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ヒグチ ヨハク
2021年4月30日 01:46
かすかに聴こえる夜の帳のような穏やかな音懐かしいだがその姿に近づけば近づくほど辺りが白く輝き、彼の人を臨むことができない夜露に包まれる中、差し込む月光を浴びて蜂の姫は薄く目を開く。毎度同じ風景だ。知っているのに、どうしても思い出すことができない。夢を見る度に彼の人は現れて、そして転瞬消える。不機嫌な顔のまま月を眺め、白狼の上で謳う。すべてを月光のせいにして