掛けてみた。

「あーーーひいろ先生!!!!
こんな時間にお疲れされまです!!!
こんな時間に誰か人がいるって
なんか超ドキドキしてました~~~」

歳の離れた高校の後輩&
職場の先輩R先生だった。

まぁこちらも怖さ感じたが、
若いお姉さん先生の方が
真夜中、更にあれこれ怖かっただろうな…

R先生も働きバチさんで、
良く夜残ることも多いんだけど、
おそらくかなりビビり女子。

節電で一度消された電灯が
やけに沢山、またついてるなぁって
と思う時には、
R先生が大抵残ってるんだよね…
(今宵は暗かったけど)

暗証番号手間取ってたのに声掛け、
害の無さげな世間話しながら
職員室鍵開け、
二人して深夜お仕事。

ふっと…
週末金曜日、
R先生も無償強制労働に
一緒に駆り出されたことを思い出す。

残業できなかった分、
日曜深夜もお仕事なのかも。

手伝えることがあるかもだけど、
敢えて何にも聞かなかった。

R先生から頼まれると
大抵大変で長くなる…

週末金曜日も
見捨てたよな…
と思い出す。

お酒を飲んで
酔っぱらいのR先生。

こちらは飲まず、
車を運転して帰る。

送ってあげると
助かるのかもだけど…
面倒くさいかも…が
頭に先に浮かび、
お疲れ様でした、
と元気に挨拶して
距離取るのだけが
慣れてくる自分。


さて今宵も…
快活カフェ無料1時間すら
行けなくなるような時間帯。

時が立つのは早いねぇ…


公務員で受取出来ませんので、お気持ちだけで大丈夫です~