Webデザイナーのデザインツール事情
あんにょん。
Webデザイナー兼人事のひぐしゅん(@higusyunn)です。
Webデザイナーの疑問にお答えする「Webデザイナーの一問一答」シリーズ。
今日はこれからWebデザイナーを目指す人へ、現役デザイナーとして、そして人事としてデザインツール事情について書いて行きたいと思います。
よくある勘違い
PhotoshopとIllustrator使えればいいんでしょ?
2020年現在の回答としては、人事的には採用基準がそれであればOK、現場のデザイナー的にはあまり使ってないし他のツールの方がよく使うよ!って感じです。
ただ今後この2つのツールだけでは難しくなる時代が訪れるかもしれません。
現場では何が使われているのか
レイアウトデザインをプロトタイプツール+レタッチなど粒度の細かいデザインをPhotoshopで作成するのが近年の主流です。
プロトタイプツールとは見た目上のデザインだけではなく、画面ごとの導線や各アニメーションを含んだ実装された物に近い状態を作ることが出来るツールのことです。
主に「Adobe XD」「Figma」「Sketch」がよく使われています。
・デザインは良かったのにアニメーションがダサいと言われた
・アニメーションの実装がエンジニア頼みで伝え方が難しい
…などなど、これらの問題を解消してくれるのがプロトタイプツールです。
けしてPhotoshopが使われなくなったというわけではなく、役割がツールごとに分担されたイメージです。
あれっ?じゃあIllustratorは?
と言われるとマジで使わなくなりました。マジで。
上記であげたプロトタイプツールはIllustratorと同様に「ベクターツール」です。
機能に違いはあれどIllustratorでやっていた事のほとんどがプロトタイプツールでも出来るため、プロトタイプ機能のないIllustratorをあえて使う理由がなくなってしまったのです。
ただIllustratorの方がベクターデータの作成において粒度の細かいことが出来るので、例えばロゴデザイン等では使います。
つまりIllustratorの使用シーンはかなり限定的になってしまったということです。
でも求人はフォトショとイラレだよね?の理由
私が採用を担当している会社ではPhotoshop+Illustrator等のベクターツールが使用可能という条件で募集しています。
ですが業務ではPhotoshop+Figmaの構成です。
これには2つの理由があります。
1つはIllustrator以外のベクターツールを条件にすると応募が減ってしまうから。
これは最もWebスクール含む教育業界のせいであると思っているのですが、Illustratorの現場でのシェアが減っているにも関わらず未だに教えているところが大半です。
PhotoshopとIllustratorが出来れば就職できる!みたいなイメージが先行してしまっているため、途端に見慣れないプロトタイプツールを目にすると応募をためらってしまうのではと採用側は懸念しています。
2つ目はベクターツールの習得が難しくないという点。
ベクターツールで最も操作が難しいのはIllustratorです。
例にあげたプロトタイプツールは言わばIllustratorの簡易版なので、Illustratorを習得していればそこまで難しいものではないです。
それこそ就活時ではなく内定後に勉強してもらえれば問題ないと思っています。
じゃあ何を勉強すればいいの
上記の理由から採用条件をクリアするためにもIllustratorは習得しておいて損はないと思います。
またIllustratorが採用条件だったとしても、いずれかのプロトタイプツールが扱えればマイナス評価にはならないことが多いです。
結論、Photoshopを必須として、プロトタイプツール含めいずれかのベクターツールが1つ以上扱えれば問題ないと思います。
ただし年々Illustratorのシェアが減っているのが現実です。
いずれ教育業界もこの波に乗っかってくるはずなので、今後はPhotoshop+Illustratorのスキルセットでは厳しい時代が訪れます。
おわりに
本日のまとめ
・Photoshop+ベクターツールが現場では主流
・イラレはほぼ使わないが就活に不利ではない(現時点)
時代のトレンドには敏感に、デザインツールを勉強していきましょう!
以上、ひぐしゅんでした〜ʕ·ᴥ·ʔ
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