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文字のなりたち

 子供達は卒園して小学校にはいっていくと文字の読み書きを習っていきます。
卒園をまじかに控えたラストのカンカクは文字の成り立ち。。

我々は本を読んだり、そもそも人から話を聞いたりしても、その事をイメージできます。。 熱い!とはどんなフィーリングなのか? 冷たいとはどんなフィーリングなのか? 火とは?水とは?木とは? 言葉を扱う人間ならではの複雑にして素晴らしいメカニズムです。
ラスコー洞窟の壁画など数万年前の壁画から人類最古の文字としてはエジプト文明やメソポタミア文明、中国の甲骨文字など5000年前から確認できます。

我々は感じたイメージを文字にし、そのイメージを文字をつうじて見た事や感じた事をシェアできます。人類はそこからスピードを倍速して進化してきました。

さて子供達はここから文字を学んでいきますが、、その前に、文字はどうやってできたのか?そもそも文字って誰がつくったのか? 自分たちならどんな文字をつくるのか?? 暗記の前にみんなで文字について、もっともっと深く深い場所で理解できたら素晴らしいという企画です。

初回の文字のテーマは火。 まずは観察、まずは体験、それぞれのカンカクをとぎすまして。
炭で石に文字なのか? 字が生まれたときもこんな感じだったでしょうw
1月17日 2日連続で焚き火、今日は規模小さめですがHihatovにて、そしてスケッチ。とにかく体験
すでにどこか 🔥火🔥の形を感じさせるが、、もしかしたら火ってしってるかなw


火の燃えカスの炭にて絵をかいてみたり、、
昔の人も紙はないが炭はあったので、こんな感じだったのかも!
よい観察。。 火の中心部の色、そして外側は緑にみえたんだなー 

さて次の週はせっかく焚き火の炭で文字がかけるという事で、、そして日本には中国から伝わった習字というカルチャーがあるという事で番外編として墨汁をつくって文字にチャレンジします。。

年長グループで墨汁を制作していきます。 昔の中国や日本もこのようにして文字を残したんだと、。
みんなで青空の下、火から生まれた炭で墨汁をつくり筆で!火のイメージを書く
ギザギザにこだわる子が多かった。 火の形をとどめない変化を形にするとギザギザになるのかなー?
火の形のないイメージを形にしようとしてる感じが素晴らしい。。 熱!!

1月31日 スケッチや墨の絵の次は、炎の写真をプリントアウトした紙の上をトレースしていきます。 見て描くのではなく、炎を上からなぞる!

炎の形によりフォーカス
炎を形やギザギザ、向かっていく線の方向性。 炎 火 灯 より近い角度になってくるのか?
改めて炎はギザギザしてますねー 
んーーー現代アート的だなー
だいぶミニマルだが、、火に近いよな気がしますねー
ってか、これは確実に火を知ってる子だなw ただ火という字にすごくイメージがのっかってるというか、ちょうど焚き火台の上にもえる優しい火のイメージを感じるのは僕だけでしょうか? 素晴らしい。

火シリーズはひとまずこれでフィニッシュ。文字の成り立ちを非常に遊びながら自分のカンカクでむきあえてたことでしょう。
そして次のテーマは水! どんなイメージになっていくのか?それぞれの心の中でどうやって腑に落ちて水という文字を理解していくのか。。

2月7日 オーガニックファームの丸太の水場にて竹ストローにて水遊び。流れる水に息で空気を注入。
流れゆく水に大きなストローで水の道を制作。 余計な雑念や余分な経験をしてないこの子達の目にうつる形のない透明な光の反射はどんなふうにうつるんだろうなー 一瞬でも交代できるならば、感動で失神しそうな気配を感じる美しさw
そしてスケッチ。。やっぱりブルーなんだなー、、そして丸太の年輪もありますねー ピカソもたどりつけなかったイメージのまま筆をおいていく、、子供の絵は素敵です。
こっちも素晴らしい! プリズム?虹🌈? 大正解!! 文字としては狙い通りにはきてないけど、、色使いとしては大正解。 カンカクで次の月はヒカリがスタートしますが、、そうです!光にはすべての色が含まれています。素晴らしい観察と表現。正直感動気味な作品。

2月14日 この日は丸太の水場をナチュラルファームからHihatovに移動しての水を観察&スケッチの会

それぞれ自由に。何故か?家のシャワーを想像して描く子もいた。 
この作品は思考と手法をかえてみる。2Fから水滴をおとすのを観察しながら、、水がおちていくという技法をつかってみんなで絵をかいてみる。
どんどん振り翳して水滴を飛ばしていく。4、5歳は体全体をつかい、波紋のように線を描こうとしてた。

2月20日 水をトレースしたりしてアウトラインを感じる。 
     水を想像して字を書いてみる。

水は丸い、水は流れるといっていた。
水の流れる映像をプロジェクターで確認しながら。。。
水は泡のように軽くて動く。
これまたすごいなー 偶然かなとおもうが、、水って光の角度に
よって🌈みたいにいろんな色をみせてくれる。 この路線は個人的に好きな路線w
なんなんだろ?流れ?なのかな、水面をキラキラひかる反射と水の中の流れがどちらも書き込んでる。
水の動きをじっと観察。 小さな泡から大きな泡、それは流れになっていく。
水面の揺らぎと反射のトレース。水の文字に近いかも。
水を観察し、水を想像し、水の字、素晴らしい。

改めて今回のカンカクのテーマ (文字のなりたち) 人は文字を認識し、どのように心でイメージするのか? そして文字にするときに文字にどんなイメージを抱くのか? 文字とは暗記するものなのか? 最初は誰かがイメージから制作したのか? どんな気持ちでその形になったのか? 
子供達と一緒にとりくんだ3ヶ月間でした。
当たり前ですが、火や水とはみんなどのように理解して認識しているのか、それは人それぞれ違います。どれだけ火を観察できたか?水を観察した事があるか?
。。ここからが理解してる、ここまでは理解していないという境界線はないという事を再認識しました。
これから義務教育で文字を暗記していく子供達の心に文字のなりたちとはどんなものなのか、、、。 それぞれ違う深い深い学びがあった事を祈ります。

では1年間のカンカクこれにて終了。 
お疲れ様でしたー! 来年は太陽系の惑星からスタートです。




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