【詩】不良にもなれない
ブルーハワイのかき氷
お前の唇を濡らしている夏
一枚レコードを出して
解散したバンドの歌が流れる
ガレージの真ん中に
修理中のモンキーバイクが一台
オイルの香りが充満している
不良でもヤンキーでもない
中途半端に逆立った俺の髪
強いものより弱い物に憧れて
生まれて5秒で家出したのさ
色褪せたグリーディングカード
毛先がボロボロの絵筆
窓辺から向日葵が話しかけてくる
ミツバチがダンスを踊っている
お前が眠っていたベッドで
うだうだ煙草を吸っているだけで
一日が終わってしまうのさ
似たり寄ったりの誘い文句に
傷つけるような愛し方
それもぜんぶ
俺の心が奪われているせいだ
本当はもう少しまとも
神様を信じているし
信号無視もしない
オレンジの海で溺れて
自分の若さにも気づかない
世界に果てがあるんだとすれば
それは胸にしまっておこうじゃないか
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