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第1806回 日本固有種の鳥 ⑻ ヤマガラとシジュウカラ

①http://blog.livedoor.jp/nohohoon_photo/archives/51655220.htmlより引用の左がヤマガラ(体長約14㌢)と右がシジュウカラ(体長約14㌢)

②https://secure.birds.cornell.edu/cassso/login?service=https%3A%2F%2Febird.org%2Flogin%2Fcas%3Fportal%3Debird&gateway=true&locale=jaより引用のオーストンヤマガラ(体長約15㌢)

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   ①の写真の私達に身近なヤマガラシジュウカラを見ると、やはり季節は春を思い出してしまいます。最近ではヤマガラなんかでも街中の樹木のある公園などで見ることができますし、ことにシジュウカラに至ってはもう街中の住宅街ではスズメのような存在になってきたようにも感じます。一番人懐っこいのはヤマガラですが、どういう訳か街中にはやってくるのは割と稀な方と思います。当然ながら私は鳥のことを調べようと思っていた時期には日本の野鳥であると思っていました。

③https://blog.goo.ne.jp/kiraboshi223/e/fdcacaa84d19dcb376dfc380e6a055ddより引用のナミエヤマガラ(体長約14㌢)

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④http://www.okinawa-kaeru.net/wild/bird/amamiyamagara-2.htmlより引用のアマミヤマガラ(体長約14㌢)

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   日本のヤマガラの亜種は②のオーストンヤマガラ、③のナミエヤマガラ、④のアマミヤマガラ、⑤のタネヤマガラ、⑥のオリイヤマガラの五種がいます。その亜種すべてが日本固有種だといいます。近隣の台湾にタイワンヤマガラがいます。体長約13〜15㌢で、頭部は黒く、額から頬、後頸部は明色斑が入ります。下クチバシ下から胸部は黒い帯模様、尾羽の色彩は黒褐色。初列風切や次列風切の色彩は黒褐色で、羽毛の外縁と雨覆や三列風切の色彩は共に青みがかった灰色となります。

⑤https://www.tamashida.jp/2018/08/21/台風19号近づく-タネヤマガラ/より引用のタネヤマガラ(体長約14㌢)

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⑥http://www.okinawa-kaeru.net/wild/bird/oriiyamagara-3.htmlより引用のオリイヤマガラ(体長約14㌢)

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   よく見かけるヤマガラは日本のどこでも見られます。オーストンヤマガラは伊豆諸島南部の三宅島や御蔵島、八丈島に分布し、ナミエヤマガラは日本列島及び朝鮮半島南部、台湾島に分布だから固有種でないかも。アマミヤマガラは奄美諸島と奄美大島、徳之島、沖縄島や、トカラ列島に生息。タネヤマガラは屋久島のみに生息。オリイヤマガラは石垣島・西表島にそれぞれ生息しています。他にやはり屋久島にはヤクシマヤマガラ、大東諸島に生息したダイトウヤマガラは絶滅種です。

⑦https://blog.goo.ne.jp/vagabond67/e/5820325211d2c200482e2561ae99a076より引用のアマミシジュウカラ(体長約14.5㌢)

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   ヤマガラ以上にシジュウカラは、最も私たちの身近な野鳥です。「ツツピー、ツツピー」と最近では春以外の季節でも、街中の電線に留まり鳴いているのが確認されます。シジュウカラは日本を含む東アジア、ロシア極東に分布しています。日本のシジュウカラは亜種とされていますので、南の地区のアマミシジュウカラオキナワシジュウカライシガキシジュウカラの合わせて四亜種が日本各地に生息しています。その中でシジュウカラ以外の三亜種が日本の固有種とされています。

⑧http://www.okinawa-kaeru.net/wild/bird/okinawashizyukara-2.htmlより引用のオキナワシジュウカラ(体長約15㌢)

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⑨https://shatech.jp/nature_photo_technique/image/bird/ishigakishijuukara3585.htmlより引用のイシガキシジュウカラ(体長約14㌢)

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   鹿児島県奄美市の奄美諸島の奄美大島と徳之島に生息していますのが、⑦のアマミシジュウカラです。本土と比べて上背の緑黄色が見られず、背全体が青灰色です。⑧のオキナワシジュウカラは沖縄諸島に生息しています。最後のイシガキシジュウカラは八重山諸島に生息しています。本土より比べると、顔の黒い部分が大きいです。スズメよりやや小さい身体付きです。南方の亜種は頬の白色部が小さく、羽色が鈍くなる傾向があるようです。暑くなる南へ行く程、色味が濃くなります。

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