見出し画像

もういちど生まれる/朝井リョウ

「また夏がくるね。」(p.35)
「変わりばえのしない夏、という言葉は、なぜかとてつもなく幸福な言葉のような気がした。」(p.36)
「バイト終わりの新宿は、他人がもっと他人に見える。」(p.76)
「自分の目で見てないのに、そんなこと言うの、よくないよ。」(p.101)
「楽しすぎる瞬間は、真っただ中にいるとなぜだか泣きたい気持ちになる。両手では抱えきれないこの幸福は、早く過ぎてしまって思い出になってほしいと思う。」(p.110)
「私は「普通に話せる」という感覚はとても難しいと思う。笑わせようとか、盛り上げようとか、沈黙が気まずいとか、そういうことを一切気にしなくていいような、心拍数の変動が全くないような「普通」の会話ができる相手って、きっと、すごく貴重だ。」(p.177)
「感情を司る部分は右脳にあるから、本当の感情は顔の左半分に出るんだって、いつか、誰かに教えてもらったことがある。」(p.202)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?