音楽制作業 OFFICE HIGUCHI 10周年までの道のり#7 〜運命の相手は・・・村長!? 妻(取締役)との出会い 〜
お世話になっております。代表の樋口太陽です。
こちらの記事で、2011年冬の出来事、プロポーズ失敗について書きました。
その傷も完全には癒えぬ2012年の夏のことです。
シェアハウスの同居人オチさんは、阿佐ヶ谷から高円寺へ散歩をするのが日課でした。その散歩の道中、オチさんはとあるイベントのポスターを見つけ、これに行かない?とお誘いをいただきました。
2012年7月1日
第34回 大人の狼ゲーム会
大人の狼ゲーム会・・・秘密めいた甘美な響きです。
とにかく何か面白そうだという事で、同居人のオチさんと照明を生業としている友人のたけもっちゃんと三人で行くことに。日々忙しく音楽制作の仕事をしていると、出会いなんてものは全くありません。非日常のこのようなイベントで、よい出会いがあればよいな、というほのかな期待もありました。
ちなみに、当時の僕の姿です。
特にやさぐれているわけではなく、友人同士のダイエット対決に敗北して、罰ゲームとして丸坊主になった後、金髪にしただけです。どう考えてもモテそうではありません。
さて、当日に向かった先は、高円寺の小さなイベントスペース。10人程度の大人が集まっております。どんな会になるのだろう・・・。司会進行の女性が話しだしました。
私はこの村の村長です。皆さんは、村人です。村の中には人狼がまぎれこんでいて、毎晩、誰かを食べてしまいます。人狼役の方は自分が人狼だということがバレないように。村人役の方は人狼を見つけましょう。村人と人狼の対決です。
なるほど、こういう感じか・・・それは「人狼」と呼ばれるカードを使った心理ゲームの会でした。何もわからず来た僕は、やっとそこでこの会の雰囲気がわかりました。昼から夕方までの健康的なイベントですが、なんともいえない怪しさがあります。
初対面の大人同士の、ちょっと固い雰囲気から始まりましたが、村長の巧みなファシリテーションにより場がほぐれ、時間が経つとともに大盛り上がり。これがめちゃくちゃ面白いのです。
僕は心理的な駆け引きがおそろしく苦手なので、村人役の時にも人狼役の時にも、セオリーを外れたおかしな発言や行動をして迷走します。そんな僕に関西弁でツッコみまくる村長が、のちの妻である、あだちちひろさんでした。
※2012年当時の写真です。
狼ゲーム会で、すっかりうちとけた皆さんと一緒に、ゲーム会場から、このイベントの主催をしているお店「すごろくや」の店舗に寄ることに。
お店いっぱいに並んだ、たくさんのボードゲーム、カードゲーム。僕はそこではじめて、こんな専門店があることを知りました。村長役のあだちちひろさんは、このすごろくやの社員であり、すごろくや主催のイベントを担当する人物だったのです。
帰り道、オチさん、たけもっちゃん、僕の、男三人になります。
いやー楽しかったねーと言いつつ「参加者の中に、誰かよい女性はいた?」みたいな下世話な話になります。
そこで僕が答えたのは、こうでした。
「いや〜僕は、意外と村長が気になりましたね〜」
阿佐ヶ谷のシェアハウスに帰って、オチさんはtwitterを見て、「村長見つけたからフォローしよ〜っと」と言いました。それを聞いた僕も、フォローしました。
後日、村長からtwitterでメッセージが届きました。今度お茶でもしましょうという連絡でした。僕は「ぜひ!オチさんと竹本くんも、誘っておきます!」と返事しました。
オチさんに早速伝えたところ「この連絡が太陽だけに来るのはちょっと不自然だ。これは、一人で行ってきた方がよい!」
と、言われました。そうかな〜?と思いつつも、二人で村長とお茶をすることに。話は弾み、その後日、また会うことになりました。
後で聞いた話ですが、なんと村長は狼ゲーム会の時、僕に一目惚れをしていたそうなのです。理由はよくわかりませんが、ただ一つ言えるのは、僕が人狼があまりに下手だったという事が、大事なポイントといえるでしょう。ゲームの上手い人たちがたくさん訪れる場でひときわ輝いたのはなんと、ゲームがすごく下手である事だったのです。
その一年後には結婚し、人生のパートナーとなるとは、この時は知る由もありませんでした。二年後にはオフィス樋口の取締役となって、会社経営にも深く関わる事になります。また、この当時は音楽の仕事をしている自分と、ボードゲームの仕事をしている妻、まったく違う分野の仕事をしていると認識していましたが、のちにどちらの仕事も広告クリエイティブの世界に深く関わるという、思わぬ共通項がある事に気づきます。それについてはまたの記事で。
今考えると、同居人のオチさんが高円寺で狼ゲーム会のポスターを見つけて、僕を誘ってくれなければ、なかった話です。オチさん、この場を借りて本当にありがとうございました。
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