とある井上担大学生が猪狩蒼弥に助けられた話

2021年3月、私は晴れて大学を卒業しました。去年はなかった卒業式も開催され、かわいい袴や髪型にも大満足です。

ただ、この1年(特にここ半年)、大学生活最大の壁にぶち当たりました。
卒業制作です。
大学生活の集大成とも言える卒業制作。タグ付きで検索するとそれはそれは力作が次から次へと出てくると思います。
例年では後輩のお手伝いがたくさん来て、みんなで作業する(文化祭の準備なんかを思い浮かべてもらえば良いと思う。)んですけど、今年は新型感染症の影響でそれもできず、ありがたいことに今まで後輩に恵まれてきた私にとってかなり苦しい状況になってしまいました。
才能ある子たちはそんなことはものともせずどんどん先を走って行く。焦りとともに、シンプルにモチベが削がれていくのをひしひしと感じました。今まではそんなことなかったのに。

この苦しんでいる時に走馬灯のように4年間の思い出が駆け巡りました。
サークルやバイトより何より課題を優先する生活。離してしまった手もある。ごめんね。
そこまで実家から遠くないのになかなか帰省もせず、親不孝だったなとか、もっと友達と遊びたかったなとか。ネガティブな思考って底なしできりがなくて。後悔してもどうにもならないのに。それもわかってるけど毎日1人で泣いてた。HiHiのお仕事が決まって嬉しい気持ちもあるけど全然追えないし、自分より年下の子たちがこんなに頑張ってるのに私はなんて情けないんだろうと思って苦しくなってしまった。

たぶんかなり病んでたんだと思います。

それでも無事に作品を提出することができました。
これにはタイトルの通り「猪狩蒼弥」が寄与しているんです。
私は井上担であり猪狩担ではない。普段は瑞稀くんかわいいかわいい言っているし、瑞稀くんのアイドル全開のパフォーマンスや欲しいときに欲しい言葉をくれるブログや雑誌のテキストが大好きです。顔だって好みだし、お仕事に対するマインドだって尊敬してます。2/25の伝記のjr大賞に対するコメントが好きすぎてしばらく待ち受けにしてました。
ただ今回私を闇から救ってくれたのはHiHi Jetsのオリジナル曲『Eyes of the future』、とりわけ猪狩蒼弥くんが書いたラップ詞でした。
彼の書くラップは毎回多くの考察が寄せられ、この曲も例外ではない。遠足は帰るまでが遠足だし、猪狩蒼弥の作品は考察を一通り読むまでが猪狩蒼弥の作品。ただ今回は「私の場合の」言ってしまえば独りよがりで都合の良い解釈をさせてもらいたいです。ごめん。
まずはサビ後の前半のラップ。

刺激のないMy Lifeに 踏み出す出口のない海

出口のない海に迷い込んでしまった私。苦しいことはあるけど特に刺激はない毎日。

Inside me 小さい時見たHEROでいたいのに

小さい頃想像していた22歳はもっとしっかりしてたし、悩んで立ち止まったりしない、強くてかっこいい大人だと思っていた。
ちょっと脱線するけど、このパートは『HiHi Jets to the moon』の冒頭ともリンクしているように感じます。

ここは Under the sea?
それか Outer limits?
未完成の夢のリストに 刻む俺らのHiStory

ここからハッとさせられる歌詞が続く。
出口のない海底か、ぎりぎりの限界か?
そしてここで「未完成の夢のリスト」という言葉が出てくる。
この「未完成」は「夢」にかかっているのか、「リスト」にかかっているのか。
もちろんこの曲やこのパートは何度も聞いてきたけど、今まで後者だと思っていた。だって夢はある程度かたちある完成したものだと思っていたから。
ただ、今回は前者、すなわち「未完成の夢」の「リスト」だと捉えた。夢や目標自体が完璧じゃなくても良いじゃない。少し力を抜いても良いじゃない。なんとなくそう考えたかった。HiStory(=HiHiのstory)はどうかわからないけど、私のhistoryは「未完成の夢」のリストに刻んでやろうと思えた。

次は曲の最後のラップ。

失ったものを数えるよりも 一分一秒 戻らない時を

 このパートが死ぬほど好きです!!!!!
私の大学生活、先に言ったように失ったものがいくつかあるんです。それを嘆いてしまうこともあるけど、でも全てを失ったわけではなくて、今あるものに目を向けなよと諭されているように感じた。

誰のためでもなく俺のため 生きるその姿を空の果てに 響かせて We're gonna be a Legend

 自分のためだけに頑張ることが苦手で、すぐ諦めたくなってしまうし、流されそうになることも多い私だけど、もう少しわがままになっても良いのかなと思わせてくれた歌詞。生きる姿を空の果てに響かせるなんてかっこよすぎやしないか?

まあ黙って見とけよ 成功者
すぐに産声を上げる 栄光が

このパートも死ぬほど好きです!!!!!(数行振り二度目)
私の場合は「成功者」を「作品を評価する偉い先生」と捉えました。
ものすごく口が悪いですが「あんたらに評価されんでも私は栄光掴んでやるかんな!!」という気持ちにしてくれました。

猪狩くんの紡ぐ言葉は強くて、でも少し切なくて、繊細で。
言葉においても、パフォーマンスにおいても「引き込まれる」という言葉が本当に似合う人です。
彼の作品をもっと見たいし、世界にも見てほしい。
こんなに素敵なアイデアを持っている人が自分の大好きな人の近くにいてくれていることが本当に嬉しい。(はよ少クラでENTERTAINER見たい。)

きっとこれから社会に出るともっと高い壁にぶち当たることもあると思うけど、2020年末~2021年春にかけてのこの経験を忘れたくないなと思っています。
つまずいたり悩んだりする度にまた猪狩くんやHiHi Jetsに救われるんだろうなと思うし、救われたいなと思います。


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