発達障害児育児と図解・グラレコ
とあるご縁でオンライン市役所に入ったのは、2021年秋の話でした。
私が入った課の1つが「図解・グラレコ課」です。
正直言うと、不器用で美術苦手で絵心のない私が、そこに入るとは思っていなかったのですよ…。
でも、入ってみたら、その時の自分のニーズにはまったものがありました。
育児にグラレコ(正確には図解)を使うという用途が。
その頃、娘は小1でした。
発達面で指摘を受け、年長時には普通級にするか、支援級にするか最後まで悩みました。
見学をして、消去法的に普通級を選んだものの、1クラス30人以上の集団生活で苦労する娘。
学校側に年度始めに説明していろいろお願いはしたのですが、娘が萎縮し、自信をなくしていくのをどうにもできませんでした。
娘の困りごとで、図解・グラレコと関わったのがこの2つ。
①口頭の指示が通りにくい
→口頭でいろいろ言っても反応しない(娘にとってはただのBGM)。こちらもストレスが溜まる。
でも、視覚に訴えれば比較的頭に入りやすいので、視覚支援としてグラレコ(図解)は有効。
②物の管理が苦手で、忘れ物が多い。
→翌日の用意とか、学校から定期的に持ち帰る物など、ルーティン的なものはグラレコで視覚化する。
特に、家から学校に持っていく物は親がチェックできるけど、学校から持ち帰る物(上履きと体操着袋など)はどうにもできない。
そこで、こんなもの↓を作ってみたところ、金曜日の持ち帰り忘れ、少し減りました☺️
これは本来の、会議などの内容を要点筆記するグラレコとかなり離れた用途なんですが、「図解・グラレコ課」だったのが幸いでした。
突然「育児グラレコ」と自称する異質なものがでてきたという状況だっただろうに、これも1つのあり方としてゆるく受け止め、温かくコメントいただく雰囲気が、そこにはありました。
上手い下手とか気にせずやろう!と思えたのは、本当にありがたかった。
(実際、グラレコは絵心の有無問わずできるものというのを、ここで知りました)
そして、私にとってもう1つよかったのは。
図解・グラレコを純粋に楽しむ場として、関われたことです。
もしこれが発達障害児育児の文脈で取り組んでいたら、当時の私は楽しめたかどうか。
娘の自己肯定感が下がっていくのを目の当たりにし、私自身も精神的にしんどい時期でした。
その後、娘は自閉スペクトラム症の診断が降り、それがきっかけで小2から情緒支援級に転籍しました。
居心地のよい場所で、明るさや自信を取り戻してほっとしたものです。
その後も「育児グラレコ」は時々使っています。
翌日の準備用に作ったのが、これ。
でも、娘は下半分をスルーしがちだったので、現在は表とマグネットを使っています😅
(これも視覚支援ではある)
万能というわけではないけど、発達障害児への視覚支援として図解・グラレコが使えると実感しています。
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