![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74629568/rectangle_large_type_2_198ee8dc0e5c6fd8dff36e0724c9a1dd.jpeg?width=800)
第1984回 空を飛ぶペンギン
①https://www.pinterest.jp/pin/521150988124726132/より引用の合成写真の空を飛ぶペンギン
2008年4月1日にイギリスの国営放送BBCが世界を驚かせるニュースを発表しました。なんと、空飛ぶペンギンが発見されたというのです。百聞は一見にしかず、YouTubeの"Flyng penguin"をご覧になれば、その様子がわかります。BBCといえば、イギリスの国営放送であり、日本でいうNHKに近いメディアですが、このように4月1日に驚くべきニュースを放送しています。これには長い歴史があり、約50年前の1957年には「スパゲッティが木から採れる」というニュースを放送し、世界中で話題となりました。エイプリルフールです。
②https://kids.gakken.co.jp/kagaku/kagaku110/science0163/より引用のペンギンの祖先のイラスト
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74632885/picture_pc_b189e6ece85459a6174e6d43e2e5266f.png?width=800)
ペンギンの体には、ヒレのような小さな翼がありますから、先祖は空をとべる鳥だったようです。
おそらく、大昔、ペンギンは今のカモメのように、空をとんできて海面におりて、食べ物をとっていたと思われます。ところが、ペンギンの先祖が暮らしていたところは、敵も少なく、かなり安全であったために、今のカモのように、普段は水面に浮かんで暮らしていて、どこか移動して行くときだけ飛ぶようになり、水面に浮かぶ暮らしを続けている内に、だんだん水中に潜って餌を探すようになりました。そして、長い間水中に潜るようになると、やがて翼を水の中で使うようになりました。翼を羽ばたいて泳ぐため、とても速いスピードで泳ぐことができるようになったようです。こうすると、獲物をうまく捕獲でき、敵からも素早く逃げられます。こうして、翼も泳ぐのに都合のよい形に代わり今のフィンになりました。そして今の陽一に全く飛べない鳥になりました。
③-1.https://www.birdfan.net/2017/08/04/54667/より引用のペンギンの祖先のミズナギドリ(写真はオオミズナギドリ体長約49㌢)
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74633822/picture_pc_877b421262dc7648ecee7472a36d2e0d.jpeg)
③-2.https://world-note.com/animals-in-antarctica/より引用のユキドリことシロフルマカモメ(体長約30〜40㌢)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74636610/picture_pc_cf107e6da1c640f78bb0ff4c1264ddfe.jpeg)
③-3.https://www.birdfan.net/2014/05/02/28098/より引用のアホウドリ(体長約91.5㌢)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74636856/picture_pc_0edd1d9cf882955de47e647997ecdc09.jpeg)
ペンギンの祖先は、骨の特徴やDNAのデータから、③-1.の写真のミズナギドリ、③-2.の写真のカモメという海鳥の仲間にとても近かったと考えられています。そして、空を飛ぶことと海に潜ることの両方できたようです。今のペンギンの形になったのは 6,500 万年以上前といわれています。ミズナギドリと近い仲間に、海に潜れない代わりに長距離を飛ぶのが得意な③-3.の写真のアホウドリがいます。飛ぶことをやめ潜る事に専念した仲間がペンギンに、潜ることをやめ、飛ぶことに専念した仲間がアホウドリに進化したといわれます。
④-1.https://togetter.com/li/1428067より引用の動物園のペンギン舎の左端がゴイサギ(体長約56㌢)と他はフンボルトペンギン(体長約56〜70㌢)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74637683/picture_pc_3cc6d328a9506d81cd344d6115a4103c.jpeg)
④-2.https://www.kabegamikan.com/p/i.php?url=www.kabegamikan.com%2Fimg%2Fna16%2F192768.jpgより引用のゴイサギの幼鳥ホシゴイ
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74638466/picture_pc_6499a6d13304aa773c79a00803ec88a0.jpeg)
冒頭の合成写真の「空を飛ぶペンギン」の題名を彷彿させるような鳥はいます。④-1.の写真は何処かの動物園のペンギン舎にゴイサギが紛れています。どうやらペンギンに与えられる餌の小魚のおこぼれ頂戴を狙っているようです。遠くから見ましたら、ペンギンとそんなに背丈も違わず、まったく違和感はありません。このゴイサギは出世魚ならぬ鳥で、④-2.の幼鳥の頃には、身体の色合いも茶色く、白い星が降っている様で、名前もホシゴイと呼ばれます。そんなペンギンに良く似たゴイサギはペンギンに良く似た飛ぶ鳥といえます。
⑤-1.https://ameblo.jp/kyupin/entry-11357565892.htmlより引用のペンギンそっくりなウミガラス(体長約42㌢)
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74656813/picture_pc_d75759331ca6f185df57c1167e7013f1.jpeg?width=800)
⑤-2.https://www.google.co.jp/amp/s/mainichi.jp/articles/20210520/k00/00m/040/038000c.ampより引用のペンギンのように潜水して魚を捕食するウミガラス
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74656966/picture_pc_21e3cde0647730ce56a444f1fd47d5e3.jpeg?width=800)
⑤-3.Twitterより引用のまさに「空を飛ぶペンギン」のようなウミガラス
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/74657276/picture_pc_51fdb7fcf828fbf0829b3c1c56bc1ecf.jpeg)
タイトルの「空を飛ぶペンギン」を彷彿させる鳥として、水鳥のゴイサギを紹介致しましたが、世の中には、姿が似ているだけでなく、立ち振る舞いまでそっくりな鳥はいます。そんなそっくりな鳥が⑤-1.の写真のように小さな群れを作っていましたらペンギンじゃないかと思ってしまいます。この鳥はウミガラスといい、日本近くの北方領土の歯舞群島にも生息しています海鳥です。姿だけではなく、ゴイサギの様に姿が似ているだけではなく、⑤-2.の写真のように、ペンギンと同じように海の中を潜って、魚を捕食することもできます。更に反対にペンギンには出来ない、ペンギンのような容姿で、まさに「空を飛ぶペンギン」。
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