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低学年でやるべきこと・やらなくて良いこと


ひぐらし坂の母でございます。

数年前に中学受験を終え、無事に開成中学に合格しました。
このnoteでは息子の中学受験を振り返り、親子のメンタルを最強にするための考え方をお伝えしています。

中学受験は究極的には【親子のメンタル】が重要です。
特に【母親のメンタルが9割】というのが私の持論です。
このnoteの基本姿勢はプロフィールをご覧ください。

さて。
4月になり、学校もいよいよ新学年に突入。
新年度、気合も十分!かもしれませんが、そんなに気合いれなくてもまだまだ大丈夫ですよ・・・というお話。

低学年で受験勉強なんか必要ない

私はこのnoteで何度も何度も書いていますが、中学受験は長丁場です。
最近は小学校入学とともに通塾を始めるという方も珍しくないとのことで、ついつい気合が入ってしまうのはわかりますが、低学年で受験勉強など必要ありません!

もちろん、中学受験を見据えたら「どうぞご自由に遊びまわってください!」というわけにもいきませんが、まだお勉強漬けになる必要はないのです。
そんなことよりも、もっとやるべきことはたくさんあるのです。

最初に申し上げますが、中学受験において最も大切なことは小6の2月まで中学受験の土俵に残っていることです。

これはよくあることなのですが、塾に通わせてしまうとテストの結果だとかクラス分けだとかで、いつのまにかものすごく大きなプレッシャーをお子様に与えてしまう状態になってしまいます。
まだまだ幼い低学年なのですから、当然メンタルが持ちません。
小6でさえメンタルが危うく揺れ動くくらいに難しいのに、低学年なら推して知るべし。
良かれと思ってせっかく低学年から通塾をはじめたのに、受験勉強が本格化する小5くらいで土俵からこぼれ落ちる子が毎年いるのです。
低学年から通塾するメリットもありますが、デメリットも当然あります。
低学年からの受験勉強は諸刃の剣なのです。

小3までは、学校と塾の勉強は必要最低限だけやっていれば大丈夫。
低学年のうちに一生懸命取り組むべきことは受験勉強ではありません。

知的好奇心を高める

これもさんざん色々なところで言われつくされていることで、新鮮味のかけらもありませんが、当たり前のことなので書きます。
低学年のうちはとにかく知的好奇心を高めるきっかけをたくさん持ちましょう!

「そう言われてもなにをすれば良いのよ?!」
と思われてしまいますので、少し具体的なサンプルを。

夏休みの自由研究を一生懸命やりましょう!

研究課題さがしにはじまり、実際に実験や検証をし、レポートにまとめる。
この一連の作業を子ども主体で進めます。
もちろん、親はしっかりサポートします。
サポートはするけれど、手伝ってはダメ
あくまでも、子ども自身が頭を使って考え、足を使って調べ、手を使ってまとめるのです。

そして、可能であればコンクールに出展しましょう。
探すと色々あるんです。
小学生の自由研究に向いていそうなコンクールが!

学校を通して応募しなければならないものもあるので、その場合は担任の先生に相談して出展しましょう。

ウチも小学生時代は毎年夏休みの自由研究は何かしらのコンクールに出展していました。
そしてほとんど入賞してました。
もちろん入賞することが目的ではありませんが、一生懸命やっていると完成度もあがりますし、まとめ方のコツがつかめてくるものです。
そうすると、結果的に入賞できてしまうのです。

いやらしい話ですが、こういう入賞歴は報告書に記入できます
ウチもしっかりと報告書に書いてもらいました。
(でも筑駒は不合格でしたので、これだけでは決定打にならないのは自明です。入試の結果がほぼすべてです。)

さて。
自由研究のネタの探し方ですが・・・

ウチが毎年参考にさせていただいたのは、慶應義塾普通部の労作展覧会です。
毎年秋に公開されていますので、ぜひ見学させていただくとよろしいかと思います。
この労作展覧会は本当に素晴らしくて、色々な自由研究のアイデアの宝庫といっても過言ではありません。
たくさんの作品がありますので、一日かけてじっくり見学してみてください。
一つや二つ、お子様の興味関心をひくものが必ずあります。
それを丸ごとコピーするのではなく、そこからどんな風に独自にまとめていくかを親子で考えるのも楽しいです。
労作展は秋にありますから、翌年の夏休みの自由研究までアイデアをあたためます。

また、各学校の文化祭にもいろいろなアイデアがあります。
ウチは筑駒の文化祭の展示でとあるコンクールを知り、翌年出展して入賞したことがあります。

興味のあることについて調べてまとめるのはとても良い経験となります。
中学に入ってからは、色々な教科で自分なりにレポートを作成して提出する機会がとても多くあります。
おそらく開成だけでなくほかの学校でも同じでしょう。

レポートのまとめ方にもコツがありますから、早めに慣れておくに越したことはありません。
これは受験勉強のスキルではなく、もっと基本的な【物事への興味関心の感度】を上げるきっかけになります。
知的好奇心は座学だけでは刺激されません。

思考系ゲームで遊ぶ

自由研究は年に一回のイベントですが、毎日どのように遊ぶかということも大切です。
スマホやテレビゲームばかり・・・というのであれば、ちょっと心配かもしれません。

低学年のうちは、一見勉強ではないけれど、のちのちの勉強に役立つ遊びを積極的に取り入れてみてください。

具体的には思考系のゲームがよろしいかと思います。

ウチの息子が低学年のころからハマっていた遊びを少しご紹介します。
(よく考えたら今も現役で遊んでいます・・・)

カタミノ

モノポリー

ブロックス

カタン

どのゲームもアナログで、思考系で、コミュ力も鍛えられるうえに、本当に面白いので時間を忘れて遊べます。

それとパズル系が好きだったので、地図なども形で覚えられるものを使っていました。
これは低学年というよりも、幼児のときからのお気に入りでした。

くもんの日本地図パズル

くもんの世界地図パズル


いまだに大好きなのはマグネットボールです。

マグネットボール 立体パズル 直径5mm 


マグネットボール 立体パズル 直径5mm (角型) 

スマホやテレビゲームを頭ごなしに否定はしませんが、せっかくの楽しい遊びの時間をすべてデジタルゲームに費やすのはもったいないと思います。
アナログにはアナログの強みもあります。
ウチは小学生のときは一つもデジタルゲームを持っていませんでした。
遊びの時間の過ごし方も色々なものを取り入れてバリエーションを豊かにしてみてください。

やるべきこと・やらなくてよいこと

最後に低学年のうちのお勉強でやるべきことを書いておきます。
国語でも算数でも、ていねいに書くこと

難しい問題を解くことでもなければ、何かの検定を受けることでもありません。

ただただていねいに書くこと
これだけは低学年のうちからしっかり身に着けておくべきことだと思います。
うちはこれができなくて本当に苦労しました。
算数の数字が判読できなくてバツになったり、漢字の「とめ・はね・はらい」が適当でバツになったり・・・

高学年になるとたくさん書かなければならなくなりますので、それまでにていねいに書く習慣は身に着けておくととても有利です。

また、一部の算数大好きっ子にはキッズBEE算数オリンピックをお勧めしています。
ただしこれは本当に算数が大好きで、放っておいても算数ばかり勉強している子のみです。
算数好きの子にとっては、新しい世界が開けていきいきとすると思います。
思考系の算数は難関中学の算数に直結しますので、お勉強の意識を持たないうちにゲーム感覚で取り組んでみると良いでしょう。

ちなみに算数が好きじゃない子にむりやり押し付けると本当に算数が嫌いになりますので、くれぐれもご注意ください。

最後にやらなくて良いこと。
というか、むしろやればやるだけ無駄なことは、

必要以上のテキストや異様な先取り学習をすること!です。

塾に通っているのであれば、塾のテキストだけで十分です。
塾のテキストでも、先生から指示のあったところだけで十分です。

低学年のうちは勉強の基礎体力だけはしっかりつけ、シナプスの広がりを意識しながら様々な興味を発掘することに重点を向けてください。

最後にもう一度。
小6の2月まで中学受験の土俵に残っていることが大切ですよ!

母親のマインドチェック

・低学年のうちは受験勉強は必要なし!先取りも不要!
・自由に興味関心を深めるきっかけをたくさん持つ
・自由研究は子ども主体で
・いろいろなところに自由研究のネタはある
・思考系のゲームはおすすめ
・ていねいに書く習慣を身に着ける

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開成に進学後、次の目標に向かってがんばっている息子にサポートをお願いいたします♪