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覆面本の面白さ。

私は買い物が好き。


慎重派で、衝動買いは滅多にしない。


口コミを調べ尽くし、試せるものは試し、
吟味した上で納得したものを購入する。

デパートに行けば、
まずは下から上まで見てまわり、目星をつけ
最終的に気に入ったものを二周目で購入する。
迷った場合は一度帰る、非常にめんどくさい奴。
(なので基本的に買い物は一人)

その姿はまるで、
ミステリー小説で家を一軒一軒訪ね歩き、
地道に目撃証言を集める警察のよう。
(違うと思う。)

欲しいと思ったものを手に入れる過程が好きで、
できる限り全てを比較検討して
一番のお気に入りを見つけたい!


と、そんな私が買ったことがないのが福袋。

だってそうでしょ?
中身がわからないものに
財布の紐は微動だにしない。

これが洋服の場合は
私が高身長なのも関係していて、
サイズの問題があるのも大きい。

でね、ここからが本題で

こんな私が、先日中身がわからない本を買った。

神保町の三省堂書店が、
「ほんぶくろ」なる巾着に入れた
覆面本を販売していた。

かわいいでしょ?
この巾着目当てに、中山七里さん選書の
「中身がわからない」本を買った。

これがね、思いの外 良い経験になった。

九尾の猫 エラリイ・クイーン

家に帰って早速開けてみたら、

なんと!


ずっと読みたいと思っていたエラリイ・クイーン!
いやー、テンション上がったよね。

きっと自分で選んでいたら、
「Yの悲劇」を買っていたところだと思う。


そうじゃないから、「九尾の猫」。

自分では絶対選ばなかっただろう本に出会えた。

記念すべき初エラリイ・クイーンは、
9人も被害者がでる連続殺人事件で
とてもエキサイティングだった!


自分で選んだお気に入り。が好きだった私だけど、

覆面本という本の買い方は
視野を広げてくれる、
新しい出会いをくれる
素晴らしいものだった。

自分で選んでないものの良さを知った。

また覆面本を見かけたら買っちゃうだろうな。


友達と好きな本を交換し合うのもいいかも。

以上!
本と偶然出会いたい、という話でした。

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