#59 不確定要素の中で生きる

我々が生活する中で不確定要素というのは常に存在する。急な雨や昼と夜の寒暖差などの天候についてや電車の遅延、手を付けたい課題がどれくらいの時間かかるか、挑戦していることが果たして思った通りに進むのか、グループで何かに取り組んでいるときに他の班員がどこを目指しているのか、どういうペースで進めているのか、といったことが具体的な不確定要素として挙げられるだろう。

これらは誰しもの身の回りに必ず存在するものであり当然の状況であるものの、私はこういった状況に対してストレスを感じ遠ざけてしまいたくなる。だから、他の人々と共に行動するよりも一人で行動する方が心地よいと感じてしまう。周囲の人々は自分と同じ考えや取り組み方、進め方のペースであるとは限らず、綿密にコミュニケーションを取らなければ相手が何を考えているかについて誤解してしまいやすいことに耐性がないからである。

また、一人であれば自分のやる気が起こったときに自分のペースですべてを把握しながら取り組めばよいが、グループとなると、必ずしも自分のやる気が起こりやすいタイミングで物事を進められるわけではなく、分担制にしても他の人の仕事内容に対して不確定要素が含まれていて全体像を直接は把握しづらく、その結果、自分が進めたいように進むことができるわけではなく足並みをそろえる必要があるため、普段一人行動に偏りやすい私にとってはかなりの不便である。

それならば自分一人で好きなように生きればよいということになりそうだが、現実社会ではそうはいかなそうである。

会社に就職して仕事をするとなると、一人で仕事を行うということは基本的にないということを就活を始めながら感じている。グループでリーダーシップを発揮して協力しながら活躍できる人材が求められる。今までの学校生活では進んでリーダーを務める人というのはあまり見てこなかったが、会社が求める人材はそれとは反対である。

リーダーとまでは行かなくとも、協調性をもって仕事をすることは重要でこれはアルバイトでも感じていることである。

アルバイトをしていると必ずわからないことが発生する。このとき、独りよがりで独断で進めると間違いなくミスが生じてしまい店に迷惑をかけることになる。わからないことというのは単に経験不足ということもあるが、たまたま生じたイレギュラーな状況、不確定要素も考えられる。不確定要素は必ずあるのだから周りの人に必ず聞くべきだということを学んだ。

アルバイトでは給料を貰い責任を伴うからそこらへんは慎重になるが、大学生活において大きな課題やグループ課題などを進めていく上では不十分であった気がする。いちいち聞きながら進めていくことに対してのストレスが自分の中で勝ったために、なんとなく進めてますよという雰囲気だけ一丁前に演出して、よく中身を見ると盲点や詰めの甘い点など不十分な点が溢れている状態になってしまう。

私はこういった不確定要素に対していい加減慣れていかなければならないと思う。全体が見えていないと気持ち悪くて、不確定要素があることにかまけて手を抜いてしまうことがある。正直このことに対してどう改善していけばわかっていない。なんでもきっちり決めてしまうとそのルートを守ろうと固定的になるし、反対に何も決めないとだらだらするだけで、そのちょうどよい塩梅を得ることができない。

現時点では、代替案として複数のルートを作成しておくことが最善だと考えているが、効率を気にしてしまい手が動かないという状況にある。あと、同時並行して物事を進めることに慣れることである。

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