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子どものウソの原因はだいたい親

ひぐらし坂の母でございます。

数年前に中学受験を終え、無事に開成中学に合格しました。
このnoteでは息子の中学受験を振り返り、親子のメンタルを最強にするための考え方をお伝えしています。

中学受験は究極的には【親子のメンタル】が重要です。
特に【母親のメンタルが9割】というのが私の持論です。
このnoteの基本姿勢はプロフィールをご覧ください。

さて。
きっとどなたも経験があると思います。
お子さんの見え透いた嘘・・・
「なんでそんなウソをつくの?!」と悶々とするシチュエーション。
でもこれ、お子さんが悪いわけではないかもしれません。

実質的に答えが一つしかない

ウチもよくあったのですが、たとえば「宿題終わった?」と聞いても「うん。」としか答えない息子。
あー、きっとまだ終わってないな・・・
どうしようかな?
実際にノートやテキストをチェックして「まだ終わってないじゃない!!」と詰めることもできるけれど、不毛な言い合いになって終わるだろうな。
めんどくさいからちょっと様子をみるか・・・

なんてことを思いながら悶々として過ごすわけです。

終わったの?と聞かれて「うん」と答えたのに、実際に終わっていないのならばそれは嘘を言っているということになるので、ものすごく腹がたつわけです。

ウチがかつて中学受験生だったときはこういう状況になったことがありました。
テストの結果を隠したり、やっていないことをごまかしたり。
そういう時は態度でわかるので、ある時はスルーし、ある時は理詰めで話したりしました。

その時に息子が言った言葉に私はハッとしたのです。
「だって、結局答えは一つしかないじゃん。
 どうせNOだったら怒るんでしょ。」

ああそうか。
宿題やった?という質問に対し、馬鹿正直に「まだやってないし、やる気もない」などと答えようものなら親子喧嘩が始まってしまいます。
親の期待する答えは一つしかないから、適当に答えるのか・・・。
なるほどね・・・。

自分で言うのもなんなんですが、私は一般的な厳しいお母様と比べたら相当適当です。
勉強も塾任せでいちいちテキストや問題についてあれこれチェックするようなこともしませんでしたし、少しサボったり成績が落ちたりすることがあっても基本的にスルーしていました。
そんなゆるい母親の私にさえ、息子は適当なウソを言うんです。
だからもうそれは仕方ないことなのかもしれないと、私自身の考えを改めることにしました。

子どもというのは、無意識で親に愛されたいと思っているものだそうです。
だからこそ余計な親子喧嘩を避けたい。
サボっているとか、成績が落ちたとか、そんなことは子どもは当然自覚しています。
それを親にあれこれ言われたら、適当にウソでやり過ごしたくなるのでしょう。

子どもがでまかせでウソを言うことよりも、親が無意識に子どもを追い詰めている状態の方が良くないことだと思ったのです。

ウソをつかせているのは親

子どもにウソをつかせているのは私自身だったのかもしれない・・・と自覚してからは、子どもの逃げ道をふさいで詰めるようなことはやめました。

口先だけで適当なことを言っているとわかるときもありますが、それはもうスルーすることにしています。
子どももバカじゃないので、わかっているんです。
「いま自分はウソを言った。おそらくそれを親も分かってる」
こういう状態であれば、もうそれはそれで良いと思っています。

子どもはウソを言ったときは必死につくろいますが、後から「あれはウソだった」と認めるときもあります。
そういう時は、正直に言ってくれてよかったと伝えます。

それに、これが一番大切なことなのですが、自分のウソは自分に返ってくるということを子どもが学習します。
宿題をやらずにサボっていたけれど、親にはウソをついてやり過ごしていたとします。
そうすると結局テストの成績が落ちたり、自分の気分が晴れなかったりします。
それこそ、自分のウソが招いた結果です。
そうすると、そもそもウソなどつかずにきちんと宿題をやっていればよかったのだと気がつくので、くだらないウソがだんだん無くなっていきます。

これは親の忍耐力、胆力が試されるところです。
親が何度もうるさく言ったとしても結局おなじことを繰り返すだけです。
子どもが本当に体感しない限り、なかなか状況を変えることは難しいです。

ウソを言ってもなんの得にもならないどころか、むしろ良くない結果を招くということを早めにお子さんが実感できるよう、親はスルースキルを鍛えましょう。

親をわざと怒らせる趣味

最後に、親がスルースキルを鍛えられずにいつもウソを詰めて喧嘩ばかりしていた子がどうなったか、実例をお伝えします。

いつも適当にウソを言っていた子がいたのですが、その子の親は毎回絶対に正面からぶつかり合ってウソを詰めて子どもと喧嘩をしていました。
きっかけは些細なことです。
今日の基礎トレをやっていないのに終わったと言ったり、テストの点をごまかしたり・・・。
どこのおうちでもあるような小さなきっかけです。

こんなレベルのウソならば、1年くらいスルーして見守れば子供がバカバカしさに気がついて落ち着くと思いますが、その子のお母さんはいつも喧嘩をしてしまっていたんです。
他人の私が見ていてもびっくりするくらい激しい言葉で子どもを責め立ててしまい、それに子どもも応酬するので険悪なムードが常に漂っていました。

そのうち、子どもはわざとお母さんを怒らせるようなことを言うようになります。
お母さんの気分を害することが目的になってしまい、自分が宿題をさぼって痛い目に合うことなど二の次になりました。
こうなると子どもは相当ひねくれてしまっているので、見た目にも大変そうなことになっていることはわかりました。
その子は「親を怒らせるのが自分の趣味だ」と言うまでになりました。

こうなってしまうともう受験どころではありません。
もちろん成績もあがりませんし、そもそも親を怒らせるために勉強もしていませんでしたから、受験生のマインドも出来上がらないまま入試本番となりました。
志望校も親の言う通りにはしないと反抗していたようですし、残念ながら受験も不本意に終わりました。
中学に入学してからはどうなったのか知る由もありませんが、思春期真っただ中ですからお子さんもつらい状況になっているのでは・・・とちょっと心配になります。

こうして振り返ってみると、やはり最後に大切なのは親子の信頼関係なのだと思います。
ウソをついているのがわかっていても、あえてスルーしながら子供の自覚に期待する。
自分の子どもはそれができると信頼する。

お子さんは、いつまでもわがままな子どものままではいません。
急に賢くなり、大人の判断ができるようになります。
正面からぶつかるのではなく、斜め後ろから見守るくらいの余裕が良い時もあります。
子どもは「自分が信頼されている」という状況がわかると、くだらないウソをつく意味がないことに気がつきます。

命にかかわること、犯罪行為以外のウソはスルーして見守ってみて!

母親のマインドチェック

・子どものウソはあえてスルー
・子どもが自覚してウソのバカバカしさに気がつくのを待つ
・正面からぶつからずに斜め後ろから見守る
・命にかかわることと犯罪行為以外は基本スルーでOK
・子どもはいつまでも幼いままではない
・一番大切なのは親子の信頼関係

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