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私と夫の生活

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私と夫が愉快に暮らす様子を綴っています。 ノロケのような日もあれば、グチのような日もあると思います。
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#エッセイ

美術館に行くと、妻は笑い夫は怯える。

私は現代アートが好きだ! 全く理解できない意味不明な作品も大好きだ! なぜこんな作品を作ろうと思ったのか?イミフでやばたにえん、と思ったが最後、笑いが堪えられなくなる!作品を見ながらニヤニヤクスクス笑っている不謹慎な客、それが私だ! 私は旅行が好きだ! 行ったことない場所に行って、見たことないものを見て、食べたことないものを食べてみたい! 出不精で体験したことのないものに対して警戒心MAXな夫とは対照的な人間、それが私だ。 ところで、好きなものが2つ組み合わさった

私達が旅に出た理由と、旅に出るまでの記録

みなさん、こんにちは! 旅行と現代アートが好きで、その両方が一気に体験できちゃう「直島」が大好きな者です。 夫と二人で直島を訪問した時の写真をプリントアウトして、それをトイレの扉に貼りつけているくらい、直島での体験は素晴らしいものでした。 夫と「また行きたいねー」「いつかね」なんて悠長な話をしていたある日、一つのニュースを目にした私は衝撃を受けました。 豊島(てしま)「ストーム・ハウス」が閉館する株式会社ベネッセホールディングス、公益社団法人 福武財団が豊瀬戸内海の直島

脳内会議は中華料理店にて開催中

夫と二人で散歩していると、古めかしい薬局の看板が目に止まった。具合悪そうなしかめ面の少年の絵が描かれていて、その絵のレトロさが気になったのだ。 「あの看板、見てみて。」 「看板?あぁ、あれね……」 看板を見た夫は、足を止めずスタスタと歩いていく。絵に対する反応もない。 あれ?あんまりピンとこなかったかな?残念。 そう思いつつしばらく歩いていると、夫がおもむろに口を開いた。 「カワツビョウ、ね。」 極めて何気ない感じで、彼がつぶやいた。不自然なくらい、フワっとつぶや

髪を切ったことに気がつかないから好き

夫は、私が髪を切ったことに気がつかない。 という私の話を聞いた美容師さんが、笑いながら答えた。 「えー、そうなんですか?でも、今回はかなり短くしたから気づくと思いますよ?」 確かに、かなりざっくり切った。床に大量の髪の毛が散らばっているし、そこそこ変化しているような気がする。 が、それでもやっぱり。 「いやぁ、気づかないと思いますよ。一応、髪切ってくると言って家を出たんですけど」 「それなら、絶対気づくじゃないですかぁ」 そう。家を出る時、私は夫に「髪を切ってき

妻が描いた素人イラストのTシャツを着用する、プロイラストレーターの夫

自分の描いたイラストがとても自分好みだったので、グッズにすることにした。YES,自分大好き!!! SUZURIというサービスを使うと、自分のイラストがあっという間にTシャツやコップになる。 面白がって自分のイラストをTシャツにしてみたら、これまた大変具合が良い。なので、大きいサイズを自分で発注&届いたTシャツを夫にプレゼントしてみた。 「これ、私のイラストのTシャツをあげるよ。ぜひ、寝間着に」 ちょっとドキドキ緊張しつつ、夫にわたす。すると、Tシャツを受け取った途端に

人が多くても平気な妻 と 人がいなくても人酔いする夫

皆さんは、人混みを歩くのは平気だろうか? 私は、へっちゃら派だ。多少ゴミゴミしていても、平気で歩いていける。目的が明確な場合は、長距離でも歩ける。 AMAZONが普及する前は、推しのCDを探し求めて何件もCDショップをハシゴしたものだ。なかなか手に入らなかったんだよなぁ、ポポロクロイス物語のヴォーカル・コレクション(遠い目) かたや、夫は人混みが苦手だ。 人の多い街中などに出かけた日には、プシューーーー!と空気の漏れる音が聴こえてきそうなくらい、あからさまにシオシオに

夫と初めて食事したときのことが忘れたくても忘れられない

夫と初めて出会ったのは大学生のころ。 そのころの夫は、 ・無精髭にボサボサの髪 ・黄色い細身のセルフレームの眼鏡(老眼鏡みたいなデザイン) ・痩せ型 ・眼光鋭どい ・口数少ない そんな青年だった。なんとはなしに、話しかけにくかった記憶がある。 そんな夫と紆余曲折あって、同じサークルに所属することになったのだが、初めて二人っきりで学食に行ったときのことが忘れられない。 注文した食事のトレーを受け取り、互いに向かい合って食事をしながら、会話も少ないなか、夫がおもむろに言い放

大きいものがちょっと怖い

ハマグリ、恐ろしい。 先日、アサリのバター蒸しを作って大変美味しくできたので「ハマグリ?アサリと一緒っしょ?余裕」と思っていたが、ハマグリは恐ろしかった。 まず、サイズが全然違った。入手したのが、手のひらサイズの巨大ハマグリだったのだ。 でかいって、怖ぇ恐竜だって怪獣だって、きっとリスくらいのサイズだったら恐ろしくないはずだ。なんでも巨大になるから恐ろしいのだ。逆にリスがゴジラくらいのサイズになったら、恐ろしいことだろう。 ・・・いや、カワイイかもしれないな。 それ

こんぴらさんに夫とお参りしたら将来の不安が少し減った話

夫と結婚する前に、こんぴらさんにお参りしたことがある。 「こんぴらさん」の呼び名で親しまれている、香川県仲多度郡(なかたどぐん)の金刀比羅宮。その最大の特徴は、御本宮まで続く長い長い石段です。参道入口から御本宮まで石段の数は785段(奥社まで行けばなんと1,368段)。登るのはもちろん大変ですが、ここには登った人たちを皆笑顔にする何かがあります。 私と夫も階段を登ることにしたのだが、その時、私は忘れていた。 夫は、学生の頃には運動部に所属していた元・スポーツマンのインド

大人になってもゲームでムキになる

TVゲームをしていたら、夫にコントローラーを奪われた。 私は初プレイで、夫は以前やりこんでいたゲームだった。 夫は私のピヨピヨ初心者プレイが気になって仕方ないらしく、最初は何も言わなかったのだが、徐々にソワソワとしはじめ、しばらくするとプレイ中の私にアドバイスし始めたのだ。 「そこは右に行ったほうが良いよ。あー、その武器よりさっきの方が・・・」 「・・・・」 「ちょっとコントローラー貸してみて」 「・・・(コントローラーを夫にわたす)」 という訳で、気がついたら

「夫」って単語は少し他人行儀に感じるけど使うようにしている

夫のことを「旦那」と呼びたくなる瞬間がある。 でも、伴侶の呼び方に関する様々な意見について自分なりに考えた結果、「夫」と呼ぶように心がけている。 家の中で互いを呼ぶ時は、あだ名で呼び合っているので、それほど不便や違和感は感じていない。こういった外向けに「夫」の話をする時にムググとなるだけだ。 「夫」という言葉の響きは、ちょっとカラッとしていて湿り気が足りなくて、なにかもうちょっとジメっとした言葉の方が、私達の関係にピッタリくるような気がする(個人差あります) 「連れ合

Google先生に花の名前を教えてもらっています

休みの日は、夫と二人で散歩をするようにしている。 お互い、放っておくと一歩も家から出ずに過ごしてしまう不健康人間なので、なるべく意識的に歩くようにしているのだ。 夫は歩く時、うつむきがちに歩く。なので、時折道を間違えたり、看板に気づかず目的地を通り過ぎることがあるので、私が腕を掴んで引き戻したりする。 私は歩く時、周囲の風景をチラチラ見ながら歩く。なので、前方不注意なままフラフラ歩いてしまい、夫に「危ないよ」と腕を掴まれてヒヤっとすることがよくある。 二人で一緒に歩い

楽しみ方が違っても一緒に機嫌よく過ごすことはできるよ、という話

昨日、映画館が怖くて長年遠ざけていたという記事を書いた。 その記事の最後にも書いたが、今はトラウマを克服している。夫と一緒に映画を観に行くのは、二人の楽しみの一つだ。 もはや鑑賞前後の行動まで、お決まりの1セットになりつつある。 私と夫の定番映画デートコース まず、夕方の上映を観に行くことが多いので、鑑賞前にどこかのレストランで昼食をいただく。 ただし、食べすぎには注意。眠くなる、という理由もあるが、もう一つ別の理由がある。 映画館へ到着すると、夫は「必ず」ポップ

妻も知らない、夫がアメリカンなハンバーガーを好きになった理由

夫はアメリカンなハンバーガーが好きだ。 夫婦で外食する時も、KUA'AINAを見つけると目をランランとさせて無言のまま私を見つめてくる(無言の圧がすごい) 夫がこんなにハンバーガーを好きになったのには、キッカケがある。 結婚する前のこと。二人でハードロックカフェに行った時、夫は生まれてはじめてアメリカンな、口いっぱいに頬張るタイプのハンバーガーを食べた。 マクドナルドとモスバーガーしか食べたことのなかった夫には、衝撃的だったらしい。 たしか、それがキッカケで夫は