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秘宝新聞vol.16 2022年春号

こんにちは!秘宝新聞です。
さて、さてさて
今日は秘宝新聞vol.16 2022年春号をココに載せてみようと思います。
これで、バックナンバーの更新もすべて終わりになりました。

皆さんこんにちは。秘宝新聞です。
 
さてさて、毎度毎度の秘宝新聞は
変なもの、不思議、あやしいもの、ヘンテコ、オカシイなもの等見つけては楽しく記事にしていきたい私たちの、徒然フリーペパーです。(思い出もやや多め)さてまたまた思い出話でごまかしごまかし、ふざけてふざけて続けていくとしましょう。

今回は内容が北国の冬系だよう。
テーマは『季節の手仕事』
 
この世の不思議、ヘンテコ、楽しいこと、可笑しいこと、都市伝説、秘宝館世界には私たちの知らないよくわからないことでいっぱいですから、目を光らせておかなくてはいけません。今回もちょっと昔を懐かしんだり、地方の習慣とか、なんとか、かんとかです。

「季節の手仕事」 byしる子

今回は「季節の手仕事」というお題で書くことになったのだけど、
青森の手仕事として思い出すのは、
冬になる前に仕込む大量のたくあんなどのお漬物と、
ついたお餅を切り、紐でくくって軒先に吊るす
「干し餅」。
 
私が住んでいた青森県つがる市は、
冬になると一面雪に覆われ、それが12~3月まで約4ヶ月続きます。
買い物にも頻繁に行けず、
雪に覆われた畑では自家製の野菜の栽培もできないので、
冬の前に収穫した野菜を保存食として漬けます。
「うちでこんなに食べきれるの?」という量の
白菜や大根を大量に漬けるため、うちの実家には漬物小屋がありました。
漬物小屋は独特の香りを放っていたので(笑)、
他のものに匂いがつかないためでもあったんだろうなぁと思います。
子供が入れるくらいの大きな樽と、漬物石がごろごろしてたなぁ。

 
そうして大量に作ったお漬物は、近所のおばちゃん達と物々交換するの。
「今年は〇〇さんちの大根が美味しい」などと噂になり、
いろんな人が交換してくれとやって来て、
思いのほか無くなってしまって自分の家族の分を確保するために
「今年はもう無いのよ」と断ったりね、
田舎ならではの面白いコミュニケーションがありました。
 
今はそれが「道の駅で売る」という形にもなっているんだと思います。
 
顔写真入りのパッケージをよく見かけるので、
「あの人の漬物が美味しい」と購入したりするんだろうなぁ。
 
そして「干し餅」。
緑や赤、黄色などの食紅で色付けしたお餅を、
紐で縛って軒先に吊るします。
外気温が低いので餅が凍っていくのだけど、
約1ヶ月かけて凍る&干すをしていくと、
おかきよりももっと堅い食感になります。
 
そのまま食べたり、ストーブで少しあぶって食べたりしてましたが、
食べるとお餅の味がするんだけど、もっとカリカリしていて、
本当に保存食って感じで、春先までおやつみたいに食べていました。

一緒に住んでいた祖母がいなくなってから、干し餅はしなくなったし、漬物の量は減ったけれど、それでも保存食を作るという習慣はまだあります。
 長い冬に備えていろんな工夫があったんだなぁと、
今は雪の降らない三重に住みながら思うのです。

「巨大キャベツを漬ける冬」 byはつ子

「季節の手仕事」といえば、、季節はもう春だけど、冬支度のことを思い出すのです。
 
庭の冬囲いとか、漬物を漬ける準備とか。
三重県に来てからは5月の終わりには梅仕事が待っていて、私は梅酒や梅シロップを漬けるようになって、梅干し、、、とも思ったけど、やっぱり真っ先に思い出すのは、漬物を漬ける日のことや、北海道の厳しい真冬に備える準備のことなのでした。
 
冬になる少し前の冬支度の記憶は昭和の空気感とともに、懐かしい思い出です。

そして今でも、少し寒くなってくるとそろそろ漬物をつける時期だなー。
という気持ちにまります。
 そしてニシン漬けが無性に食べたくなるのです。

北海道では、漬物の準備が始まる、10月の終わりころになると、毎年、スーパーや八百屋さんに巨大なキャベツや白菜が並びます。

え?巨大なキャベツ?
そうなの、巨大なキャベツなの。
漬物用の大きな大きなキャベツと白菜があるのです。

時々SNSでも画像が出回って、見た人を驚かせているようなのですが、、私は三重に引っ越してくるまでは当たり前の光景だと思っていたので、こちらに巨大キャベツがないと知り、逆に驚いた次第です。

私が子どもの頃住んでいたところは、北海道の南側の、コンビニも無いような小さな町で、祖父母と、父、母、叔父、犬、猫、鳥、などなど、一緒に住んでいて、叔父や叔母も近くに住んでいたので、お正月の料理の準備や、漬物を漬ける時なんかは親戚総出で準備をしていました。

時期が来ると味噌粕漬け用の聖護院大根がどっさり。白菜やキャベツも、どどどー――んと、玄関先積まれていてみんなでわいわい大根や株を洗ったりしたのです。洗った野菜はいったん干されてその後には又みんなでその野菜を切って、樽に詰めて漬物にしていきます。

たくあん、ニシン漬け、味噌粕漬け等漬けるのだけど。
こんなに誰が食べるの?という量だった。うちの倉庫には子どもなら3人くらいは隠れることが出来そうな、木製の大きな樽が3個くらいあって
その他にも、プラスチックの樽が2個くらいありました。もちろん倉庫は年中漬物臭いのです。
その漬物が、冬の間の楽しみで家族の行事のようでもありました。。
 
子どもの私はよくたくあんを取ってくる係を命じられたけど、
冬の倉庫は入り口も雪で埋まっていて入りにくいし、戸に雪がひっついてなかなか大変です。重たい重しをよけて、臭いふたを開けて、たくあんを取るのだけど、たくあんの糠の表面は凍っていて手を突っ込むと、本当に冷たかった。
子どもの私はえいやーと、手を入れて、二、三本、たくあんをボウルにとるのでした。
今はすっかり漬物も漬けなくなったけど、売ってるものではない、手作りの美味しいニシン漬けが今でも無性に懐かしく愛おしい食べ物です。嗚呼、ニシン漬け食べたい。

「飛び出し坊やの進化系」 byしる子

夫と共に滋賀に釣りに行くと、
街の至る所で見かける「飛び出し坊や」。

普通の飛び出し坊や

本当に、少し進んだらまた坊や、
角を曲がればまた坊や、
道の左右にまた坊や、坊や!坊や!
くらいの頻度で坊やが現れるのですが、
テレビでその坊やをいじっているみうらじゅんを見た時に、
私は「同志!」と思ったのでした。

あれを見て半笑いにならない人がいるのだろうか?
むしろこの写真を撮りたくて
危険な運転をしてしまう人はいないのだろうか?
と心配になったほど、
滋賀には多数の坊やが存在します。


そんな坊やも、ヒグチユウコにかかれば
こんなオシャレな飛び出し坊やになります。

ヒグチユウコの飛び出し坊や

そしてある日、奈良に
息子のサッカーの試合を観に行った日のこと。
遠くに飛び出し坊や的なものが見えるなぁと思いながら
歩いて近づいて行くと、ん?何か違う。
なんだ?女の子?目がキラキラしてる。
そして更に近づくと、
あれ?口元に見えるのはシワ?
待って!飛び出しおばあちゃん???
 

飛び出しおばあちゃん

ちょうどその辺りが
ご年配の方がたくさん住まれている団地だったようで、
近くに農協の直売所もあったりして、
道路を横切る方が多いのでしょうね。

まぁ、おばあちゃんやおじいちゃんが
元気に飛び出してくると言うよりは、
ゆっくり横切るので運転に気をつけてね!
スピード出しすぎないでね!
ということかな、なんて思いました。

ではでは、最後におまけの
この方のバージョンの飛び出し坊やを。

みうらじゅんの飛び出し坊や

編集後記

ナニハトモア~レトニモカクニ~モ…

春号、無事お届けすることができました。                  秘宝新聞ももう、vol.16なのですね。
いつもお読みいただきましてありがとうございます。
今期も春号でいったん終わりです。読んでいただけたことをうれしく思います。次は夏号からまた新たに。………………………………はつ子

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