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秘宝新聞vol.23 2024年1月 冬号

こんにちは秘宝新聞です。
今日は、少々遅くなりましたが、今年の春に書いた「秘宝新聞vol.20 2023年春号」をココに載せてみようと思っておりますのよ。


皆さんこんにちは。秘宝新聞です。
2024年がはじまりましたがみなさま、いかがお過ごしですか?
はてさて、毎度毎度の秘宝新聞は変なもの、不思議、あやしいもの、ヘンテコ、オカシイなもの等見つけては楽しく記事にしていきたい私たちの、徒然フリーペパーです。(思い出もやや多め)


さて今回は内容が自己満足だよう。
テーマは
『みうらじゅん』です。

この世は不思議なことばかり。
ヘンテコ、楽しいこと、可笑しいこと。
都市伝説に神秘の世界、そして秘宝館世界(どこ?)などなど、私たちの知らないよくわからないことでいっぱいです。今回ものほほんと世の中を探索してみようと思います。

今回は私たち二人が愛してやまない「みうらじゅん」について思いを巡らせてみました。どうぞお楽しみください。

・『私とみうらじゅん。』 byしる子

作文の題名みたいに書き始めてみますが、
私がみうらじゅんを好きになったのは主婦になってからかもしれない。

タモリ倶楽部にたまに出ていた、ちょっと胡散臭いロン毛のサングラス男。変なものを愛でていたり、変わったものについて熱く語っている姿を見ていた。

そして、ここ数年で、好きで聞いていたポッドキャストの「安住紳一郎の日曜天国」と言う番組に出た回が相当おもしろくてね。

安住さんはみうらじゅんが大好物のようで、しゃべりながらニヤニヤしてしまっているのが手に取るようにわかるのである。

他にどんなゲストが来てもそんな安住さんの声は聞いた事がないのだけれど、とにかくみうらじゅんが出てきた瞬間から半笑いで興味深げに、きっと「まりもっこり」のような笑顔で質問しているのだと思う。

とにかく楽しそうで、途中で話は脱線したりするのだけれど、「絶対にまたこの人は呼ばれるな」と思う楽しい回になっている。

仏像が好きで、ロックにも精通していて、時々賢さも垣間見えるのだけれど、とても楽しそうにバカな事を言ってのける。

それが昔は「もう、みうらさんたらぁ」などと呆れられていただろうに、今はその類稀なる理論が、まるで哲学のように1人歩きしているような、何か独特のありがたみすら感じる存在になっている。

しかし彼はエロスクラップなるものを何年も続けていたり、「いやら収集」「人生エロエロ」といったコラムを書いてみたり、かと思えば「自分なくしの旅」「ない仕事の作り方」など、なぜか共感を生む著書を書くこともある。

皆の中にもある二面性というか、生身の人間臭さのようなものをそうして惜しまず出してくれるので、私たちも安心して「変態」でいられるのかもしれない。

そして「映画チラシ放談」という企画では、本編は観ていない映画のチラシを見て、みらじゅんがその映画について語るコラムなるものも存在する。

もう狂っているとしか思えない企画だが、なぜかその映画をこちらが観たくなってしまうという不思議。そうミステリー。

最近はいとうせいこうといちゃいちゃしながら話している「ラジオご歓談」というトークをよく聞いている。noteで販売しているもので、お2人でしている「見仏記」の旅行資金集めのために始めた有料番組である。

2人とも随分老いてきているので、老いの話も多く、同じく老いてきている私も膝を打ちながら爆笑している。

老いてきた事を「老いるショック」と言い、老眼になった事を「眼ズアンド老ゼス」と、同じ話を何度もする事を「キープオン」ではなく「ループオンロックンロールになってきた」と言う2人にならい、私も老いることは面白いとすら感じている。

そうして既に還暦を迎えたみうらじゅんの背中を追いかけて、私もこのまま好きなものを愛でながら、半笑いで生きていきたいと思うのである。

・『私はどうやらみうらじゅんがとても好きなようだ』 byはつ子

みうらじゅんを雑誌やテレビで見かけるといつも、馬鹿だなぁ、くだらないなぁと、ニヤニヤしながら、見てしまう。
面白いなぁ。なにやってんだろうなぁもう。
ニヤニヤが止まらない。

何を話していても胡散臭く、インチキっぽい。長髪にサングラスでヒッピーみたいだし、それが更に胡散臭いことに拍車をかけている。

けど、話を聞くたびにどんどん好きになってしまった。胡散臭いインチキみたいな話の奥に、真理とか、優しさとか、そんな事をいつも感じている。


わたしが初めてみうらじゅんの存在を知ったのは多分、「宝島」という雑誌の中のちょっとエッチで変なイラストだったと思う。

雑誌の端っこに、のほほんとしたカエルのイラストがフワリと描かれていて、
「イラスト みうらじゅん 」というように書かれていたと記憶しているけど、あんなにたくさん集めていた「別冊宝島」も、引っ越しの度に減っていき、今はもう一冊もないので、確認のしようがない。

その、宝島の中でみうらじゅんのイラストと名前はよく見ていたので、わたしの中でみうらじゅんという人は「あのカエルの変な絵の人」という認識だった。その頃はまだみうらじゅんの顔は知らなかったと思う。

しばらくして、確か、タモリの番組を見ていたらタモリの横に長髪のインチキ臭い男の人がいて、それがみうらじゅんだと知って、その時初めて「嗚呼あの変な絵の人か、こんな顔なんだな。」と、思ったのだ。

そして、しばらくしてゆるキャラやら、マイブームやら仏像やらでどんどん有名になり、深夜番組や、変な雑誌以外でも、あちこちで見かけるようになった。

とにかく不思議なことばかりしている人だ。

そうしてしばらくの間はみうらじゅんという存在は忘れていたのだけれど、数年前にしる子さんに教えてもらって「安住紳一郎の日曜天国」を聴いて、またわたしの人生にみうらじゅんが存在するようになった。

久しぶりに出会ったみうらじゅんは、安住アナウンサーの番組でとても楽しそうに、独自の見解を繰り広げ、話していた。
みうらじゅんワールド全開である。

確か、初めてきいた「日曜天国」で、あの老いるショックの話とか、オムツして飲みに行く話とかしていたかもしれない。www
なんだろう?あのまったりと進むトークの達観した子どもが話しているみたいな感じ。すごく真っ当な人生観をすごく変なワードを使って話すもんだからためになるのとバカバカしさで腹がよじれる。

私事なんだけれど、その頃のわたしは当時、流行り始めた「マルシェ」というものに出店し始めていた頃で、「自然療法」や「植物療法」というものに目覚めた頃だったし、それまでの、長患いでニッチモサッチモ行かなくなっていた人生の状態から好転し明るく光が差し込んできた頃でもあった。

なので元気に過ごせることがとにかく嬉しく、与えられた仕事はやたらと真面目に取り組むようになっていて、それはそれで偏ってしまい、頭が硬くなりがちだった時期だった。

そんな時に、日曜天国で楽しそうにおしゃべりするみうらじゅんに出会ったのだけど、、そしてそのトークを聴きはじめると、なんだか心がほぐれて、馬鹿馬鹿しく楽しい気分になれて、私にとってとても心地よいセラピーになっていた。

何度もそんな体験を繰り返して、笑えることは本当に最高に良い癒しになるなぁと感じていたのですよ。


そんなこんなで、みうらじゅんという存在があまりにも面白くて、何年か前には実物に会いに行き、更にまた好きになり、新聞にみうらじゅんの姿を見かけては必ず読むようになり、そやの切り抜きは保存したりしている。

え、もしかして私、結構好きなんじゃないのか?
書きながら自分に驚いている。

最近はしる子さんに教えてもらって、いとうせいこうとお喋りしているラジオご歓談をボチボチ聴いているけれど「一体何を話ているのか?このおじさん2人はwww。」と思うような内容のトークが炸裂していて、何が何だか分からないのに、腹を抱えて笑ってしまうのだ。
いつも話は脱線してテーマには戻って来れないし、自由すぎて本当に面白い。

苦しいことや楽しくないことには「〇〇プレイ」などと付け加え、くだらない感じにしてしまうし、老いることへの不安なども「老いるショック」とこじつけて笑っている。
つられてコチラも笑ってしまう。
いつも深刻さから遠ざけてくれるワードに転換してしまうおじさんなのだ。

真面目に語るのって案外簡単だけれど、くだらなくするのって、難しいですよね。
そんなこんなで私もあんな風に飄々とのびのび元気に生きていきたいもんだなぁと、思っている。

・秘宝新聞美術鑑賞部の活動報告~はつ子さんの個展を訪れて byしる子

昨年、秘宝新聞の編集長はつ子さんの個展「マエダハツエ作品展 らくがき標本箱〜日々のカケラと断片集〜」に行って参りました。

SNSでも何人も「行ったよ」と書いていて、行く度にいろんな人が訪れていました。

会場であるひびうたギャラリーさんという古民家の1階は、コミュニティハウスひびうたというスペースで、知的障害があったり、そういう方達をサポートできる人だったり、他にもいろんな個性を持った人たちが集まる、とても居心地が良くてのんびりした良い空間でした。

そんな古民家の、忍者屋敷のような急な階段を登ると、2階の屋根裏部屋みたいなスペースに作品を展示できるところがあって、そこにはつ子さんの作品がたくさん飾られていました。

何気なく描いてもらっているようなこの秘宝新聞の挿絵も彼女のもので、私は彼女の描く絵がとても大好きなので、こうしてその作品を見てもらえる機会に恵まれた事をとても嬉しく思います。

はつ子さんとはもう10年近く付き合っていると思うのだけれど、こうして個展を開く未来は、これまで彼女がコツコツと本当に少しずつ積み重ねてきた環境、人脈、開拓、勇気とか、作品を生み出す以外にもたくさんの要素があって、その集大成だなと思って感動もひとしおでした。

その未来に一緒にいられて、私も良かったなぁと思います。

余談ですが、実は私は私でその間に、怪我や持病やなんやかんやで、入院したり手術したりとかもあったので、こうして元気で個展を見に行けた事も、じわじわと嬉しいのですよ。

本当に個展開催おめでとう〜♪

この個展ではグッズの販売もされていて、数年前から毎年購入している卓上カレンダーと、ポストカードのセットと、かわいい「ずきんちゃん」のこけしを購入してきました。

また別の場所でも個展ができるといいねと未来に期待をしながら、一緒におばあちゃんになっても秘宝新聞を続けながら、共に変なものを愛でていきたいと思っています。
これからもよろちくびー☆


ご無沙汰しています(笑)

・おススメ書籍

どーしたどーした著者: 天童 荒太絵: 荒井 良二 

主人公のゼンは、どこにでもいる小学3年生の元気な男の子。その口癖は『どーした』。家族にも知らない人にも平気で「どーした」を連発するゼンの毎日。あまりにも「どーした」を連発しすぎて、周りの人から嫌がられたり、迷惑がられたりしますがある日、その「どーした」がある一人の子どもを救います。 「児童虐待」をテーマに扱った絵本です。ともすれば、重く暗くなりがちなストーリーだけど、荒井良二さんの絵が明るくのびのびした空気で、主人公のゼンがとても明るくのびのびです。考えさせられます。

・編集後記…

あっという間に年が明けて2024年ですね♪秘宝新聞の編集者はつ子としる子の住む三重は、暖かい冬です。皆様の地域はいかがなもんでしょうか?
年明け早々地震があったり大変ですけれど、みなさま安全に過ごしてくださいね♪あたたかい春が来るのが待ち遠しいですね。
………………………………はつ子

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