【詩】ぶっ壊れた男と女
ベッドから雪崩のように
転がり落ちた裸のふたり
音楽が鳴れば踊り出し
星がきらめけばキスをする
水鉄砲で撃たれて
開きっぱなしの絵本
窓からオルゴールを落とす
心臓の銃声が鳴りやまない男は
ピザ屋の強盗がやめられない
ウォーターベッドで爪とぎする女の
笑い声は地球の裏まで響く
ふたりは破滅という名前の指輪を
小指に嵌めている
それを金髪に透かして
ロマンチッカーを気取ってる
意味もなく鼻血が流れ続ける
花瓶の中で燃える薔薇に
目を細めて美しいなって言う男
それも2秒後には忘れている
パセリをくちにいれて
ルージュを瞼に塗る女は
まだ名前がついていない猫だ
子供のように柔らかい黒髪
近所の人々には狂人だと言われてるけど
狂ってない人間なんているのか?
一周回ればこの世界も退屈なもんよ
ぶっ壊せるだけぶっ壊して
愛し合ってそれで人生終わりだろ
文句なんてないね
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