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合格のための原理原則

ひぐらし坂の母でございます。

数年前に中学受験を終え、無事に開成中学に合格しました。
このnoteでは息子の中学受験を振り返り、親子のメンタルを最強にするための考え方をお伝えしています。

中学受験は究極的には【親子のメンタル】が重要です。
特に【母親のメンタルが9割】というのが私の持論です。
このnoteの基本姿勢はプロフィールをご覧ください。

さて。
中学受験の世界では2月は新学期
すでに新学年の授業がはじまって、新しいテキストや新しい環境でやる気もアップしている時期なのでは・・・。

比較的ポジティブにやる気が充ちているこの時期に、合格のための原理原則のお話をします。
今回はちょっと辛口な話かもしれません。

合格の近道・魔法なんてない

合格した子の晴れ晴れとした姿を目にすると、どうしても勘繰りたくなるものです。

あの子が合格した秘密を知りたい!
きっと特別な何かをしたに違いない!

ウチの子が伸びないのは、まだその秘密を知らないから。
きっとなにか特別な方法があるはず・・・

はっきり言います。
そんな魔法はありません。
目に見える現象はまるで魔法のように映るかもしれません。
実際に合格した子や成績が伸びた子は、自分の勉強法や通っているがその理由と思っているかもしれませんが、それは二次的なものです。

では、一体なにが功を奏したのでしょうか。
それはものすごく単純なことで、一生懸命コツコツと正しい努力をしたということのみです。

努力をするということはものすごく地味なことです。
真面目にコツコツ、毎日積み重ねること。
これができる人は自分が魔法を使ったとは思いませんし、むしろ日常のあたりまえのことをただ着々とやっていただけという意識でいます。

正直いって、コツコツ努力をしたことがない、または分かっていてもやっていないタイプほど特別な方法や魔法を知りたがります。
努力をしなくても魔法で楽ができる・・・
特別な方法で一足飛びに行ける・・・
そんなことあるわけないじゃないですか
毎日一生懸命やったからこそ、その結果が見えてくるだけのことです。

自分の精一杯の努力をしたことのある人ほど、コツコツと毎日積み上げることだけが成功に続く道だということを知っています。

近道や魔法を知りたいと思ったときは、自分の努力不足を見て見ぬふりをしているときです。
まずは真面目にコツコツやってからです。

車輪の再発明をしない

地道にコツコツと努力すること・・・というと、今度は独自な方法や、誰もやっていない方法を自力で開発しようとする人がいます。
これは結局まだ見ぬ魔法を追い求めているのと同じで、時間と体力を浪費することになります。

うまくいく方法というのは、だいたい世間に知れ渡っています。
自分にピッタリの方法が見つからない!というのは、情報収集能力に難があるだけのこと。
とくに受験に関しては、もうすでに合格のセオリーがあります。
すでにある合格のセオリーを知らない、または無視して独自の方法を開発しようとするのは車輪の再発明といいます。

車輪の再発明とは、既に広く知られている確立された技術や解決方法があるにもかかわらず、それを知らずに、あるいは意図的に無視して、一から同じ様なものを発明してしまうことを指すことわざの一種である。
特に再発明してしまったものが、既存のものよりも役に立たない場合は「四角い車輪の再発明」ともいう。

受験に関しては、四角い車輪の再発明をしてしまう人をよく見かけます。
自分の受験でこれをやらかしてしまうのは、まだ笑い話としてネタになりますが、我が子の中学受験でこれをやらかしてしまうと目も当てられません

誰もやっていない方法というのは、もうすでに誰かがやって失敗したから誰もやらない方法なのです。
チャレンジ精神が旺盛で、独自のやり方を追求したいという価値観を否定はしませんが、時間が限られていて人生を少なからず左右していまうような我が子の受験にはリスクが大きいでしょう。

では、合格の原理原則とは。
きちんと塾に通い、塾のテキストをきちんとやることです。

余計なことは一切せず、毎日コツコツやるべきことをやり、努力をいとわないことです。
努力を継続するために創意工夫は必要です。
そこは自分で試行錯誤して確立していかなければなりません。

王道の努力でうまくいかないとき、どうしても余計なことをしがちです。
塾のテキスト以外に問題集をやらせるとか、独自の方法を思いついてしまうとか。

こういうときこそ基本に立ち返り、まずは塾の先生に相談です。
努力する方向を間違えなければ、結果的に無駄なことをせずに効率的な努力ができます。

塾の先生は圧倒的に経験値があります。
そこを信用せずに我が道を行くのは、完全に四角い車輪の再発明です。

遠くの目標を夢見るだけなら誰でもできる

努力というのは目標があるからできることですが、遠すぎる目標ばかりを追い求めても日々の努力がむなしく感じます。

もちろん遠くの大きな目標を設定しなければ始まりませんが、そこに至るためのマイルストーンを設定し、着実に道筋を作っていくことが重要です。
今やっている努力はどこに向かうのかを自覚しながら、日々コツコツやること。
そのためには、親が冷静に客観的に現状を把握しなくてはなりません。

「東大合格!」とか「偏差値30UP!」などと掲げるのは簡単です。
大切なのは、そのために今日なにをするのかということが具体的になっていることです。

憧れの志望校に対して思い入れが強すぎると、親子そろって足元が見えない状態のままになってしまいます。
遠くの目標とともに足元を見ることが親の役割。
そこに感情を挟まず、冷静に目標までの道筋を立てて実行し続けられるようにします。
この状況判断はとても難しいので、やはりプロであり適度な他人である塾の先生にお任せするところでしょう。

努力の途上で、大きな目標を変更せざるを得ないこともあります。
我が子にとってなにが重要なのかということを念頭に置けば、この判断は容易にできることです。
親の思い入れやプライドが邪魔するとここで大きなトラブルになります。

努力の方向と濃度を誤らなければ、結果は自ずとついてきます。
私は努力至上主義者ではありませんが、中学受験に関しては努力は正義です。

効率的にコツコツ努力をし、冷静に状況を見極めることが何より大切です。
というか、合格への原理原則はそれだけです。

母親のマインドチェック

・毎日コツコツ努力することのみが合格の秘訣
・合格には魔法も近道もない
・努力不足を見て見ぬふりをしない
・創意工夫するのは努力の継続に対してのみ
・車輪の再発明はしない
・冷静な大人(塾の先生)を味方にする

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