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上海の住宅事情

今日で上海がロックダウンに入って17日目になりました。
今日はロックダウンの話は置いておいて、上海の住宅事情について。

ロックダウンに入ってから、「この機会をどのように活用しようか?」と考えて、ずっと考えていたnoteを始めました。それと合わせて、中国語のレッスンもしっかりと時間を決めて再開しました。

もちろん教室には行けないのですが、Onlineで週末の土日にそれぞれ11時から1時間と、平日夜に1時間を入れることで、中国語に触れる時間と回数を無理やり増やす作戦です。コーヴィー博士が常々言っている「刃を研ぐ」活動ですね。

中国語のレッスンは、もちろん仕事や生活で有効な他に、先生である中国人(基本的に先生は女性で日本語/英語が話せます)から様々な中国事情を聞くことができて、これが結構おもしろかったりします。今後はそんな聞いた話も時々紹介できれば、なんて思っています!

で、今日は上海の住宅事情について。
今日のレッスンで、現在の家の状況(持ち家、借家、同居などなど)を統計してその言い方を勉強する、という項目があり、そんな流れで上海の住宅事情になりました。

ローンできる割合は決まっている

初めて知ったのですが、中国では住宅購入にあたりローンできる額が法律で決まっているそうです。その割合は70%、つまり3000万円の家を購入する場合、30%に当たる900万円は、最低の頭金として準備する必要があるそうです。

どうしてこんな法律ができているのかは?ですが、住宅を転売&投資目的で購入することを抑止するためなのかな?なんて感じました。時間がある時に調べてみたいと思います。

上海の住宅価格はめちゃめちゃ高い

そして、日本でも報道されているように上海の住宅価格はめちゃくちゃ高いです。中心部では古くてボロボロのアパートでも1億円なんてのはザラ。どれくらい高いかというと、このLINKでも確認できますが、上海の住宅価格は平均年収の45倍となっています。45倍って!!!

ちなみに2020年の上海の人の平均年収は12万元(月収10,000元)、日本円で210万円だったようです。これは僕の会社の社員をみていても「こんなもんだよなぁ」という感覚を持ちました。日本でも知名度があるアリババやテンセントなどのテック企業の給料はもちろん全然高いですが、中国の国営や日系企業では、賃金格差はまだ小さい印象です。

この平均年収の45倍なんだから、平均の人が買うマンションの価格は210万X45=9,500万円になります。年収210万円なので、いかに高いかがわかりますね。そしてさらに、これを買うには30%の頭金=9,450万X30%=2,835万円の頭金が必要である、と。いやいや、年収210万なのにどうやって2,800万円の貯金貯めるんだよ!という話ですね。

なので、多くの若者が家を買う時には両親からその頭金を援助してもらって購入するようです。もしくは両親が元々上海の人の場合は、幸運にも家を2軒持っていたりするので、それを譲ってもらう、と。

ここまで書いてくると多くの方がご理解の通り、結婚する相手を選ぶときの条件に「家を持っているか(将来持てる力があるか?)」はものすごい重要になってきます。しかも中国は長く一人っ子政策を行なってきたので、多くの家庭で子供が一人。

「お前にわしの可愛いランランはやらんぞ!!!わしの大切な大切な娘を、どうしてお前のような家もないようなしょうもない男に渡さねばならんのぢゃ!」

なんていう「お義父さん、娘さんを私にください!」「やらーん!!!」
なんてやりとりが、そこらじゅうで起こっていることは想像の通りのようです。

どうしてそんなに高いのか?

そしてやっぱり考えるわけです。なんでそんなに住宅価格が上がってしまっているのか?ものすごくシンプルにしてしまえば需要と供給のGAPということになるようです、つまり上海の不動産は数が限られていて急には増えないのに対し、買いたい人が増えている、ということでしょうか。

買いたい人、というのも主に2つあるようで、ひとつは地方から大都市上海を目指し出てきてそこで成り上がっている人、もうひとつは住宅を「投資対象」として扱うことで転売で利鞘を稼ごうとする人。

中国全体が経済成長が進む中で、上海という限られた土地の不動産の価値が相対的に上がり、そこで暮らす一般の人々に影響が大きく出てしまっている、香港や最近のサンノゼで起こっていることと根本的な理由は同じように感じました。

そして先生は言うわけです。

お金がない男は家もないし、家族も無いですよ!
月収5,000元の男に結婚する資格なんてないですからね!はっはっは!!!
本日の先生の名言

ちょっとした会話からもたくさんのことを知るきっかけになり、中国語のレッスンが楽しくなっています。(肝心の語学はさっぱり伸びませんが泣)


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