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「HiHi Jetsのようなもの」を観に行ったら「HiHi Jets」を観た~2022夏の記録~

2022年8月17日、無事にSummer Paradise HiHi Jets公演が幕を下ろした。
前代未聞のメンバーが欠けた状態で開始し、2パターンのセットリストで執り行われた本公演。
直前にこんなに色々なことを変えて、イレギュラーバージョンもこの完成度まで持ってくるなんて、私が他のジャニーズならビビるし、スタッフさんならちょっとつらい(本当にお疲れ様でした・・・)

忘れもしない2022年7月31日。昼寝から起きると(昼寝してたんだ)まぁそれはショックなニュースが目に飛び込んできた

弊社所属ジャニーズJr.髙橋優斗(HiHi Jets)・佐藤新(IMPACTors)が新型コロナウイルスに感染していることを確認いたしましたのでご報告申し上げます。
(中略)
HiHi Jetsが出演を予定しております「Summer Paradise 2022」(TOKYO DOME CITY HALL)につきましては、髙橋を除くメンバー4名で公演初日である8月2日より開催させていただきます。

弊社所属ジャニーズJr.髙橋優斗(HiHi Jets)・佐藤新(IMPACTors) 新型コロナウイルス感染に関するご報告 | ジャニーズ事務所 | Johnny & Associates (johnny-associates.co.jp)

あぁ、ついにか、と思った。
幸い今まで自分が今まで入る予定だった公演が中止になったことがなかったので、常にそのリスクを「覚悟」はしていたものの「現実」となるとなかなかにショックなものがある。

まずは優斗くんが無事であることを願い、彼にまた試練を与える神様を恨みながら、申し訳ないが自分のことを考えた。(自己中でごめん)
私が持っていたチケットは「8月9日」。
優斗くんが最短で戻ってこられるのは「8月10日」。
あー惜しい!そういうとこある!私!
結構大事なテストをギリギリで落として再履した経験がある。
私は「ギリギリでいつも生きていたい」わけではないのに「生きているとギリギリになってしまう」人種なのだ。

次にいつも仲良くしてくれている優斗担のことを考えた。
彼女たちは優斗くんが背負っている、22歳が背負うにはあまりにも重たいものが少しでも軽くなるように、時にはリアコ力にやられながら、時には担当とは思えない頻度で体育館裏に呼び出したりしながら、まっすぐに愛を伝えている。担タレとも言うべきまっすぐな優斗担が大好きだ。
もちろん9日までの公演しか入れない人もいるだろう。

私が優斗担の立場ならどうするだろう。

この期間に何度も考えたが答えは出なかった。4人のライブで白のペンライトを振った人も、耐えられなくて行かなかった・行けなかった人も、一緒に入る友達のために入った人、どれも健気で愛おしくなる。優斗担、偉い。


9日までの公演を「前半」、10日以降の公演を「後半」とする風潮がある。
便宜上私もその表現を使うことがあるのだが、「前半は○○だったのに後半は△△でずるい!」という声が散見される。
私はギリギリ「前半」に入った身で、確かに「後半」を観たかった気持ちもあるし、挨拶がなかったことに寂しさを感じなかったかと問われるとそうではない。
でも私は「前半」に入る運命で、我ながらその運命を全うできたと思う。
2020年夏、1人部屋で観ていたENTERTAINERをあの会場でみんなで観られたこと。(院試受けて帰ってきてそのまま観たのも思い出)
映像でしか観たことのないYESや1582を、少し大人になった彼らが生でパフォーマンスしているのを観られたこと。
去年会場が一体になったプリプリをもう一度みんなで踊れたこと。
同じ曲だからこそパワーアップしたことを実感できたこと。
MCではしみずがツーリングに行く予定を立てていることを教えてくれたこと。
優斗くんの無茶ぶりでなかやまきんに君のモノマネをさせられるそやみを見られたこと。
突如として現れて他担の私の情緒をぐしゃぐしゃにしたはしさくのキッス・・・
全部全部大切な私の2022年の夏の思い出だ。

何度も入る財力も体力も気力もないヲタクなのと(ごめん)、単番だったのもあって、たぶんあの日会場の中で最も目をバキバキにして観ていたと思う。周りもメンバーも怖かったろうなぁ。


「最大限、皆さまに楽しんでいただけるようなパフォーマンスを必ず4人でお届けいたします。」

HiHi Jetsと夏の始まりに交わした約束。
私は彼らの最大限を最大限楽しんだし、4人であることで生まれた寂しさは瑞稀くんとの約束「また会いましょう」の「また」の機会に埋めてもらおうと思う。

失礼ながら「ずっと5人でいる」と「5」であることを誇りに思っている彼らが作る「4」のライブでは「HiHi Jetsのようなもの」を観ることになると思っていた。私だって自担はいるけれど5人が好きで、自担の横には4人がいてほしいと思っているタイプのヲタクなのだから。

しかし、そこで観たのは「HiHi Jets」だった。

もちろん最初に4人で「HiHi Jets(曲)」を歌っているときは何かピースが足りないような気がしてちょっと泣きそうになった。
でも、お休みしている優斗くんが毎公演手紙を書いてメンバーが代読するコーナーや、普段MCではどちらかというと「聴く」側の橋本涼くんがお題を考えてきてくれたり、最大限こちらへの誠意を見せてくれた。


『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』の挨拶が大好きだ。
五者五様でどのメンバーのも好きなのだが、ここで櫻井翔くんの挨拶を引用したい。

僕たちはきっと、明日以降も来年以降も、結構会うと思います。ご飯行こうよなんて。でも、個人的には。個人的には。でも、それは、嵐に似たなにかじゃないかなと思います。嵐ではない。嵐のようなもの。なぜなら、僕たちは誰かに喜んでもらえるように、議論をした時に、誰かに楽しんでもらえる準備をしている時、そして、誰かに笑顔を届けることができた時に、初めて、胸を張って「嵐」と言える気がしているからです。

『This is 嵐 LIVE 2020.12.31』

少し意味合いは違うのかもしれないが、嵐×HiHi担として重ねずにはいられない。
「誰かに喜んでもらえるように、議論をした時に、誰かに楽しんでもらえる準備をしている時、そして、誰かに笑顔を届けることができた時」
この過程を重ねてくれた彼らは紛れもなく「HiHi Jets」だったのだ。

いつか彼らが、その夢を叶えきって、本当に伝説になるまで、簡単に「HiHi Jetsのようなもの」とは言わない。


イレギュラーだったが、HiHi Jetsと過ごす4回目の夏が終わった。
「また会いましょう」という呪いとも取れる誓いに誘われて、
きっと来年も君と夏を共にする。

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