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【詩】ほんの一歩、ほんの一行

詩なんて書ける気分じゃないけど
今すぐ君とベッドにもぐりこみたいけど
机に向かってペンを動かす
とうもろこしのお茶を飲みつつ
幽体離脱していく悲しみや怒りで
一番星を抱きしめているところ
部屋のキャンドルが燃えて
苺の香りが漂っている
それに欲情した僕の獣が
自分以外の意見を全部無理して
ジェットコースターで海に沈没していく
水中眼鏡と足ひれは用意してない
窒息しそうだけどベルトが外せない
無駄だからやめとけとか
恥かくだけだからとか忠告してくる奴
火を見る前にとんだ野郎だ
楽しくやらせてもらうぜ
詩なんて書ける気分じゃないけど
今すぐ君と喫茶店でモーニング食べたいけど
Windowsのパソコンを広げて
指の骨をぽきぽき鳴らしている
今日の一歩は、ほんの一歩にすぎないけど
10年後にはそれが100キロになる
今日の一行は、ほんの一行に過ぎないけど
10年後にはそれが笠原メイ全集一巻になる
その先に何があるか見てみたい

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